47都道府県面積ランキング 日本の国土面積と計測方法も解説

紅葉で色づいた木々

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国土地理院が公表する「全国都道府県市区町村別面積調」より、2022年度の都道府県面積ランキングを紹介する。1位から47位までの順位と、それぞれの面積に注目してみよう。日本の国土面積や計測時のポイントも解説する。

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2022.12.26
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国土地理院による調査内容や方法

日本が初めて国土面積を公表したのは、1882(明治15)年。当時はまだ国土地理院はなく、太政官統計院によって初めて調査が行われた。その後、国土地理院へとその責務が受け継がれたのは、1960(昭和35)年であった。このように歴史が非常に長く、調査結果は人口密度や地方交付税を算定するための基礎データとして使われている。

国土面積や都道府県面積について知るうえで、気になるのが具体的な調査内容や方法についてである。国土地理院は、より正確な面積を計測するため、どのような場所をどのように測定しているのだろうか。

測定の基礎知識

国土地理院が測定のために使用するのは、毎年四半期ごとの電子国土基本図(地図情報)である。この地図上の海岸線と市区町村などの境界で囲まれた地域を特定し、経緯度座標をもとにそれぞれの面積を測定している。

ちなみにこの「海岸線」とは、満潮時の水涯線を表したもの。河川の河口部分については、海岸線の自然な形状にしたがって境目を設定。河口両岸の先端を結び、その内側の面積を測定する。

また、河川および湖沼については、陸域に含めて面積を計算。「全国都道府県市区町村別面積調」の付録として、1平方km以上の面積を有する湖沼・島について、それぞれの面積や都道府県別ランキング情報が掲載されている。

2022年7月1日時点の「全国都道府県市区町村別面積調」によると、日本でもっとも大きな湖は「琵琶湖」であり、その面積は669.26平方kmと公表されている。もっとも大きな島は「本州」で22万7,938.81平方kmだ。

測定方法の歴史

ちなみに、これまでにいく度となく行われてきた面積調ではあるが、その方法は時代に応じて切り替えられている。まず面積を計測する際に使われる地図は、1960(昭和35)年度から1987(昭和62)年度までは5万分1地形図であった。1984(昭和59)年度に日本全国の2万5千分1地形図が完成したことによって、1988(昭和63)年度より移行。2013(平成25)年度までは、この方法で計測されてきた。

現在使われている電子国土基本図の全国整備が完了したのは2012(平成24)年度で、2014(平成26)年度から実際に導入。新方式への移行により、地殻変動や自然浸食などによる面積の変化についても、より正確に計測できるようになっている。どちらも、これまでは面積調に反映されていなかったデータである。

具体的な測定方法

具体的な面積測定の方法は、電子国土基本図に記された海岸線と、地図情報レベル25000の行政界で囲まれたポリゴンを確認。各頂点の経緯度座標について、標準緯線を北緯33度と北緯44度、そして中央経線を東経135度とするアルベルス正積円すい図法で、測地基準系1980(GRS80)だ円体から平面に投影する。この方法によってポリゴンごとの面積を算出し、それらを集計して各面積を計測している。

先ほどご紹介した各都道府県の面積は、ポリゴンごとの面積を平方km単位で集計したのちに、小数第二位(小数第三位にて四捨五入)で表示したものだ。都道府県の面積を合計しても全国の面積と一致しないのは、公表する単位ごとに小数第三位にて四捨五入しているためである。

都道府県面積ランキングから日本の国土面積を学ぼう

今回は、国土地理院が発表している計測データをもとに、都道府県面積ランキングを紹介してきた。日本の国土面積がどれぐらいなのか、計測時のポイントや注意点を踏まえて参考にしてみてほしい。日本の「国土」に対して、興味や関心を寄せるきっかけにしてみよう。

※掲載している情報は、2022年12月26日時点のものです。

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