牛のゲップが理由で肉料理の提供を停止? 香港のとあるホテルが下した決断の真相

香港のホテル「Ovolo Hotels」が10月1日から1年間、すべての食事をベジタリアン仕様にすると発表。その理由は、肉製品が製造される過程では多くに二酸化炭素が排出されるから。牛のゲップにも大量のメタンガスと二酸化炭素が含まれていて、地球温暖化の一因になっているのだ。

小嶋正太郎

ELEMINIST副編集長

趣味はキャンプとガーデニングとドライフラワーづくり。ナチュラルワインも好き。愛用ブランドはFREITAG。アメリカ在住時はヴィーガン。ライティングはNujabesを聴きながら。

2020.10.30

香港の「Ovolo Hotels」で、すべての食事がベジタリアン仕様に

健康志向の観点からベジタリアンになるという人はいたけれど、最近になって、環境保護や動物愛護の考えから食事を制限する人が増えた。ひとつの食べ物が製造されるまでの過程が透明化されたことも関係しているのだろう。

食事をするという行為に、これまでとは異なる意味が加わっているのだ。

そんななか、香港に拠点をおくホテルグループ「Ovolo Hotels(オヴォロホテルズ)」が驚くような宣言をした。

10月1日から1年間、すべての食事をベジタリアン仕様にすることを決断したのだ。

お皿に守られたヴィーガン料理

Photo by Louis Hansel @shotsoflouis on Unsplash

本題に入る前に……じつは「Ovolo Hotels」がベジタリアンに関する取り組みをするのは初めてではない。昨年、香港のホテルに併設されているレストラン「Veda」がオープンしたのだが、ここで提供される食事がすべてベジタリアン向けに提供されているのだ。

こうしたアクションは「Ovolo Hotels」が大きな決断をすることのできた一助になっているに違いない。詳細は明らかにされていないが、「Veda」のオープンは成功したのだろう。

そして「Year of the Veg」と称して、1年間のベジタリアン仕様への変更を発表。香港とオーストラリアにある「Ovolo Hotels」グループのホテルがこの対象になるそうだ。

気候変動対策として決断

バイキング形式に並んだベジタリアンメニュー

Photo by Dan Gold on Unsplash

彼らは世の中のニーズが変わっていることを指摘し、自分たちもそれに適応するために決断を下したという。

「Ovolo Hotels」がベジタリアンになる理由はここにある。

しっかりと説明をすると、需要の変化は環境に対する意識の変化を表している。ご存じの通り、肉製品がつくられる過程では二酸化炭素が多く排出されるという研究結果がいくつかあり、それをもとにベジタリアンやヴィーガンになる人が増えているのだ。

ちなみに、牛のゲップはメタンガスと二酸化炭素が含まれていて、肉製品の消費は温室効果ガスの排出につながっているとされている。

いずれにせよ、「Ovolo Hotels」は環境保護の観点からベジタリアンになる道を歩むことを決意。少しでも地球を気にかけるために、あえて提供する食事を制限したとも表現できるだろう。

「Ovolo Hotels」の創設者兼CEOであるGirish Jhunjhnuwala氏はこうコメントしている。

「私たちは消費するものに気をつけて、できる限りサステナビリティに関する取り組みを行いたいと思っていました。なぜなら、環境と人類に対して大きな影響を与えられると信じているからです」

「Ovolo Hotels」は、気候変動に対する取り組みをおこなっているという点で、ほかのホテルをリードする存在になるに違いない。

※掲載している情報は、2020年10月30日時点のものです。

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