【2023年】世界人口ランキング 史上初80億人を突破、日本は12位に順位を下げる

NYの都会を歩く人々と車

Photo by madeleine ragsdale on Unsplash

国連人口基金(UNFPA)の「世界人口白書2023」によると、2023年の世界人口は80億4500万人で初めて80億人に到達し、これまで1位だった中国をインドが抜いた。日本は12位に順位を下げ、1億2330万人だった。1位から190位までの全ランキング結果と将来の予測を解説する。

ELEMINIST Editor

エレミニスト編集部

日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。

2023.06.13
LIFESTYLE
編集部オリジナル

わたしたちの買い物が未来をつくる|NOMAが「ソラルナオイル」を選ぶワケ

Promotion

日本は前年より230万人減 世界12位にランクダウン

日本の人口は、2022年より約230万人減の1億2,330万人。2022年に日本よりランクがひとつ下だったエチオピアに抜かされ、2022年の11位から、2023年は12位に順位を落とした。ちなみにエチオピアは2022年より570万人の増加だった。

日本はこれまでも人口が減少してきたが、少子高齢化はますます深刻化している。今後、世界12位よりもさらにランクが下がる可能性が高いだろう。

日本の世代別人口

総務省発表の「人口推計(2023年5月報)」(※2)によると、2023年5月1日現在、日本の世代別人口は以下になる。

人口(万人)割合
0-14歳144511.5%
15-64歳742059.4%
65歳以上362129.1%

年齢別にみると、15歳~64歳の生産人口は6割を切っている。さらに15歳未満の若年層の割合が低く、65歳以上の高齢者が人口の3割近くを占めていることがわかる。

【2022年最新】日本の年齢別人口推計 若年層の減少が顕著に

関連記事

2023年世界人口ランキングのポイント

世界人口が80億人 インドが中国を抜いて人口1位に

2023年は世界人口がはじめて80億人に到達した。しかもインドが、これまで人口1位だった中国を抜かして、世界1位に躍り出た。インドでは乳幼児の死亡率が下がっていることなどを背景に、人口が増加。2023年の人口は14億2,860万人となった。

インドでは人口のおよそ半数が30歳未満であり、今後も経済が急成長するとみられている。またインドの人口は全世界の2割近くを占めている。人口の増加傾向は今後も続き、2050年までに16億6800万人に達するとみられている。

だが、中国では近年、人口増加のペースが鈍化。今後は人口が減少していくと考えられている。

世界人口が80億人を突破 人口増加の背景や影響とこれからの社会を考えよう

関連記事

多くの国で出生率が歴史的に低い水準に

日本を含めた多くの国で出生率が歴史的ともいえる低い水準になっている。これは、新型コロナウイルス感染症の影響や経済的な理由、将来への不安感などから、子どもを産み控える人が増えたことなどが考えられる。

それにも関わらず、世界人口は増加している。この状況について国連の「世界人口白書」では、「迫りくる危機の前触れと捉えるのはあまりにも単純」と表現している。

世界人口 将来の予測は

2040年には85億人に到達する見通し

世界人口前年比
2023年80億4,500万人+7,600万人
2022年79億5,400万人+7,900万人
2021年78億7,500万人+8,000万人
2020年77億9,500万人+8,000万人
2019年77億1,500万人+8,000万人

これまで、毎年8,000万人ほどの増加となってきた世界人口。2030年には85億人、2050年に97億人に増加する見通しだ。その後、2086年には104億人でピークに達するものと予測されている。

今後人口の増加が予測される国はアフリカの8か国

世界人口ランキングの上位国のほとんどは、人口が増加傾向にある。この傾向が今後も続くと予測されるのは、主に以下の8か国だ。

コンゴ民主共和国、エジプト、エチオピア、インド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、タンザニア

私たちが対峙する問題は山積

新型コロナウイルス感染症のパンデミックや、ロシアのウクライナ侵攻、エネルギー危機、食料不足など、世界にはこれまでも多くの苦難が続いてきた。そのようななか、史上最多となる80億人となった世界人口。多くの人々が、より良い環境で暮らせるように考えていかなければならないはずだ。

たとえば、世界の人口80億人のうち55億人は、二酸化炭素排出量にはあまり影響を及ぼさない低所得で暮らしているという。気候変動も深刻化するなか、とくに先進国がこれらの問題の対策に率先して取り組んでいくことが大切になるだろう。

※掲載している情報は、2023年6月13日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends