お米と食の未来を探る「お米の可能性」フェア AKOMEYA TOKYOで開催

「お米の可能性」フェアのキービジュアル

ライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」は、1月27日〜2月23日にお米と食の未来を探る「お米の可能性」フェアを開催する。環境に配慮してつくられたお米のほか、古米や破砕米を活用した新商品が登場する。

ELEMINIST Press

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2023.01.27
BEAUTY
編集部オリジナル

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AKOMEYA TOKYOが提案する食のアップサイクル「お米の可能性」フェア開催

「お米の可能性」フェアのキービジュアル

株式会社AKOMEYA TOKYOは、全国から厳選したお米、ご飯のお供、出汁、調味料などの食品をはじめ、食器・調理道具などを扱うライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」にて、1月27日(金)〜2月23日(木)の期間、サステナブルな視点からお米と食の未来を探る「お米の可能性」フェアを開催する。

AKOMEYA TOKYOの店頭に並ぶ、農家さんの手で大切に育てられたさまざまな種類のお米。お米には、食卓でおいしくいただくものもあれば、未利用資源として活用されているものもある。

「お米の可能性」フェアでは、環境に配慮してつくられたお米や、古米や破砕米を活用してつくられたアイテムなど、 既存商品から新商品まで、AKOMEYA TOKYOのサステナブルな商品を取り揃える。

2023年は、日本が誇る“和食”が「ユネスコ無形文化遺産」に登録されてから10周年、AKOMEYA TOKYOもブランド10周年を迎える。食においてサステナブルな選択をすることは、これから先の未来まで“おいしい”をつなげていくこと。

それは「日本の食の可能性を広げる」というAKOMEYA TOKYOのミッションにもつながるとし、今回のフェアを通じて、お米や日本食の未来について、一緒に考えてみませんか、と投げかけている。

環境に配慮してつくられたお米

環境に配慮してつくられたお米

(左から)長野県中野市産 小柳農園「風さやか」(玄米)、長野県中野市産 小柳農園「風さやか」(白米)、シギの恩返し米 佐賀県佐賀市産「夢しずく」 各648円(2月1日より700円に改定)

長野県中野市産 小柳農園「風さやか」(玄米)

北信州の寒暖差がある中山間地に位置し、雪解け水が麓の田に注ぎおいしいお米を育む長野県中野市・小柳農園の「風さやか」の玄米タイプ。お好みの精米歩合を楽しめ、 食物繊維・ビタミン・ミネラルを補えて、糖の吸収が白米より穏やかだ。白米タイプもある。

シギの恩返し米 佐賀県佐賀市産「夢しずく」

日本でもっとも多くのシギ類が渡来する、ラムサール条約登録湿地の「東よか干潟」で生まれた「シギの恩返し米」夢しずく。つやとのどごしの良さ、ほどよい柔らかさとモチモチ感が特長で、噛むごとに広がる甘みを感じられる。

「長野県×醤油醸造所×酒蔵」酒粕と醤油粕を肥料にした酒米ともち米

醤油粕と酒粕の活用

小柳農園の田んぼでは、長野の酒蔵「丸世酒造店」の酒粕と、長野で醤油造りを行う「マルヰ醤油」の醤油粕を肥料にし、酒米「山恵錦」ともち米「もちひかり」を育てている。

酒粕を肥料として使う際には、乾燥させることが一般的だが、小柳農園では搾った粕そのものをミキサーで水に溶いて使用し、安定した生育に役立てている。

また、醤油粕には高い栄養価があり、生育を促す窒素を多く含んでいる一方で、塩分濃度が高いため塩害の可能性もあり、肥料として使用されているケースは全国的に見ても稀だ。

小柳農園では、この2つの肥料を田んぼごとに使い分けて与えることでおいしいお米をつくり、さらには本来捨てられていた醤油粕と酒粕という資源の活用にもつなげていく。AKOMEYA TOKYOでは、そんな取り組みから生まれた、以下2つの商品を販売している。

アコメヤの本みりん

アコメヤの本みりん

アコメヤの本みりん 1320円

小柳農園で酒粕、醤油粕を肥料としてつくったもち米「もちひかり」を100%使用した、九重みりんで昔ながらの製法により熟成させた本みりん。醸造アルコールではなく、酒粕を蒸留した国産米焼酎など国産原料を100%使用。

とろりとしたコクがあり、米の香り、甘味が素材の持ち味を引き出す。料理はもちろん、飲むお酒としてもいただくことができる。

勢正宗×AKOMEYA TOKYO 純米吟醸酒

勢正宗×AKOMEYA TOKYO 純米吟醸酒

勢正宗×AKOMEYA TOKYO 純米吟醸酒 836円

創業明治3年、長野県中野市の「丸世酒造店」で製造。小柳農園にて酒粕、醤油粕を肥料にした酒米「山恵錦」を使用し、精米歩合59%で仕上げた純米吟醸酒。華やかな青りんご系の風味とバナナ系のフルーティーな香り。 米の旨味が押し寄せ、後味はスッと切れる味わいに仕上げられている。食前~食中酒向けで、ふだん日本酒を飲まない人も楽しめる味わいだ。

古米や破砕米、廃棄米を活用した食雑貨

ライスレジンのれんげとお箸

新潟県魚沼市でつくられる、食用に適さない「古米」や「破砕米」などを原料とする樹脂「ライスレジン®」を使用したレンゲとお箸。ライスレジンとは、お米由来の「国産バイオマスプラスチック 植物由来の樹脂」のことで、お米を最大70%まで混ぜることが可能で、石油系プラスチックの含有量を大幅に下げることができる株式会社バイオマスマーケティングの独自技術だ。

ペレット状のライスレジンを、製品や用途に応じて従来のプラスチックに配合し、石油由来のプラスチックから、植物由来のプラスチックへの転換を促進する。石油系プラスチックの製品と比較して、触れた時の感触に温かみがあり、やさしいのが特徴だ。

お米のストロー

廃棄米を素材とした循環型素材のお米のストロー。原料はお米70%とコーンスターチ30%のみでつくられた完全植物由来で、食べてしまっても問題ない。着色も天然着色料のみを使用し、添加物不使用の人にも環境にもやさしい製品だ。

ストローとして使用した後は、ペットのエサ、植物の肥料、食材としての活用など捨てることなく循環利用できる。

お米の発酵技術を活かしたスキンケアアイテム

岩手県奥州市の休耕田となっている田んぼで、無農薬・無化学肥料のお米を生産し、独自の発酵技術により、他にはないサステナブルなオリジナル原料を生み出している「FERMENSTATION(ファーメンステーション)」。

その取り組み、品質の良さに惚れ込み、話し合いを重ね「お米由来の成分が入ったビューティーケア」を開発。オリジナル酵母や麹で発酵・蒸留させてつくるエタノールや、残った蒸留粕の米もろみ粕、米ぬかエキスなど、お米がもたらす天然成分には、肌を健やかに保つ成分がたっぷりと含まれている。お米のいいところを余すことなく使った、 AKOMEYA TOKYOならではのアイテムだ。

もっちり泡がお肌を包み、洗い上がりしっとりなボディソープ。パラベン、合成香料、着色料、鉱物油、シリコン、旧表示指定成分フリー。天然由来成分95%で、生分解性が高く環境負荷の少ない洗浄成分だ。保湿効果に優れた岩手のオーガニック米もろみ粕エキスを配合している。同じくハンドソープもラインアップ。

グリーンフローラル調のさわやかなゼラニウム&ミントの香りの若草露と、オレンジの香りにリラックス効果のあるラベンダーの香りをミックスした甘橙霞の2種類がある。

古米や米ぬかを使用したお菓子

「夢しずく」の古米を使ったおかき

シギの恩返し米 アコメヤの揚げせんべい

シギの恩返し米 アコメヤの揚げせんべい 735円

2021年から AKOMEYA TOKYOとWWF ジャパン(世界自然保護基金)が活動に賛同している、人と田んぼと生きもの、そして美しい自然が共生しながら持続可能な農業を目指す 「シギの恩返し米プロジェクト」で生産された佐賀県佐賀市産の 「特別栽培米夢しずく」。

つやとのど越しの良さが特長のお米だが、新米が出回る時期になると前年に精米されたお米は古米となり、まだまだおいしく食べられるお米でも価値が下がってしまう。

そこで、古米となった「夢しずく」を無駄にせず、別の形でおいしく食べられるよう、お米の旨味を活かした揚げ煎餅に生まれ変わらせた。お米の旨味を活かしながら、特製醤油タレで味付けした大判揚げせんべいだ。

玄米粉、米ぬかを使用したお菓子

米ぬかクッキー

米ぬかクッキー 540円

小麦粉を使用せず、山形県庄内産玄米100%でつくったグルテンフリーの玄米粉かりんとう。玄米の深い味わいにあう黒糖とピーナッツの2種類の味で、お茶請けにぴったり。

玄米、ぬかの栄養素を手軽に摂取できるグルテンフリークッキー。乳・卵・小麦は不使用。米油を使用しトランス脂肪酸を含まない。 プレーン、ココア、シナモンの3種類で、 ぬかに甘みがあるので、砂糖は少なくヘルシー。

収穫した後に残る稲葉を活用した焼き物

藁灰釉の焼き物

左:飯椀 2420円/真ん中:片口酒器 3300円/右上:ぐいのみ 1430円/右下:湯呑 1980円

藁灰釉(わらばいゆう)は、 稲藁を焼いた藁を主原料とする釉薬(ゆうやく・うわぐすり)。日本では昔からお米を収穫した後に残る稲葉を、肥料や飼料、燃料、屋根や壁などの材料に無駄なく利用してきた。

その一方で「野焼き」によって焼却処分され公害問題となったり、再利用のためにも収集するにも、コストや効率の問題もあり、うまく有効活用されていない稲わらが多くあるといわれている。

今回、AKOMEYA TOKYOでも取り扱いのあるお米、長野県小柳農園の「風さやか」の稲葉の藁から釉薬をつくり、隆月窯(岐阜県・美濃焼)で器を作成。稲葉が、食卓で末永く付き合える器に生まれ変わった。藁灰釉の器はやさしいクリーム色が特徴的で、落ち着いた美しさがある。

これらの商品は、オンラインショップに設けられた特設ページでも購入することができる。

お問い合わせ先/AKOMEYA TOKYO
https://www.akomeya.jp/shop/default.aspx

※掲載している情報は、2023年1月27日時点のものです。

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