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アメリカを拠点とするブルーボトルコーヒーが、オーツミルクを標準提供することを決定した。同社では2021年夏にオーツミルクを標準提供する試みをアメリカで実施。その結果、植物性ミルクを選ぶ人が7割以上になった。これを受けて、南カリフォルニアの全店舗でオーツミルクの標準提供を始める。
染谷優衣
フリーランスライター
YouTubeのThrift Filp動画をきっかけにサステナブルに興味を持つ。最近は洋服のリメイクを勉強中。リサイクルショップで掘り出し物の古着を見つけるのが好き。
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世界に展開するコーヒーショップ、ブルーボトルコーヒーは、2021年7月より3ヶ月間、米カリフォルニア州の一部店舗で、オート麦からつくられたオーツミルクを標準提供する試みを実施した。
その結果、実施店舗で牛乳の使用量が8%減少。さらに試験終了後でも、ミルク入りコーヒーを注文する人の75%が植物性ミルクを選ぶようになった。
これを受けて同社は、南カリフォルニアにあるすべての店舗で、この取り組みを拡大することを決めた。南カリフォルニアの店舗数は、同社のアメリカ国内店舗数の25%以上を占める。
ブルーボトルのカール・ストローヴィンクCEOは、乳製品がカフェ運営による主な二酸化炭素排出源であると指摘。
「二酸化炭素排出量を減らすために、南カリフォルニアのカフェでは、お客様に植物性製品の選択をおすすめしている。代替ミルクが何かを再認識することが大切であり、環境負荷の少ないライフスタイルを送りながら、多くの方においしく召し上がっていただくことを目指している」
ブルーボトル社は、2024年までにカーボンニュートラルを達成することを目標として掲げている。そのため、オーツミルクを採用するほか、再生可能エネルギー証書の購入によってカーボンオフセットし、2022年までにアメリカ国内での廃棄物をゼロにするなど、数々の取り組みを行っている。
2021年夏に試験導入をはじめた際は、他店舗でも導入が拡大されるか明らかになっていなかった。だが、実際に運用し確かな効果が得られたことから、複数店舗での本格導入に至った。
とはいえ、同社以外の大手カフェチェーンでは、植物性ミルクへの変更は追加料金がかかる場合が多い。このことは、環境にいい選択肢を選ぶハードルを高くしており、誰もが環境負荷の少ない選択肢を選びやすいようにするべきという意見がある。
今回のブルーボトルコーヒーの取り組みをきっかけに、他のコーヒーショップでも同様の動きが起き、植物性ミルクの標準提供が当たり前になっていくことを期待したい。
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