【最新2023年】世界でもっとも貧しい国ランキング ワースト30

貧しい国の家と人々

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世界には、日本のような先進国とは対照的に、貧しい国もある。1人あたりのGDPをもとにした、世界の最貧国ランキングはどのようになっているだろう。1位から30位までワーストの国を一覧で紹介する。また世界の貧困の現状と、それに対する取り組みについても紹介しよう。

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2023.08.23

「貧困」の意味と定義は?

世界には、日本のように豊かでめぐまれた国もあれば、そうではない貧しい国もある。国連開発計画(UNDP)によると、貧困とは「教育、仕事、食料、保健医療、飲料水、住居、エネルギーなどもっとも基本的なもの・サービスを手に入れられない状態のこと」と定義している。

また、世界銀行は、貧困を定義するための国際的な基準である「国際貧困ライン」を定めている。これは「1日2.15米ドル未満で生活すること」を指す。

2023年 世界の貧困国ランキングワースト30

では、具体的に世界の貧しい国にはどこがあるのか。ここでは、World Economic Outlookの「1人あたりのGDP」をもとに、世界でもっとも貧しい国のワースト30を紹介する。なお、同ランキングで日本の1人あたりのGDPは5,1809.120ドルである。ワースト30の国がどのくらい日本と差があるのか、わかりやすいだろう。

国名1人あたりのGDP
1位南スーダン515.749ドル
2位ブルンジ891.426ドル
3位中央アフリカ共和国1,1126.756ドル
4位ソマリア1,373.976ドル
5位コンゴ民主共和国1,474.252ドル
6位モザンビーク1,556.267ドル
7位ニジェール1,600.466ドル
8位マラウイ1,682.152ドル
9位チャド1,787.000ドル
10位リベリア1,788.015ドル
11位マダガスカル1,916.369ドル
12位イエメン2,042.223ドル
13位シエラレオネ2,082.295ドル
14位エリトリア2,187.578ドル
15位キリバス2,381.390ドル
16位ソロモン諸島2,414.128ドル
17位ジンバブエ2,627.106ドル
18位マリ2,655.719ドル
19位ブルキナファソ2,726.217ドル
20位トーゴ2,754.401ドル
21位ガンビア2,803.723ドル
22位バヌアツ3,001.319ドル
23位ギニアビサウ3,071.890ドル
24位ルワンダ3,090.459ドル
25位ギニア3,217.843ドル
26位ウガンダ3,224.402ドル
27位ハイチ3,248.438ドル
28位レソト3,250.985ドル
29位コモロ3,462.851ドル
30位タンザニア3,599.939ドル

2022年 世界の貧困国ランキングはこちら

2022年・世界の貧困国ランキング 貧困問題の現状と解決への取り組みとは

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貧しい国の共通は?

世界の最貧国ランキングを見ると、これらの国に共通することとして、いくつかのことが挙げられる。

アフリカ・アジアに集中している

最貧国ランキングの多くは、アフリカの国々で占められているのがわかる。以前より、アフリカには貧しい国が多いが、この傾向は変わらず、それ以外では南アジアにも多い。

紛争・戦争が多い

貧しい国に多く共通するのは、紛争や戦争が多いこと。紛争や戦争が起きると、多くの人は自宅を離れて難民として生活せざるを得ない。自宅も仕事も失い、働いて自分の生活を自分で守ることが難しくなる。難民キャンプでは貧困に直面する人々がとても多い。

政治情勢が不安定

紛争、武装グループなどによる暴動などで、政治情勢が不安定な国は、そこで人々が安定的に社会的な生活を送ることが難しい。また、飲み水や電気などのインフラが整わず、衛生面でも不安があるなどして、基本的な生活を送ることが難しい場合もある。

自然災害・気候変動

近年は気候変動による自然災害が頻発するようになってきている。農業を営み、食料を得るなど働いていても、干ばつや洪水などの自然災害に見舞われて、仕事や財産を失い、貧しい生活に陥るケースも少なくない。

日本にも忍び寄る貧困の問題

日本は、「貧しい国ランキング」の上位に入ることはないが、しかし貧困に悩む人が増えていることが指摘されている。

2018年の日本の相対的貧困率は15.4%相対的貧困の基準は世帯年収が127万円だ。つまり、世帯年収が127万円未満で暮らしている人が、約15%いるということだ。

とくに、ひとり親家庭、高齢化世帯などで多く、このような貧困層が拡大していることが問題となっている。

日本に忍び寄る貧困問題 貧困率の現状と解決に向けた支援とは

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他人事ではない世界の貧困

貧しい国というと、日本とは遠い国のことと思われるかもしれない。しかし、貧しい国々の原因は、紛争や政治情勢、気候変動や自然災害などが考えられ、めぐまれた国にいる私たちが手をさしのべる必要もあるだろう。また、気づかれにくいが、日本にも貧困に直面している人がいることも忘れてはいけない。

SDGsの目標1「貧困をなくそう」目標2「飢餓をゼロに」目標16「平和と公正をすべての人に」のように、だれもが幸せに暮らせる世界を目指さなければならないだろう。

※掲載している情報は、2023年8月23日時点のものです。

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