Photo by Taro Terasawa(C)2022Patagonia, Inc.
パタゴニアの食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」が11月10日から、自然派ワインと自然酒の販売を開始。廃棄された果物を活用するなど、食品廃棄の問題解決や持続可能な農業生産への貢献を目指している。12月9日からは取り組みについて伝えるイベントを下北沢で開催する。
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パタゴニアの食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」は、昨年に引き続き11月10日(木)から、自然派ワインと自然酒の販売を開始した。手作業で大切につくられた醸造酒ほど、その土地の土壌や天候、植物相、動物相といった自然環境を表す。
その地域の生態系を再生させることに深く向き合った方法で原料を栽培し、人工的な介入は最小限に抑えた伝統的な技法で醸造したワインと日本酒コレクション。これらを通して、その土地や人とのつながりを伝え、さらに酒類業界全体で責任ある農業と自然な発酵をより重視するきっかけにすることを目指した取り組みだ。
11月10日(木)には、アグロフォレストリー農法で育てたられた果物を自然発酵させたフルーツ・ペットナット(自然発酵のスパークリングフルーツワイン)「リッスン・トゥ・ユア・フルクト」、12月にはイタリアのエトナ山で何千年に渡る伝統的な栽培方法で育てたブドウを使った2種のワインが新登場する。
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「リッスン・トゥ・ユア・フルクト(フルクステレオ)」は、フルーティーで甘酸っぱい味わいが特徴で、無ろ過、添加物不使用でつくられている。フルーツ・ペットナット調達先の「フルクステレオ」は、放棄された農場で採れた果物や、傷や形などの理由で廃棄された果物を活用し、現在は売れ残ったリンゴも買い取って活用することで、食品廃棄の問題解決や持続可能な農業生産への貢献を目指している。
12月8日(木)には新たに「仁井田本家」(福島県)をコレクションに加え、昨年に続き「寺田本家」(千葉県)からは「五人娘」に代わり新しい自然酒を発売。既存の2製品と併せて、全7製品のラインアップをパタゴニア公式サイトと一部直営店で販売する。
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パタゴニアがなぜ食品事業に取り組むのか、また初めての日本製品として自然酒を選んだ理由について多角的に伝えることを目的に、10日間にわたるイベント「なぜ、パタゴニアが自然酒なのか?」を東京・下北沢で開催する。
昨年から取り扱いを開始した「寺田本家」(千葉県)と、今年新たに取り扱いを開始する「仁井田本家」(福島県)をはじめとする自然酒と自然派ワインを紹介するとともに、環境ストーリーを伝える書籍の販売も行う。
イベント初日の9日には、12月8日発売予定の自然酒蔵元二人と発酵デザイナーの対談を開催。自然を育み、再生する日本酒について語り合う。(参加費は2,000円。1ドリンク・プレート付きで要予約)
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最終日の18日には、土壌生態学者、医師、クライマー、持続可能な開発目標を推進する学生団体をゲストに迎え「食」についてのトークセッションを開催。(無料、予約不要)さらにリペアトラックによる衣類の修理とアップサイクルを実施する。
お問い合わせ先/パタゴニア
https://www.patagonia.jp/
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