カリフォルニアに拠点を置く「Zero Labs Automotive」が、ガソリン車をEVへと変える土台を開発した。わずか30日ほどの作業で、1回の充電で最大235マイル(約378キロ)走行可能なスペックになるという。
小嶋正太郎
農家 / 編集者
元ELEMINIST副編集長。2021年7月に東京から瀬戸内海に浮かぶ因島へと拠点を移す。高齢化で運営困難になった八朔・安政柑農園を事業継承し、農家として活動中。
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つい最近、東京都が販売される新車をすべてハイブリット車やEVへと切り替えることを発表した。これは2030年までに実現する予定だという。もう多くの人が知っているかもしれないが、その理由は二酸化炭素の排出量を削減するため。
また行政機関だけでなく企業やブランドも一丸となって、施策を考案し実行している。カリフォルニアに拠点を置く「Zero Labs Automotive(ゼロラボオートモーティブ)」もまた、環境に配慮する企業のひとつ。
彼らは独自のアプローチでガソリン車の数を減らそうとしているのだ。
「Zero Labs Automotive」が専門とするのは、クラシックカーと呼ばれる車に新たな命を吹き込むこと。自社が保有するデザインやテクノロジーを活用し、過去には1960年代〜1990年代で生産されたFordのSUV「Bronco」をEVに変えている。そう、ガソリン車をEVにする技術を持っているのだ。
そして、最近「Zero Labs Automotive」が発表したのが、どんな車をもEVへと変身させる土台だ。これを使用すれば、非常に簡単な作業でガソリン車をアップグレードさせることができるそう。
もちろん、二酸化炭素の排出量はグッと削減される。
もしも「Zero Labs Automotive」にオーダーをすれば、わずか30日ほどで作業は終わるという。
アップグレード後は、1回の充電で最大235マイル(約378キロ)走行可能なスペックに。外観もそこまで変わらないので、クラシックカーが好きな人はカスタマイズをお願いしたくなるに違いないだろう。写真はSUVしか写っていないが、2ドアのスポーツカーやピックアップトラックなども、型によっては対応可能とのこと。
まだ日本では浸透していないが、今後「Zero Labs Automotive」のようなサービスが増えることが予想される。ガソリン車ではなくEVを購入する行為は、サステナビリティを実現するひとつの手段だが、所有しているガソリン車をEVへと変えるのも、もうひとつの選択肢だ。
それぞれのニーズにあったサービスを選べるということを考えると、もはやサステナビリティを実現するのは難しくないと表現できるだろう。
参照サイト/Zero Labs
https://www.zerolabs.com/
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