「発酵のまち」として知られる新潟県長岡市に、新たに「発酵と循環」をテーマとしたベーカリーレストラン「WILLOW HOUSE」がオープンした。同店は150年以上の歴史を持つ古民家「旧青柳邸」をリノベーションしており、摂田屋エリアならではの魅力を体感できる場所となっている。
ELEMINIST Press
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新潟県内にさまざまな飲食店やグローサリーストア、宿泊施設を展開する有限会社寿々瀧(SUZU GROUP)は、12月6日(金)に新たなベーカリーストア「WILLOW HOUSE(ウィロウハウス)」を、新潟県長岡市にオープンした。
新潟県長岡市の摂田屋地区周辺エリアは、江戸時代から続く「醸造の町」。現在も味噌や醤油、日本酒などの醸造が盛んに行われており、「発酵のまち」とも呼ばれている。
そんな摂田屋エリアにオープンした「WILLOW HOUSE」は、「発酵と循環」をテーマに、薪窯で焼く天然酵母のパンや、在来野菜と発酵にこだわった料理、そして日本酒やナチュラルワインを提供するベーカリーレストランだ。
自家製酵母や自家製調味料
「WILLOW HOUSE」では、味噌やしょうゆ麹、たまねぎ麹など、長岡市内で生まれた麹でつくられた自家製麹を使用したメニューが味わえる。
麹をおこすために使用された食材には、規格外とされるものを積極的に採用し、地域産の食材を余すことなく活用。ゆくゆくは、店舗の庭で育った植物や、廃棄食材などの利用も予定しているという。
現在、提供されるパンには、減農薬栽培された地元長岡市産の減農薬で栽培された小麦と米粉が採用されている。
これには、昨今の気候変動に対するポジティブなアクションとして、米どころとして知られる新潟県でもおいしい小麦ができることをアピールするねらいがあるそうだ。なお、2025年には、小麦は自家製粉に切り替えられる予定。
また、中はしっとり、外はカリッとした食感のパンを提供するため、また環境負荷の少ない自然エネルギーを活用するために、パンは薪窯で焼き上げられている。薪には新潟県産の薪を使うことで、食だけでない地域循環を創造している点も魅力だ。
さらに、将来的にはコンポストの導入も検討しており、より環境負荷が少なく「循環」を生み出す店づくりにこだわっていくという。同店はサステナブルレストランとして、県内はもちろん全国のさまざまな飲食店へ影響を与えていきそうだ。
150年以上の歴史を持ち、摂田屋エリアで代々受け継がれてきた古民家「旧青葉邸」をリノベーションしていることも、「WIILOW HOUSE」の大きな特徴だ。
店内には歴史ある柱や梁はできるだけ活用されており、この場所ならではの雰囲気をつくり出すことに成功している。摂田屋エリアに根付く発酵文化を感じられるメニューと合わせて、地域の魅力を思うさま味わえる店となっている。
住所:新潟県長岡市宮内1-1-31
営業時間:10:00〜22:00
定休日:火曜日
座席数:1階 32席、2階 4席(ドリンクのみ)
駐車場:店舗向かいに12台
Instagram:https://www.instagram.com/willowhouse_nagaoka/
お問い合わせ先/有限会社寿々瀧
https://suzugroup.com/
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