売れ残りの廃棄問題やリサイクルが困難な構造、石油原料への依存など、化粧品業界が抱える課題は数多くある。サキュレアクトはそんな業界の問題に危機感を覚え、「藻」から化粧品原料をつくる研究をはじめ、「team530」としてビーチクリーン活動を行うなど、さまざまな取り組みを進めている。今回、同社の姿勢に共感し、活動を応援するためにELEMINIST Followersの10名がアンバサダーに就任した。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
今回就任したアンバサダー10名は、昨今の環境問題にどのように向き合っているのだろう? ふだんの行動や化粧品選びの視点について聞いたところ、深刻化する環境のさまざまな問題について、自分事としてとらえ、自分にできる取り組みを実践しているライフスタイルがうかがえた。
多くの人が取り組んでいるのが、「ごみの分別」「ごみを出さない心がけ」「マイバッグの持参」「マイボトルの持参」「公共交通機関の利用」「食べ残しをしない」などだった。「フェアトレード製品の購入」や「使い捨て製品を購入しない」など、買い物での意思表示を行う人も複数見られた。
気になっている環境問題の項目でも、原材料のフェアトレード、食糧危機をはじめ、さまざまな回答が寄せられた。
欠けたりヒビが入ったりしたガラスを修復する「ガラスの金継ぎ」を行っている人も。(写真:磯村さん/@yukieisomura)
「さまざまな企業が環境問題に取り組み始めているのは素晴らしいことだと感じます。しかし、商品がどんどん増えていることも気になります。いいものだけが残るのか、洋服の受注生産のような形になるのか、今後の動きが気になっています」(磯村さん/@yukieisomura)
子どもと一緒にコンポストを行っている人もいた。(写真:身乃里さん/@ominorinomio)
「ごみを少なくして生活すること。子どもとごみ拾いをしたり、おむつなし育児やコンポストを楽しんだりしながら、極力ごみを出さない生活をしていく」(身乃里さん/@ominorinomio)
ふだんからビーチクリーン活動に参加している人も少なくない。(写真:いくらさん/@veg.icura)
化粧品の購入・使用に関する質問では、「ひとつのものを最後まで使い切る」「必要以上に買わない」と回答した人がもっとも多かった。次いで多かったのが、「パッケージが簡易化されているものを選ぶ」だった。
「パッケージが複雑だったときに処分方法に悩む」(haluさん/@haluchn)や、「レフィルがない商品は捨ててしまうためケースがもったいないと思う」(sakiさん/@sata.872_bi)のように、使用後のパッケージや容器について考えている人が多いようだ。
また、「あまった化粧品をクレヨンにしてくれるサービスがありますが、クレヨン以外にしてくれる方法があったら嬉しい」(いくらさん/@veg.icura)など、自由回答でも幅広い意見が寄せられた。
ヘアサロンのカットで出た髪の毛を集めてマットにしたという人も。海や川に流出した油を吸収してくれるという。(写真:minaさん/@bibito_mina)
アンバサダーの10名は、全員が環境問題に危機感を持ち、ふだんから環境に配慮した行動をとっている。私たちに身近な化粧品選びにおいても、「環境に配慮したい」と考えている人が多い。
サキュレアクト(Team530)アンバサダーのメンバーに共通しているのは、「自分にでもできることがないか?」「できることがあれば何かアクションを起こしたい」と思っていること。このたびのアンバサダー就任にも、前向きな声ばかりが集まった。
「サキュレアクトさんの『人間と地球が仲良く生活できること』を目指されているビジョンに共感しました。一人ひとりの行動を通して大きな影響を与えていけるように、未来の地球を守っていきたいです。
化粧品に関しては、製造者の想いも含めて私たちが化粧品を選び、選んだものをしっかり使い切りたいと感じています。地球に還る素材の製品を選ぶことの大切さを伝えたいです」(Lenaさん/@_lena0310_)
「昨今、人口が減少しているにも関わらず増え続けるコスメ。美容の仕事を始めてから、化粧品が大量に廃棄されている背景を知ったとき、驚きが隠せませんでした。
私が子どもたちの未来のためにできることは、アンバサダーの活動を通して仲間や知見を増やしていくこと。そして、最終的には子どもたちに伝えていくことが役目だと思っています」(河西さん/@9.11.21)
「サキュレアクトの塩原代表の話を伺って、化粧品の廃棄について衝撃を受けました。 サキュレアクトの製品には未来に可能性のある成分が使われていて、化粧品としての良さだけでなく、世の中へのメッセージが込められている部分にも魅力を感じました。
1人の消費者として、化粧品を使うことで、新しい形で環境に対して活動したいという想いを持っています。また、美容師として何かできることがあるのであれば、自分の力だけではなく同じような志を持った方と活動することができたらと思っています」(minaさん/@bibito_mina)
「サキュレアクトの塩原代表がお話されていた『1人が100頑張るより、100人が1ずつ頑張る』という考え方に共感しました。私自身、環境問題に対してもともとアンテナが高かったわけではなく、最初はちょっとした意識がきっかけでした。
これからアンバサダーの活動を通して、いろいろな取り組みや製品に出合えることを楽しみにしています。無理せず、自分ができる範囲のことにコツコツと取り組みたいと思っています」(@takigawa.nahokoさん)
「いま、農薬問題がとくに気になっています。人間への影響はもちろん、植物や動物へも影響があると思いますし、すこし不安に感じています。
アンバサダーの活動を通して、環境にやさしい製品の選択やビーチクリーンへの参加が、決して特別ではなくごく自然なことだという価値観を広められると嬉しいです。そのために、まずは私自身が実践していきます!」(津野ゆりさん/@tsuno__chan)
サキュレアクトでは今後、今回就任したアンバサダー10名とともに、「team530」のビーチクリーン活動などを進めていく。
「藻」からできたオイルを配合したフェイスソープ「sea design soap」が好評発売中だが、現在、次なる化粧品を計画中だ。サキュレアクトとアンバサダーの今後の活動に、ぜひ注目してほしい。
ELEMINIST Recommends