ELEMINIST読者によるコミュニティ、ELEMINIST Followersにエシカルグッズを使用した感想を調査するアンケート企画。エシカルグッズは気になるけれど「どんなふうに使えばよいの?」「実際のところはどうなの?」と不安に感じている方々にリアルな情報をお届けします。今回は、キッチンツールからシリコンバッグについて聞いてみました。実際に使っている人の本音はどんなものでしょうか。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
わたしたちの買い物が未来をつくる|NOMAが「ソラルナオイル」を選ぶワケ
毎日使うものからプラスチックフリーやゼロウェイストを、と考えたときに真っ先に思いつくのがラップや使い捨ての保存容器。最近では洗って何度も使える保存容器シリコンバッグを見かけるようになりました。でも実際、使ってみたいけれど、洗えるの? においは残らない?など気になることはたくさんあります。そこで今回はシリコンバッグについて、ELEMINIST読者からなるコミュニティ、ELEMINIST Followersに聞いてみました。ふだんから環境配慮を実践している彼らはどんな感想をもっているのでしょうか。
回答者数17名 ELEMINIST編集部調べ
一度も使ったことがないと答えた人が35.3%いる一方で、使ったことがある人のほとんどが週1回以上は使用していると回答しました。シリコンバッグは、最初はハードルを感じるかもしれませんが、使い始めれば日々の生活のなかに浸透していくようです。
シリコンバッグとは、耐冷性、耐熱性にすぐれたシリコン素材でできた保存容器のこと。冷凍から湯煎まで幅広く活用できるのが特徴です。また、食材などがくっつきにくく取り出しやすいので調理しやすい素材です※1。これまで食品の保存に多用していたラップなどの使い捨て用品やプラスチック容器などを使用しなくてもいいので、エシカルな日用品としていろいろな場所で見るようになりました。
回答数を大きさで比較
使ってみたいと思っている人が半数以上いることから、関心度の高さがわかります。使い方への不安が解消できれば、もっとシリコンバッグを取り入れる人が増えそうです。この記事後半ではおすすめの使い方も紹介しています。
回答数を大きさで比較
これから使ってみたいと思っている理由は、プラスチックフリーのため、ごみ削減のためとほとんどが環境に配慮したいという意識からのものでした。毎日使うキッチンツールだからこそ、プラスチックごみを減らす工夫をしたいという気持ちが読み取れます。
回答数を大きさで比較
いまはシリコンバッグを使っているという人たちも、きっかけは環境配慮への意識がスタートのようです。使い捨てないことから節約にもつながります。最近では雑貨店や100円均一ショップでも扱われるようになり、手軽に試すことができるようになってきました。
「パッキンが丈夫で液漏れしない」
「立てて保存が可能で省スペース」
「しっかり密封できる」
「パタゴニアで販売していたから」
「しっかりしているが柔らかく、デザインによってはコンパクトに収納できる」
「丈夫でデザインがシンプル。さまざまなシーンで使える」
「有名だったので購入したのとおしゃれだと思ったため」
使いやすいという意見が一番多かったのがスタッシャー。素材がしっかりとして自立してくれるので、スペースが限られる冷蔵庫のなかでも収納しやすいという声も。ELEMINISTでもローンチ時から扱っていて、シリコンバッグといえばスタッシャーといっても過言ではないようです。
「自立する、マチがあってお弁当代わりにも使えそうだと思って購入」
「amazonのオリジナルブランドのため比較的安く購入できた」
「3サイズがセットになっていたから」
「カラーの良さと使いやすいフォルム」
ごみ削減
「プラごみ削減が気軽にできるところ」
「洗って何度も繰り返し使えるので、ごみが減る」
「ジップバッグを頻繁に買わなくていい」
「野菜フルーツの保存や、ランチの持ち運びに利用でき、プラスチック(ビニール袋やラップの使用)を確実に減らせた」
「繰り返し使える」
便利/手軽
「保存したいものをポンと入れるだけなので、普通のラップより手軽」
「ボウルシリーズは、形が崩れてほしくない野菜などを長持ちさせることができる」
「洗いやすいし乾きやすいのでお手入れもストレスなくてよかった」
「いろんなシーンで使える」
「中身が見えるのも、いい」
「かさばらない、縦型で保存できる」
期待通り、ごみを減らせたというのが最大のメリットのようです。使い捨てずに洗って繰り返し使うというごみ削減の基本をきちんとできるのが魅力といえます。半透明で中が見えるというのもプラスチックと同じように使うことができて便利な点のようです。
保管
「厚みがあるので保存場所をとる」
「形が袋型なので冷蔵庫で積み重ねられない」
「使っていない時に、かさばる」
材質
「乾いた後水滴の跡が残る。拭くと繊維がついてしまうことも」
「ほこりや犬の毛、繊維、砂がつきやすい」
「シリコン特有の手ざわり」
洗いにくさ
「内側、ジップの部分が拭きづらい・乾きづらい」
「平たいサンドイッチタイプは洗いにくく乾きにくい」
「しっかり除菌できているのか気になる」
色、においうつり
「色うつりが気になる」
「保存していたパスタのにおいがついてしまった」
「冷凍庫で保存するときはにおいが気になる」
シリコンバッグの使いにくさの原因は材質の特徴にありそうです。モノマテリアルでやわらかい分、ジップの内側や底が洗いにくく、また色やにおいが付きやすいようです。使い続けている人たちはこうした弱点をどう解消しているのでしょうか。
調理に便利!
「肉や魚の漬け込みで一晩置くとよくタレが染み込みます」
「材料を入れてバッグ一つで卵やパン粉や粉をまんべんなくまぶせる」
「何種類か一緒に湯煎してしまうズボラ調理です!笑」
持ち運びに便利!
「ナッツやドライフルーツ、クッキーなどを詰めてお出かけに持っていく」
「ピクニック、キャンプなどのアウトドアにいい」
「カラトリーケースとして持ち歩くのにも便利!」
「旅行の小さな小物入れにも使用しています」
「旅先でテイクアウトしたものを入れて持ち帰ったりするのがおすすめ!」
「メイク道具入れや小銭入れとして使ったりしています」
食品の保存に便利!
「毎朝焼く食パンはマチつきタイプに保存している、冷凍しておけるのが便利」
「野菜やフルーツ、パンの保存」
「においや色がうつりやすいものには使わない方がいい!」
「野菜、フルーツ、パンなどに絞って使った方が長く使える」
「手洗いですが、スタッシャーは形状的にもなかに手を入れて洗いやすく、しっかりした素材で使いやすいのでおすすめ」
「初めての方にはスタッシャーボウルが一番おすすめ!」
「使いやすいものを使うのがいいと思う」
Q8であがった悪い点を克服できそうなアイデアをいただきました。よく使う食材専用にすればにおいも気になりません。マチや底の広いタイプであれば、洗いやすいというのも納得です。
stasher
ボウル - 3点セット
5,940円
※2023.06.08現在の価格です。
野菜をレンジで温野菜にする際使いました。野菜を切って、スタッシャーに入れて、チン!その後は使う分だけ出し、冷めたら残りはそのままジップを閉めて冷凍庫へ。調理から保存まで一つの容器で完結することに感動しました✨また、まちあるので洗うのも乾燥させるのも簡単でした!
今回はシリコンバッグについてELEMINIST Followersの声をご紹介しました。キッチンツールを変えるというのは、ほんの小さなことかもしれませんが、毎日習慣として使うもの。シリコンバッグを使うたびに地球環境について考えるきっかけになり、また新たな一歩へつながることでしょう。
イラスト/nanamy 企画・編集/後藤未央(ELEMINIST編集部)
ELEMINIST Recommends