貴金属を寄付する方法は?寄付先一覧と仕組み・注意点を解説

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リング、ネックレス、ピアスなど、不要になった貴金属は、寄付することができる。そこで、貴金属の寄付の仕組みや寄付する際の注意点、さらに寄付先の団体を紹介する。

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2024.03.28
SOCIETY
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エシカルマーケティングとは? メリットや実例をわかりやすく紹介

貴金属は寄付できる

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貴金属を寄付する取り組みについて、その仕組みや寄付の対象となる貴金属を解説する。

寄付された貴金属はどのように活用されるのか

貴金属の寄付とは、使わなくなった貴金属を現金化し、それを寄付金として発展途上国などへ送る活動である。貴金属は価格高騰しているため、小さな貴金属でも大きな寄付額になる可能性もあることがポイントだ。

どんな貴金属が寄付の対象になるのか

寄付の対象となる貴金属は、金、銀、ダイヤモンド、プラチナ、パラジウムなどが加工されたものである。おもにネックレス、ピアス、リング、ブレスレット、腕時計、コインなどが対象となり、古いものや壊れたもの、片方しかないものでも問題ない。

貴金属を寄付する前に知っておきたい注意点

貴金属を寄付する前に知っておきたい注意点について解説する。

貴金属の状態によって査定金額が変動する場合がある

貴金属の寄付は、貴金属の最低額が寄付金となる。よって、貴金属の状態によって査定金額が変動することがほとんどだ。貴金属を高く査定してもらうために、落とせる汚れは事前に落としておき、なるべく傷がつかないように管理することが大切である。

鑑定書や鑑別書の有無によって査定金額が変動する場合がある

貴金属を鑑定する際に、鑑定書や鑑別書があるかないかによって、査定金額が変わることがある。鑑定書はダイヤモンドの品質を評価する書類で、鑑別書はあらゆる宝石に発行される書類だ。「天然」か「人工」かの調査、重さやカット、屈折率などの分析の結果が記載されている。鑑定書や鑑別書が手元にあるなら、寄付する貴金属に添えておくとよいだろう。

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貴金属を寄付するメリット

貴金属を寄付するメリットには、次のようなことが挙げられる。

使っていないもの・不用品を寄付できる

使っていない貴金属や、不用品となった貴金属で寄付ができることがメリットだ。寄付というかたちで不用品を活かすことができ、物の整理にもつながる。また、自宅に眠っている不用品で社会貢献できるのもよい点だ。

壊れていても寄付の対象になる

寄付する貴金属が壊れていても、寄付の対象となるのもメリットだ。金やプラチナといった貴金属は重さで査定されるため、壊れていても問題ない。

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貴金属を寄付する方法

寄付する方法

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貴金属を寄付する手順について説明する。

1. 寄付先の選定、申込

まずは寄付先を選び、申込みをする。寄付先を選ぶときには、信頼できる寄付団体を選ぶ。どのような人や活動に使われるのか確認し、寄付金をどう使ってほしいのかといった観点から選ぶとよい。

2. 貴金属を発送

貴金属の寄付は、発送による方法が一般的だ。使わなくなった貴金属は汚れなどを拭き取り、傷がつかないように梱包する。汚れや傷がないほうが査定額がアップし、寄付額も上がるため、極力行うとよい。貴金属が壊れないように箱や袋に入れて、寄付団体などの送り先に発送する。

3. 査定金額を寄付

貴金属を受け取った寄付団体は、貴金属の査定を行う。この査定額が寄付金となる。

貴金属を寄付できる企業や団体

社会貢献活動

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貴金属の寄付を受け付けている団体や企業を紹介する。

シャプラニール=市民による海外協力の会

シャプラニール=市民による海外協力の会は、バングラデシュ、ネパール、日本で、市民の立場から人々の可能性を広げ、貧困をなくす取り組みを続けている国際協力NGO団体だ。

寄付の対象となる貴金属は、金、銀、ダイヤモンド、プラチナ、パラジウムのアクセサリー類、腕時計など。古いもの、壊れたもの、片方だけのものでも寄付できるのがポイントだ。

寄付の一例として、18金のピアスの片方(1.4グラム、10,000円相当)を寄付すると、バングラデシュにおける少女たちの縫製の職業訓練の費用1か月分相当になるという。貴金属のほかにも、未投函のはがきや切手、金券などの寄付も受け付けている。

利用方法
1. 不要となった貴金属を箱や袋に梱包し、シャプラニール=市民による海外協力の会へ送る。
2. 専門業者で査定、換金される。
3.換金されたお金がそのまま国際協力活動への寄付金となる。
4.受領書(礼状)が届く。

お宝エイド

お宝エイドは、TMコミュニケーションサービスが運営する物品寄付サービスだ。家庭にある書き損じハガキ、未使用切手、貴金属、絵画、骨董品、ブランド品といった不用品である「お宝」を、NPO団体の活動資金として物品支援できるサービスである。

特徴は、通常査定額に10%上乗せされた金額が寄付できることだ。そのからくりは、広告費をかけないことによる。通常、買取専門店は広告費をかけて買取品を集めているが、NPO団体が支援者に呼びかけて不用品を集めることができるため、広告費がいらない。それを着払い費用や価格がつかなかったものの処分費用、通常買取査定額の10%上乗せ分に充てることができるのだという。

利用方法
1.寄付したい不用品をダンボールに梱包し、日本郵政のゆうパックにて着払いで送る。
2.お宝エイド受付センターに到着後、査定を受ける。
3.通常査定額に10%上乗せされた金額が、活動資金として指定先団体へ振り込まれる。

買取大吉モノ募金

「買取大吉モノ募金」は、全国に700店舗展開する「買取大吉」が運営している寄付専用サービスだ。自宅に眠っているブランド品や貴金属などの買取金額を寄付することができる。

このサービスの特徴は、すべて出張を利用して行われることだ。鑑定士が自宅を訪問し、対面で貴金属を査定してもらえる。買取金額に納得できない場合は断ることもでき、発送作業も不要なのがメリットだ。

利用方法
1. サイトに掲載されている寄付先の団体、寄付したいプログラムを選び、寄付用フォームに入力して申し込みを行う。
2.「買取大吉」の鑑定士を自宅に呼び、貴金属を査定してもらう。
3.「買取大吉」が査定した金額に10パーセント上乗せした額を、選んだ寄付先に利用者の名前で寄付する。
4.寄付先団体から領収書が送られてくる。

Brand-Pledge

Brand-Pledgeは、NPO・NGOなどの団体へ、ブランド品や貴金属を寄付できるサービスだ。ブランド品買取サービス「ブランディア」と寄付プラットフォーム「Syncable」が共同で行っている。

サービス自体に料金は発生せず、送料も無料。査定額に納得できなかった場合は、無料で商品を返却してもらえるため、安心してサービスを利用できる。毎回の寄付のたびに最大500円を上乗せして団体に寄付しており、税控除対象の団体への寄付は最大約50%の税金が返ってくるのが特徴だ。

寄付の対象となる貴金属は、金やプラチナのネックレス、ピアス、リング、ブレスレット、コインなど。

利用方法
1. サイトに掲載されている支援したい団体を選び、フォームから査定申し込みをする。
2. 送られてくる宅配キットに貴金属を梱包し、返送する。
3.1〜3日でブランディアから査定結果が知らされ、査定金額を設定して寄付する。

モノドネ

モノドネは、リユーズ事業を展開する「買取王国」が運営する、モノで寄付をするサービスだ。仕組みは、不用品を「買取王国」が査定し、その査定額が寄付されるというものだ。

特徴は、寄付先が国や地方公共団体、特定公益増進法人などの場合、寄付金額が寄付金控除対象となり、節税できることだ。

利用方法
1. サイトに掲載されている寄付したい団体を選び、寄付申込ページから申し込みをする。
2. 寄付するアイテムを発送する。もしくは買取王国系列店に持ち込む。
3. 査定額のメールを受け取り、査定額全額が寄付金額として指定した団体に送金される。

自宅で眠っている貴金属を寄付できる

使わなくなった貴金属や、壊れた貴金属は寄付することができる。寄付金額は査定額が影響するため、高く査定してもらえるよう、汚れは拭き取り、壊れないように指定先に送ることが大切だ。

自宅で眠っている不要な貴金属があれば、寄付するという選択肢も考えてみてはどうだろうか。

※掲載している情報は、2024年3月28日時点のものです。

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