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環境保護団体は、地球温暖化や森林破壊、海洋汚染などの環境問題を解決するため、国内外のさまざまな地域で活動している。本記事では、日本や世界で活動する環境保護団体と、我々にできる支援方法や具体的な取り組みを紹介する。
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エレミニスト編集部
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環境保護団体とは、自然保護を目的とする団体のひとつで、環境問題の解決に向けた市民運動を展開している団体のことを指す。これらの団体では、人間と自然が共存する持続可能な社会を実現するため、さまざまな取り組みを行っている。
環境問題とは主に、地球温暖化、大気汚染、水質汚染、森林破壊、生物多様性の減少などだ。こうした問題の解決に向けて、情報発信や啓発活動、法律の制定や改正への働きかけ、環境保全活動への支援など、幅広く活動している。
日本国内の環境問題に特化している団体もあれば、国際的に活動している団体もあり、対象地域は団体によってそれぞれ異なる。いずれにしても環境保護団体の目的は共通しており、環境問題に対する社会的意識の向上と、問題解決策の実現を目指しているのだ。
環境保護団体は、持続可能な未来を目指す上で欠かせない役割を担っており、今後もその活動はますます重要になっていくだろう。
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日本国内で活動している環境保護団体を紹介する。
「日本自然保護協会」は、日本で活動するNGO(非政府組織)だ。日本全国の自然を守るため、1951年から活動している。この団体では、絶滅の危機にある動物の保全活動、地方部での自然保護イベントの開催など、日本の環境を保護するためのプロジェクトを多数行っている。寄付やオリジナルTシャツの購入などによる支援も受け付けている。
「WWFジャパン」は、スイスを拠点に世界の約100ヶ国以上の国と地域で活動している国際NGO団体「WWF」の日本支部である。人と自然が調和して生きられる未来を目指し、日本国内や日本が関係している国際的な環境問題に取り組んでいる。生物の多様性の減少や海洋汚染、森林伐採などの課題を解決すべく、調査・研究や、SNS・イベントなどでの発信、法律の整備・改正など、幅広く活動している。寄付による支援が可能だ。
「グリーンピース・ジャパン」は、世界の約55ヶ国以上の国と地域で活動している国際NGO団体「グリーンピース」の日本支部だ。オランダを拠点に世界各国に支部を持ち、国内だけでは解決が困難な地球規模で起こる環境問題に対し、グローバルで連携して対応している。気候変動や海洋汚染、原発などの課題に対し、イベントやボランティア、寄付など、さまざまなアプローチで対応している。寄付で支援することができる。
「FoE Japan」は、世界約73ヶ国の国と地域で活動する国際NGO「Friends of the Earth International」の日本拠点だ。気候変動や森林破壊、貧困などのグローバルな問題はもちろん、日本にも関わりの深い原発問題の解決に向けても取り組んでいる。寄付や団体が主催するイベントに参加するなどの支援が可能だ。
「日本ナショナル・トラスト協会」は、日本国内で活動する公益社団法人だ。団体名のナショナル・トラストとは、自然環境や歴史的建造物を保護し、未来へ継承することを目的とした非営利団体のことを指す。団体は、日本全国で活動しているトラスト団体と連携をとり、日本のナショナル・トラストを牽引している。寄付やオリジナルグッズの購入、広報面での支援などが可能だ。
「Earthwatch_Japan」は、国際的に活動するNPO(非営利組織)団体「Earthwatch」の日本拠点だ。絶滅危惧種の調査や海や森林の再生運動など、日本全国でさまざまなボランティア活動を行っている。団体が海外で実施している、調査ボランティアへの参加も可能だ。ボランティアのほかに、寄付による支援も受け付けている。
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世界各国の環境問題解決に向けて活動している、国際的な環境保護団体を紹介する。
国際NGOの「コンサベーション・インターナショナル・ジャパン」は、世界の約70ヶ国以上の国と地域で活動している「コンサベーション・インターナショナル」の日本拠点である。人間社会が自然と調和して生きる道を探して、それぞれの土地で起きる環境問題を調査し、課題解決のために取り組んでいる。アジア太平洋、南北アメリカ、アフリカなど、幅広く活動を展開。寄付による支援も受け付けている。
「ウォーターエイド」は、すべての人々が清潔な水と衛生を利用できる世界を目指して活動している国際NGOだ。世界約34ヶ国に拠点を持ち、アジア、アフリカ、中南米などで起きる水の問題に対応。主に途上国における清潔な水とそれを生み出すための衛生設備の改善に向けて取り組んでいる。寄付やボランティア活動、イベントへの参加などでの支援が可能だ。
一般財団法人「グリーンクロスジャパン」は、国際的に活動する環境保護団体「グリーンクロスインターナショナル(GCI)」の日本支部だ。小学生を対象とした環境教育事業「みどりの小道 環境日記」や、海外支部と連携したイベントの開催など、さまざまな活動を行っている。
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環境問題の解決に向けて、我々にできることは何だろう。ここでは個人でもできる簡単な取り組みを3つ紹介する。
「3R」は、環境保全における重要キーワードのひとつだ。Reduce(減少させる)、Reuse(再び使う)、Recycle(再循環させる)の3つの頭文字をとって名付けられている。
Reduceでは、不必要な物の購入を控え、必要最低限のものだけを使う。次にReuseでは、使い捨てではなく、何度も使える製品を選ぶ。最後のRecycleでは、リサイクル可能な製品を選び、正しく分別して廃棄することが求められる。
3Rを実行することで、資源の無駄遣いを防ぎ、環境への負荷を減らすことにつながるだろう。
プラスチックごみの削減には、マイバッグやマイボトルを持参するのが効果的だ。買い物のときにマイバッグを利用することで、プラスチック製のレジ袋の消費を抑えられる。飲料を飲むときにマイボトルを使えば、ペットボトルや使い捨ての紙コップを利用せずに済むだろう。
プラスチックごみによる海の生態系の破壊や、海洋汚染問題を解決するために、この習慣を取り入れてみよう。
CO2排出量を削減する取り組みとして、自宅の電気使用量を見直してみるのもよいだろう。一例として、使っていない電化製品のコンセントを抜く、照明をLED電球に替える、冷暖房の温度設定を見直すなどがある。日常生活にちょっとした工夫を取り入れるだけでも節電になるのだ。
我々一人ひとりが個人のCO2排出量を抑えることで、地球温暖化の防止につながるだろう。
自然環境の保護は、現代社会における重要なテーマだ。日本や世界には、環境問題の解決に向けて活動する団体が数多く存在する。
まずは関心のある分野やその活動内容から、気になる環境保護団体を見つけてみよう。我々一人ひとりがこれらの活動から学び、自分にできるアクションを取り入れることが重要だ。
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