古着に新たないのちを 繊維の循環を目指す「Fiber to Fiber®」が間もなくスタート

繊維の循環を目指す「Fiber to Fiber®」のロゴマーク

帝人フロンティアとパートナー企業が提案する、古着を再資源化する繊維循環システム 「Fiber to Fiber®」。古着を廃棄するのではなく、資源として有効活用するための新しいシステム。2025年の稼働を目指し、着々と準備を進めている。

ELEMINIST Editor

エレミニスト編集部

日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。

2023.08.17
Promotion: 帝人フロンティア

新しい繊維循環システム「Fiber to Fiber®」とは

繊維の循環を目指す「Fiber to Fiber®」のロゴマーク

Fiber to Fiber®」は、古着(繊維)をもとに、新しい繊維をつくり、衣料品やアパレルグッズなどに生まれ変わらせるシステム環境省「サステナブルファッション」のデータによると、日本では年間50.8万トンの衣料品がごみとして出されているが、そのうち再資源化されているのは約5%の2.4万トン。ほとんどが廃棄されている現状がある。

そんな背景に着目したのが「Fiber to Fiber®」。古着を回収し、リサイクルを経て、再び繊維、さらに繊維製品に生まれ変わらせる繊維循環システムだ。

その一端を担うのは、リサイクルポリエステル「ECOPET®︎(エコペット®︎)」を開発した帝人フロンティア。「Fiber to Fiber®」が軌道にのると、繊維の循環によるエコペット®をつくることができる。資源を有効活用することで、廃棄衣料品「ゼロ」を目指すことも夢ではない。

リサイクルポリエステル「エコペット®」って? 不要なものが繊維に生まれ変わる

Promotion

帝人フロンティアは、これまでも環境対応事業を行ってきた。そんななか今回たどり着いたのが「Fiber to Fiber®」。SDGsの目標12に「つくる責任 つかう責任」があるが、帝人フロンティアは、限られた資源を有効に活用することを追求し、循環型社会の実現に真摯に向き合っている。

古着が再び繊維製品になるまで

「Fiber to Fiber®」の流れを理解しよう。

(1)古着を「Fiber to Fiber®」の回収ボックスに入れる

古着を「Fiber to Fiber®」の回収ボックスに入れるシーン

回収ボックスは、主にアパレルショップの店頭に設置される予定(一部は回収ボックス以外の方法でも回収を行う)。古着を回収ボックスに入れるだけで、誰でもこのシステムを利用して、「Fiber to Fiber®」を応援できる。

(2)回収古着が選別される

「Fiber to Fiber®」のシステムで、古着が分別される様子

回収された古着は、「リセール・リユースできるもの」「リサイクル可能なもの」「廃棄衣料品」に分けられる。さらに、「廃棄衣料品」のなかからポリエステル100%のものが選別される。選別作業は、プロジェクトを共同で行うファイバーシーディーエム株式会社が担う。

(3)ポリエステルの古着がエコペット®︎繊維になる

帝人フロンティアで、ポリエステルの古着からECOPET(エコペット)ができるまでの工程

(2)で選別されたポリエステル100%の古着は、ケミカルリサイクル(化学的な分解処理を行うリサイクル方法)の工程を経て、エコペット®︎になる。

(4)再び繊維製品になる

エコペットから繊維製品がつくられる工程

リサイクルポリエステル糸となったエコペット®は、織編み・加工などを経て、再び生地や繊維製品となる。

(5)エコペット®︎でできた繊維製品が生活者のもとにわたる

エコペット®︎でつくられた衣料品やアパレルグッズなどが、アパレルショップや小売店に並び、生活者のもとに届く。廃棄されるかもしれなかった古着が、「Fiber to Fiber®」のシステムにより、誰かに愛される新しい繊維製品に生まれ変わる。

「Fiber to Fiber®」のメリットは?

古着

廃棄されていたものを資源として循環利用できる

「Fiber to Fiber®」は、従来廃棄されていた古着に目を向けたシステムである。帝人フロンティアの技術と、パートナー企業のファイバーシーディーエム株式会社のノウハウによって、古着が新しい繊維製品に生まれ変わり、再び使われる。

地球上の資源には限りがある。だからこそ、新しい資源を使うのではなく、いま目の前にあるものを活用することが大切だ。「Fiber to Fiber®」のような繊維を循環するシステムは、現在、そして未来の地球を守るために、必要な仕組みといえるだろう。

「Fiber to Fiber®」の本格稼働はもう間もなく

古着を再資源化する繊維循環システム「Fiber to Fiber®」は、2025年の本格始動を目指し、着々と準備が進められている。「Fiber to Fiber®」のシステムが確立し、安定的にこの繊維循環システムが運用されるようになると、衣料品などのごみが減るだろう。

「Fiber to Fiber®」は、私たち生活者の協力が欠かせない。古着の回収は、2023年秋から開始予定だ。アパレルショップや小売店でこの回収ボックスを見つけたら、古着を入れてみてほしい。従来廃棄されていた古着を再び資源として活用することは、未来の地球を守るための行動だ。ぜひ積極的に参加してみよう。

【読者プレゼント】SIWAのトートバッグをプレゼント

エコペット®︎を用いた障子紙を展開している和紙メーカー・大直の和紙製品のブランド「SIWA」 のトートバッグ

※9月5日をもちまして、こちらのプレゼントキャンペーンは終了しました。当選された方には編集部より当選メールを送信いたします。

エコペット®︎を用いた障子紙を展開している和紙メーカー・大直(おおなお)は、水に濡れても破れず丈夫な和紙「ナオロン」を開発。日常的に使える和紙製品のブランド「SIWA|紙和」も展開しており、和紙の可能性を広げるものづくりを行っている。

この記事を読んでアンケートに回答した方のなかから3名様に、SIWAの「トートバッグ M(グレー)」をプレゼント。ハードナオロンでできたバッグは、重さはわずか260gととても軽量ながら、耐荷重は10㎏なので、重いものもしっかりと持ち運べる。大容量のサイズで開口部が32cmと広いので、たくさんの物を入れられ、物の出し入れもしやすい。雨の日でも使え、洗濯も可能。職人がひとつひとつ丁寧に縫製しており、使い込むほどに和紙の風合いと経年変化を楽しめる。

プレゼントキャンペーン詳細

SIWA の「トートバッグ M(グレー)」を3名様にプレゼント
※商品はELEMINIST編集部よりお送り致します。

●ご応募期間:※終了しました。
●ご応募方法:記事末のアンケートにご回答のうえ、必須項目にご入力ください。
●当選連絡:当選者には、2023年9月下旬にELEMINIST編集部(edit@eleminist.com) よりメールにてご連絡させていただきます。

※掲載している情報は、2023年8月17日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends