帝人フロンティアとパートナー企業が提案する、古着を再資源化する繊維循環システム 「Fiber to Fiber®」。古着を廃棄するのではなく、資源として有効活用するための新しいシステム。2025年の稼働を目指し、着々と準備を進めている。
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エレミニスト編集部
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「Fiber to Fiber®」は、古着(繊維)をもとに、新しい繊維をつくり、衣料品やアパレルグッズなどに生まれ変わらせるシステム。環境省「サステナブルファッション」のデータによると、日本では年間50.8万トンの衣料品がごみとして出されているが、そのうち再資源化されているのは約5%の2.4万トン。ほとんどが廃棄されている現状がある。
そんな背景に着目したのが「Fiber to Fiber®」。古着を回収し、リサイクルを経て、再び繊維、さらに繊維製品に生まれ変わらせる繊維循環システムだ。
その一端を担うのは、リサイクルポリエステル「ECOPET®︎(エコペット®︎)」を開発した帝人フロンティア。「Fiber to Fiber®」が軌道にのると、繊維の循環によるエコペット®をつくることができる。資源を有効活用することで、廃棄衣料品「ゼロ」を目指すことも夢ではない。
帝人フロンティアは、これまでも環境対応事業を行ってきた。そんななか今回たどり着いたのが「Fiber to Fiber®」。SDGsの目標12に「つくる責任 つかう責任」があるが、帝人フロンティアは、限られた資源を有効に活用することを追求し、循環型社会の実現に真摯に向き合っている。
「Fiber to Fiber®」の流れを理解しよう。
回収ボックスは、主にアパレルショップの店頭に設置される予定(一部は回収ボックス以外の方法でも回収を行う)。古着を回収ボックスに入れるだけで、誰でもこのシステムを利用して、「Fiber to Fiber®」を応援できる。
回収された古着は、「リセール・リユースできるもの」「リサイクル可能なもの」「廃棄衣料品」に分けられる。さらに、「廃棄衣料品」のなかからポリエステル100%のものが選別される。選別作業は、プロジェクトを共同で行うファイバーシーディーエム株式会社が担う。
(2)で選別されたポリエステル100%の古着は、ケミカルリサイクル(化学的な分解処理を行うリサイクル方法)の工程を経て、エコペット®︎になる。
リサイクルポリエステル糸となったエコペット®は、織編み・加工などを経て、再び生地や繊維製品となる。
エコペット®︎でつくられた衣料品やアパレルグッズなどが、アパレルショップや小売店に並び、生活者のもとに届く。廃棄されるかもしれなかった古着が、「Fiber to Fiber®」のシステムにより、誰かに愛される新しい繊維製品に生まれ変わる。
「Fiber to Fiber®」は、従来廃棄されていた古着に目を向けたシステムである。帝人フロンティアの技術と、パートナー企業のファイバーシーディーエム株式会社のノウハウによって、古着が新しい繊維製品に生まれ変わり、再び使われる。
地球上の資源には限りがある。だからこそ、新しい資源を使うのではなく、いま目の前にあるものを活用することが大切だ。「Fiber to Fiber®」のような繊維を循環するシステムは、現在、そして未来の地球を守るために、必要な仕組みといえるだろう。
古着を再資源化する繊維循環システム「Fiber to Fiber®」は、2025年の本格始動を目指し、着々と準備が進められている。「Fiber to Fiber®」のシステムが確立し、安定的にこの繊維循環システムが運用されるようになると、衣料品などのごみが減るだろう。
「Fiber to Fiber®」は、私たち生活者の協力が欠かせない。古着の回収は、2023年秋から開始予定だ。アパレルショップや小売店でこの回収ボックスを見つけたら、古着を入れてみてほしい。従来廃棄されていた古着を再び資源として活用することは、未来の地球を守るための行動だ。ぜひ積極的に参加してみよう。
※9月5日をもちまして、こちらのプレゼントキャンペーンは終了しました。当選された方には編集部より当選メールを送信いたします。
エコペット®︎を用いた障子紙を展開している和紙メーカー・大直(おおなお)は、水に濡れても破れず丈夫な和紙「ナオロン」を開発。日常的に使える和紙製品のブランド「SIWA|紙和」も展開しており、和紙の可能性を広げるものづくりを行っている。
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●ご応募方法:記事末のアンケートにご回答のうえ、必須項目にご入力ください。
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