リフューズ、リペアを加えた「5R(ファイブアール)」とは?  無駄な消費を避け、身の回りのものを大切に

5Rとは、ごみを減らすためのRで始まる行動を意味する。リデュース・リユース・リサイクルの3Rにリフューズ・リペアを加えた5つの行動が5Rである。5Rで大切なのは一人ひとりの心がけで、それぞれの言葉を意識して生活することでごみを減らすことにつながる。

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2024.07.25

5R(ファイブアール)とは

「5R(ファイブアール)」とは、ごみを減らすための、Rで始まる5つの行動を意味する。

ごみを減らすための行動としては「3R(スリーアール)」が有名だが、5Rは3RのReduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)に、Refuse(リフューズ)とRepair(リペア)の2つを加えたものになる。

3R(スリーアール)とは? 優先順位はリデュース、リユース、リサイクル

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Reduce(リデュース):ごみを発生させない

ペンの替え芯

Photo by Syed Hussaini on Unsplash

Reduce(リデュース)とは、ごみを発生を少なくするということ。丈夫な服を買って長く着回したり、詰替え用洗剤を使うことでごみを減らしたり、という取り組みが該当する。

具体例

・ものを買いすぎない
・食品をつくりすぎない
・食べ残さない
・トレンドに左右されず長く使えるものを選ぶ
・詰め替え製品を使う

Reuse(リユース):ものを繰り返し使う

レコードショップの店内

Photo by Markus Spiske on Unsplash

Reuse(リユース)とは、ものを繰り返し長く使うことで、ごみを減らすということ。フリーマーケットやリサイクルショップで中古品を買ったり、何回も使えるリターナブルびんを使ったりすることで、ごみを減らすことができる。

具体例

・リサイクルショップやフリマアプリを利用する
・繰り返し使えるものを選ぶ
・使い捨て商品を選ばない

Recycle(リサイクル):資源として再生利用する

ケースに入った大量のビン

Photo by Lacey Williams on Unsplash

Recycle(リサイクル)とは、ごみを再び原材料に戻したり、エネルギーとして有効に活用したりすることを指す。びんや紙、ペットボトルなどはリサイクルしやすい材料として知られている。

リサイクルするためには、ごみが正しく分別されている必要があるため、日常生活でもリサイクルを意識し、きちんとしたごみの分別を心がけたい。

具体例

・地域や店舗などで行われているリサイクル活動に参加する
・リサイクルできる資源を分別して、回収場所に出す
・リサイクルショップを利用する

Refuse(リフューズ):断る

エコバックを肩にかけた女性

Photo by Juli Kosolapova on Unsplash

Refuse(リフューズ)とは、ごみの元になるものを買ったり貰ったりしないことで、ごみを減らすという取り組みだ。エコバックを活用してレジ袋をもらわない、マイタンブラーを使用して使い捨て容器をもらわないなどの行動が該当する。

具体例

・マイバッグやマイカトラリーを持参する
・過剰包装を断る
・不要なものはもらわず断る

Repair(リペア):修理して使う

家具を修理している様子

Photo by Theme Photos on Unsplash

Repair(リペア)は、ものが壊れた時に修理して、できるだけ長く使うことを指す。ぬいぐるみ、服、革靴などは、修理も簡単で長く手元に置くことができる。また、古くなったり壊れたりした家具をリメイクするなどの行動も、ごみを減らす上では重要だ。

具体例

・壊れたものをすぐに捨てず、修理できるか調べる
・洋服や家具などのリメイクを楽しむ
・修理サービスを行っている店の商品を選ぶ

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「4R」「6R」「7R」も

5Rのほか、「4R(フォーアール)」、「6R(シックスアール)」、「7R(セブンアール)」などの考え方を提唱する自治体もある。

4R:3RにRefuseリフューズ)を追加
6R:4RにReturnリターン)とRecoverリカバー)を追加
7R:3RにRefuseリフューズ)、Reformリフォーム)、Repairリペア)、Rentalレンタル)を追加

リターンとは、携帯電話などの下取りなど、ごみを回収することでごみの量を削減すること。リカバーとは、ごみの流出を防ぐために清掃活動に参加すること。リフォームとは、古くなったものを捨てずに作り直すこと。レンタルとは、新しいものを購入するのではなく借りることを指す。

このほか、Refine(リファイン、出すごみをリサイクルしやすく分別すること)やReconvert to Energy(リコンバート・トゥ・エナジー、どうしても利用できないごみは、燃やす時の熱を再利用すること)などを提唱するケースもある。

5Rの取り組み:実践してみよう

たくさんのりんごが入ったエコバッグ

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

ここからは、実際にどうやって5Rを実践していくか、考えてみよう。

STEP1 リフューズ(断る)

最初は「リフューズ」から始めよう。ごみを減らすためには、まず「ごみになるものを貰わない・買わない」ことが大切だ。マイバックを持参し、レジ袋を断ろう。また、買いたいものが本当に必要なものか、長く使えるものなのか、よく考えてから購入しよう。

STEP2 リデュース(ごみを発生させない)

ごみになりうるものを買わないようになったら、次は「リデュース」だ。不要なものを減らし、なるべくごみが出ないような生活を心がけよう。食事を残さず食べたり、詰替え用を使ったりすることは、ごみを減らすための重要な行動だ。

STEP3 リユース(ものを繰り返し使う)

ごみを減らしたら、「リユース」に挑戦しよう。流行に左右されず、丈夫なものを、長く使うよう心がけよう。ものを長く使っているうちに、愛着が出てくるはずだ。

STEP4 リペア(修理して使う)

ものに愛着が出てきたら、「リペア」で長く使う工夫をしよう。穴の空いたぬいぐるみ、破けた服、塗装が剥げたテーブル……大切にしたものだからこそ、捨てる前に直して使えないか、一度考えてみよう。

STEP5 リサイクル(資源として再生利用する)

それでも壊れてしまったりして、捨てることになったときは、きちんと「リサイクル」しよう。ごみを丁寧に分別して捨てることで、ごみが新しい材料として生まれ変わる可能性が高くなる。

「5R」を実践してごみを減らしていくためには、一人ひとりの心がけが大切だ。自分の生活様式や、買い物の仕方を見直して、楽しくごみを減らす工夫をしていこう。

※掲載している情報は、2024年7月25日時点のものです。

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