オイシックス・ラ・大地株式会社が展開する、フードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix」から、規格外や未活用フルーツをアップサイクルした新商品3種が4月18日より発売開始された。
ELEMINIST Press
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食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社が展開する、アップサイクル商品(※1)を開発・販売するフードロス解決型ブランド「Upcycle by Oisix」から、新しい商品が発売された。
規格外や未活用部位として廃棄されてきたフルーツをアップサイクルした新商品「おいしくアップサイクル ふぞろいキウイチップス」、および改良新商品となる「おいしくアップサイクル りんごの芯チップス」「おいしくアップサイクル パインの芯チップス」を4月18日(木)より順次Oisixならびに実店舗で発売開始している。
※1 アップサイクル商品:これまで捨てられていたものに付加価値をつけ、アップグレードした商品のこと。
規格外とされたキウイ
健康志向の高まりを背景に、ビタミンを手軽に摂取できるキウイの消費は増加しており、総務省家計調査(※2)では2023年の1世帯あたり(2人以上)の購入金額は2043円。
梨や柿よりも家庭での購入金額が多い定番フルーツとなっている。ニュージーランド産の生産が終わる冬から春にかけて旬を迎える国産キウイも多く流通し、通年手軽に楽しめるようになったことも、この定番化を後押ししている。
そんなキウイは容器に入れて販売されることが多く、決められたサイズより大きかったり小さかったりすると規格外とされてしまう。
さらに楕円や少し細い形、風で枝にこすれた小さな傷があるだけでも、店頭で並んだときに見た目が悪く避けられることになるとして、青果として出荷できないという事情があり、産地である佐賀県では、ゴールドキウイが年間約3トン未活用となっている。
今回のキウイチップスの新規商品化にあわせ、より多くのお客様に手に取りやすく、気軽に楽しくアップサイクルスナックを体験してもらうために、りんごの芯、パインの芯チップスは新たに製法や原材料を大きく見直し、価格を改定した。
・製法:タンク内を真空状態にしてフライにする「低温真空フライ製法」という特殊製法で加工している。
・原材料:植物油と水あめ(りんご、パイン)、植物油と糖蜜(キウイ)でシンプルに果物の風味を生かし、カリッとした食感に仕上げている。
「Upcycle by Oisix」の第一弾商品として2021年7月から販売していた「ブロッコリーの茎」「だいこんの皮」「なすのヘタ」を使用した初代チップスはラインアップからは「卒業」とし、お客様にさらに手に取ってもらいやすく、満足度の高い商品を届けられるように、開発進化に注力していくとしている。
りんごの加工現場で未活用だった国産りんごの芯をザクッと揚げた、りんごのやさしい甘さと香ばしさが感じられるフルーツチップス。ザクザクとした食感と口に広がるりんごの香りが楽しめる。
食品ロス削減量(※3):1袋あたり約195gのりんごの芯を活用。
販売開始:2024年4月18日(木)10:00〜
形がふぞろいなどの理由から、規格外となってしまう国産のゴールドキウイを、皮までまるごと使用したフルーツチップス。皮は、通常廃棄してしまう非可食部原料になるが、しっかり甘さのある国産ゴールドキウイのおいしさをなるべくそのまま加工したいという思いから、キウイの持つ酸味と甘味をそのまま活かせるチップスに仕上げた。パリッと軽やかな食感と爽やかな酸味を楽しむことができる。
食品ロス削減量:1袋あたり約121gのキウイを活用。
販売開始:2024年5月9日(木)10::00〜
カットフルーツ工場で未活用だったパイナップルの芯を、こだわりの厚さにスライスしてパリッと揚げた、トロピカルなフルーツチップス。パインの爽やかな甘酸っぱさとパリパリッとした食感が癖になる新感覚のスナック。
食品ロス削減量:1袋あたり約170gのパインの芯を活用。
販売開始:2024年6月20日(木)10:00〜
※3 食品として活用される量を換算。
・CHOOSEBASE SHIBUYA
販売開始:2024年4月23日(火)~
https://choosebase.jp/collections/upcyclebyoisix
・全国のロフト8店舗(池袋、銀座、吉祥寺、横浜、千葉、梅田、京都、天神)
販売開始:2024年4月26日(金)~
https://www.loft.co.jp/
生産現場から食材がお客様に届くまで一気通貫で「食」に向き合うOisixだからこそ生まれた「Upcycle by Oisix」は2021年7月8日のサービス開始から、畑や加工現場で未活用だった食材約114トンをアップサイクルしフードロスを削減(2024年3月28日時点)。
2品から始まったオリジナル商品数は105品となった。これまで見栄えや食感の悪さなどから捨てられていた食材を、より環境負荷が低く、新たな価値を加えた自社オリジナルのアップサイクル商品として開発、おいしく驚きのある新たな食材を生み出しており、2023年のグッドデザイン賞を受賞した。
今後もサステナブルな環境配慮型の商品を、より多くのお客様の食生活に手軽に取り入れてもらうプラットフォーマーとしての取り組みを推進していくとしている。
2020年の国内のフードロス522万トンのうち事業系は275万トン。さらにその内訳は、食品製造業121万トン、外食産業は81万トン、食品小売業60万トン、商品卸売業13万トンとなっている(※4)。
Upcycle by Oisixでは、事業系ごみの1位となっている食品製造業との取り組みとして2023年1月にチョーヤ梅酒株式会社、同年2月には事業系ごみの2位である外食産業との取り組みとして株式会社プロントコーポレーションとのアップサイクル商品の販売を開始した。さらに2024年1月には事業系ごみの3位である商品卸売業との取り組みとしてカルビーかいつかスイートポテト株式会社とのアップサイクル商品の販売を開始している。
今後も取り組みを推進していくことで、食のアップサイクルにはまだまだ多くの可能性があることを伝えていきたいとしている。
お問い合わせ先/オイシックス・ラ・大地株式会社
https://www.oisixradaichi.co.jp/
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