Photo by Kids Ocean Day
カリフォルニアをはじめ、世界各地で毎年開催される恒例イベント「キッズオーシャンデー」。子どもたちにビーチで自然と触れ合う機会を与えたいと、環境教育プログラムの一環として広がっている。
今西香月
環境&美容系フリーライター
慶應義塾大学 環境情報学部卒。SUNY Solar Energy Basics修了。 カリフォルニア&NY在住10年、現地での最新のサステナブル情報にアンテナを張ってライター活動中
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Photo by Kids Ocean Day
子どもたちがビーチや海で自然に触れ、海洋保護について学べるイベント「キッズオーシャンデー」。カリフォルニア州ロサンゼルス地域で開催される毎年恒例のビーチイベントだ。
1991年から始まり、いまではサンフランシスコ、サンディエゴのほか、香港、フロリダ、メキシコ、ヨルダン、コスタリカにも拡大。これまで行われたイベントは5,000回を超え、75万人以上の子どもたちが参加してきた。
Photo by キッズオーシャンデーは、学校でのプレゼンテーション、レッスン、アートイベントなどの内容で構成され、包括的な環境教育プログ
集まったスクールバスは40台以上。数多くの子どもたちが、ビーチに集まった。
キッズオーシャンデーは、学校でのプレゼンテーション、レッスン、アートイベントなどの内容で構成され、包括的な環境教育プログラムとして位置づけられている。路上のポイ捨てがビーチや海、海洋動物にどのような被害を与えるのか学び、最後はビーチでの清掃活動をおこない、ビーチでアート作品をつくったり、砂遊びをしたりする。
自分たちのふだんの暮らしででるごみが、海にどんな影響を与えるのか学び、それを実際に海にいって体感でき、海や自然の美しさを発見したり、環境への関心が芽生えたりするだろう。いま起きている環境問題をじぶんごととして捉えるためのプログラムといえる。
Photo by Kids Ocean Day
参加した子どもたちで、ビーチにクジラと「SOS」の人文字を描いた。
このイベントには、いくつかの狙いがある。
まずは、子どもたちが環境について身近に感じ、環境を守ることに責任感を持つきっかけになること。海の近くで暮らしていない子どもにとっては、ビーチで過ごす時間が、環境への意識が芽生えるきっかけとなる可能性がある。
また気候変動やプラスチック汚染など、環境問題のネガティブな情報があふれるなか、「キッズオーシャンデー」での体験によって、環境へのポジティブな影響を与えることも期待できるだろう。
机上での学習に加えて、ビーチでのごみ拾いや砂遊びを通して、自然の美しさを体験する機会を提供することで、彼らのライフスタイルをよりよい方向に変え、世界を変革するよう動機付けているのだ。
次世代の豊かな暮らしのためにも、こうした取り組みに今後も着目したい。
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