2025年は「史上もっとも暑い年」TOP3 2026年の気候予測は?

地球の気候はどうなる?海と夕日

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2025年は、「記録上でもっとも暑かった」3年のうちのひとつであったことを科学者がまとめた。2026年についても、各地で2025年と同様の高温の傾向が予測されている。

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2026.01.05

過去3年の平均気温 初めて1.5℃を超える見込み

異常気象を分析する国際研究グループ「ワールド・ウェザー・アトリビューション」(WWA)は、2025年の1年間の気候について、過去に記録されたなかで「もっとも暑い3年のひとつ」だったことを発表した。

2023年と2024年は太平洋赤道域の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」に見舞われた。2025年は反対に、同地域の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が発生したにも関わらず、気温は高いままであった。

2023年から2025年までの3年間の平均気温は、産業革命前の水準より初めて1.5℃を超える見込みであるという。

同機関の科学者チームは、「死者が100人以上」「非常事態宣言の発令」などといった独自の基準で定めた「もっとも深刻な異常気象」について、2025年は157件発生したと特定。そのなかには、気候変動が原因で10年前よりも発生する確率が10倍にもなった熱波もあった。

WWAの共同創設者でインペリアル・カレッジ・ロンドンの気候科学者、フリーデリケ・オットー氏は「2025年に観測された熱波は、現在の気候ではごく一般的な現象だが、人為的な気候変動がなければほぼ発生し得なかったものだろう」とコメント。

昨今の異常気象は地球温暖化によるものであり、その大きな原因が石油、ガス、石炭といった化石燃料の燃焼であることを指摘している。

2026年の気候の予測は?

では、2026年の気候はどうなるのだろう?

世界各地で、過去数年間と同様に記録的な暑さになると予測されている。

例えば、英国気象庁は2026年の気温について、1850年から1900年の平均気温より1.34℃から1.58℃高くなると予測。「過去3年間はいずれも1.4℃を超えており、2026年は4年連続で1.4℃を超えるとみられる」と発表している。

日本の気象庁の3ヶ月予報では、2026年1月から3月の気温は、東日本と西日本ではほぼ平年並みの見込みであるが、北日本では平年並か高いと発表している。

何もしないともっと暑くなる 数字で見る「暑さと気候変動」

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世界の動きも影響か…

長期にわたるギリシャの干ばつ、トルコの山火事、メキシコの豪雨と洪水、フィリピンの超大型台風……。過去数年だけでも、世界各地で気候変動に関連するとみられる災害が数多く発生している。

ジャマイカ、キューバ、ハイチを襲った「ハリケーン・メリッサ」は、急速に勢力を強めたことから、予報も人々の対応も遅れることになった。WWAでは「このように頻繁かつ激化する事象に、十分な警戒や時間・資源で対応することが脅かされている」と指摘している。

また、再生可能エネルギーの導入が急速に進んでいるのが中国であるが、その一方で、同国では石炭火力発電への投資も続けられている。さらに米国では、トランプ政権がクリーンエネルギー政策から石炭、石油、ガスを支援する政策へと転換を図っている。

相反する意見やムーブメントが拮抗し、多くの情報が氾濫するなか、なにが真実であるか見極める力も私たちには求められている。

だが、世界がこれまでの歴史上にないほどの高温や、それに起因する自然災害に多く見舞われるようになっていることは、紛れもない事実である。そして、気候変動の進行を少しでも抑えるために、いま私たちが何をするべきか、試されていることも確かなことだ。

気候科学者・江守正多さんに聞く「41.8℃の真実。地球はどうなっている?」【気候変動2025前編】

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※掲載している情報は、2026年1月5日時点のものです。

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