ボランティア団体とは? 有名な団体や団体選びのポイントなどを解説

ピースしている子どもたち

Photo by Larm Rmah on Unsplash

ボランティア団体は数多く存在しており、なかには世界中に名前が知られている有名なものもある。ボランティア団体ごとに、目的や活動内容は大きく異なっている。この記事では、ボランティア団体の概要や種類、有名な団体の実態などについて解説する。

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2024.06.23
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ボランティア団体とは

写真撮影するボランティア

Photo by ray sangga kusuma on Unsplash

ボランティア活動とは、自発的な意志に基づき他人や社会に貢献する行為のこと。日本では主に社会貢献や福祉活動、被災地支援などが挙げられる。そしてボランティア団体とは、ボランティア活動に組織として取り組んでいる団体のことだ。多様な構成員が支え合い、団体の目的を達成させるために活動を行う。日本におけるボランティア団体は、2017年4月時点で19.4万団体とされている(※1)。

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ボランティア団体の種類と活動内容

イベントに参加する人々

Photo by Cristi Tohatan on Unsplash

ボランティア団体はさまざまな分野で活躍している。具体的にどのような目的で活動しているのだろうか。

環境保護分野のボランティア

環境保護分野のボランティアは、地球環境の保護と改善を目指して活動している。例として、植樹活動や清掃活動、野生動物の保護活動などがある。植樹活動は森林再生を促進し、CO2吸収量を増加させる。またビーチや河川の清掃活動は、海洋生態系を保護し、水質を改善する。野生動物の保護活動では、絶滅危惧種の調査や生息地の保全などがある。

動物保護分野のボランティア

動物保護分野のボランティアは、動物を守るために活動している。例として、捨てられたペットの世話や里親探したり、怪我をした動物のリハビリや生息地を保全したりすることなどがある。動物保護分野のボランティアは、動物保護団体のイベントや募金活動などにより資金を集め、保護活動を継続している。

子どもに関わるボランティア

子どもに関わるボランティアは、子どもたちの健全な成長と社会参加を促進するために活動している。例として、児童養護施設や里親支援団体などで子どもたちの生活や学びを支援したり、学校や地域センターで学習支援やレクリエーションを通じて子どもたちの成長を支えたりすることなどがある。また子どもの権利や安全に関する啓発活動やキャンペーンに参加し、社会全体での関心と理解を深めることもある。

医療・福祉分野のボランティア

医療・福祉分野のボランティアは、患者や高齢者をサポートするために活動している。例として、病院や施設での訪問やコミュニケーション支援、身の回りの世話や食事の手伝い、余暇活動の提供などがある。医療・福祉分野のボランティアは、地域コミュニティの結束を深める活動としても大きな役割を果たしている。

スポーツ分野のボランティア

スポーツ分野のボランティアは、スポーツ関連の大会やイベントの運営をサポートするために活動している。例として、競技会場での受付業務や観客案内、選手のサポート、物品管理、地域のスポーツイベントの企画・実施などがある。スポーツ分野のボランティアは、スポーツの普及促進や地域社会の結束を図り、とくに若者の育成や健康増進に貢献している。

災害支援のボランティア

災害支援のボランティアは、被災地での救援を主な活動としている。例として、食料や物資の配布、避難所での支援、清掃活動、医療支援などがある。災害支援のボランティアは被災者の希望となり、社会全体の連帯感を高めている。

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ボランティア団体選びのポイント

ノートパソコン

Photo by Firmbee.com on Unsplash

ボランティア団体は、規模も目的も多種多様だ。参加・支援するボランティア団体を選ぶときには、何に着目すればいいのだろうか。

知名度や信頼性

ボランティア団体を選ぶ際は、知名度や信頼性をチェックするところからはじめよう。活動報告や口コミなどを通じて客観的な視点からボランティア団体を分析したうえで選ぶことで、社会貢献度の高い活動ができるようになる。

活動内容や目的

次に活動内容を確認しよう。対象の団体が、どのような社会問題の解決に向けて、どのようにアプローチしているのか。どういった成果をもたらし、どのような人たちを結果的にサポートできているのか。その活動内容に賛同できるかは重要なポイントだ。

興味や関心の一致

ボランティア団体を選ぶ際は、自分の興味や関心と一致しているかもチェックしたい。参加したい活動内容や支援したい目的に沿っているかどうかは、ボランティア活動を行ううえで重要な要素になる。興味がある分野で活動することで、ボランティア活動に対するモチベーションが高まり、持続的に取り組めるようになる。

過去の活動実績

過去の活動実績もチェックしよう。具体的にどのような活動をしているかを確認することで、団体の信頼性や実際の活動内容を把握できる。活動が持続的で成果を上げているか、地域社会や関連する分野でどのような影響を与えてきたかを確認し、自分のボランティア活動の意義や影響を見極めることが重要だ。

日本で有名なボランティア団体

会議する人々

Photo by Brooke Cagle on Unsplash

ここからは、日本で活躍している有名なボランティア団体を8つ紹介する。

日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)

国連児童基金(UNICEF)は、子どもの命と権利を守るために活動している。約190の国と地域にユニセフ協会が存在しており、日本では、日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)が活動している(※2)。

日本ユニセフ協会での主なボランティア活動には、ユニセフハウスの展示スペースを案内する展示ガイド、ユニセフ活動資料の発送・仕分け、外国コイン募金として受領した外国コインの仕分けなどがある(※3)。

むすびえ

むすびえとは、子どもが1人でも行ける無料または低額の食堂「こども食堂」の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会を実現するために活動するボランティア団体だ。2016年には子ども食堂が319カ所しかなかったが、2023年には9,132カ所まで増加しており、今後も事業規模の拡大が見込まれる(※4)。また運営者同士のネットワークづくりや行政や関係団体との連携、寄付物品の仲介などを通じて活動の幅を広げている。

日本国際ボランティアセンター

1980年の設立以来、アジア、アフリカ、中東、日本など23の国・地域において活動を行うボランティア団体。自然資源の保全や難民の支援、貧困により教育機会の得られない子どもへの教育支援、職業訓練、農業訓練の提供など、活動内容は多岐に渡る。活動ごとにボランティアを募集しているほか、日本国際ボランティアセンターでのインターンや、物や資金の寄付活動など、関われる活動も複数ある。

グリーンピース・ジャパン

世界55以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決を目指す国際環境NGOグリーンピースの日本支部。気候変動や使い捨てプラスチック問題、原発、森林破壊などをテーマに、署名活動やキャンペーンなどを通して啓発活動を行う。ボランティアメンバーやインターン、寄付などで活動に参加することができる。

Learning for All

Learning for Allは、子どものあらゆる「貧」と「困」をなくした社会の実現を目指すボランティア団体だ。過去に11,800人以上の子どもを支援した(※5)。地域の大人が子どもを包括的に支援する「地域協働型子ども包括支援」の実践や「学習支援拠点」の無償提供、食事支援など多岐にわたって活動している。

赤十字ボランティア

赤十字ボランティアは、日本赤十字社の理念に基づき活動しているボランティア団体だ。全国で2,860団体、約85万人が参加している(※6)。活動場所も赤十字の病院や献血ルーム、児童養護施設など多岐にわたる。基礎知識を身につけるための研修を受けてから活動に参加するため、医療関係の知識がなくても参加できる。

NICE(ナイス)

1990年に設立した国内・海外ボランティア活動を行う国際ボランティア団体。日本国内と約90ヶ国でワークキャンプを実施しており、その内容は環境保護活動、農業支援、教育の場での文化交流、村おこし活動、被災地の復旧と復興、難民の子どもたちへの教育支援、文化遺産の修復など多岐に渡る。参加希望者は参加したい国や地域、活動内容からワークキャンプを選択し、参加することができる。

プロギングジャパン

プロギングは、スウェーデン発祥の新しいフィットネスだ。ジョギングとごみ拾いをかけ合わせたもので、心や体、地球環境にやさしい活動として高く評価されている。プロギングジャパンは、プロギングのイベントを開催するなど普及を目指して活動している。個人でできる活動は、既存のプロギングイベントに参加しごみ拾いを行うか、自身が協会にパートナー登録を行い、プロギングのイベントを主催することもできる。

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世界の有名ボランティア団体

草原にいる人々

Photo by Melissa Askew on Unsplash

ここからは、世界で活躍している有名なボランティア団体を7つ紹介する。

国境なき医師団

国境なき医師団は、紛争や自然災害、貧困などにより危機に直面している人々に医療援助しているボランティア団体だ。1971年にフランスで設立され、1999年にはノーベル平和賞を受賞した。2022年には75の国と地域で、約4万9000人のスタッフが活動しており、日本からも89人の組員が26の国・地域へ派遣されている(※7)。

Ashoka(アショカ)

Ashokaは、1980年に設立された世界最大の社会起業家ネットワーク。米ワシントンに本部を置き、拠点は世界35カ国、ネットワークは世界95か国に広がる(※8)。Everyone a Changemaker(ひとりひとりがチェンジメーカーである社会)を目指して活動している。アショカのリソースを活用し、社会をより良くするための活動に役立てるアショカ・サポート・ネットワークの発足などを行っている。

ピースウィンズ・ジャパン

ピースウィンズ・ジャパンは、災害や紛争、社会構造の変化などによって危機にさらされた国や地域を支援するボランティア団体だ。1996年に設立された団体で、これまでに38の国と地域を支援した。海外事業、災害支援事業、保護犬事業の3つを中核として活動している(※9)。

BRAC

BRACは、1972年にバングラデシュで設立されたボランティア団体。アフリカとアジアの10か国で活動する。貧困や疾病、社会的不正義などの問題を解決するために活動し、1億3000万人以上に影響を与えたとされている(※10)。

JICA(国際協力機構)

JICA(国際協力機構)は、発展途上国を支援するボランティア団体である。開発途上国が抱えるさまざまな課題を解決するために技術協力、有償資金協力、無償資金協力という3つの援助手法を一元的に手がけている。2003年に設立され、2023年1月1日時点で常務職員数は1,968人とされている(※11)。

オープン・ソサエティ財団

1993年に投資家・慈善家ジョージ・ソロス氏により設立された国際的な助成団体。世界各国で、社会正義、人権、民主主義、教育、公衆衛生、メディアの独立等の課題に取り組む市民社会向けの助成事業を行っている。(※12)

国連WFP協会

国連WFP協会は、WFP国連世界食糧計画を支援するボランティア団体だ。1999年に設立され、日本国内でも世界の飢餓問題やWFPの食料支援活動について情報発信し、寄付金控除の対象となる寄付を募っている(※12)。

ボランティア団体は社会問題の解決に貢献している

調べものしている人々

Photo by John Schnobrich on Unsplash

日本をはじめ世界には多数のボランティア団体が存在する。世界を舞台に活動を行う大規模なものから、限定した地域で活動する小規模なものまでさまざまだ。しかし、いずれも自発的な意志に基づき、他人や社会に貢献することを目的に労力や物資、時間、資源を提供している。

ボランティア活動に興味がある人は、自身が強く感心を持つ分野は何か、そしてそれらの支援活動を行っている団体にはどのようなものがあるか、調べてみてはいかがだろう。関わり方も、ボランティアとして活動に参加するものから、インターンや職員として関わるもの、物資や資金を寄付するものなど多様だ。まずはできることからはじめてみよう。

※掲載している情報は、2024年6月23日時点のものです。

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