世界大学ランキング2022 東大が35位 日本は100以内に2校

ケンブリッジ大学などを含めた「世界大学ランキング2022」

Photo by Malgorzata Bujalska on Unsplash

大学の教育研究活動に関するさまざまな項目を評価する「世界大学ランキング」。タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが発表した「2022年世界大学ランキング」について、評価方法とあわせて紹介。東大・京大などの日本の大学のランキングや、世界の大学の動向も解説する。

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2022.09.01
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ランキング上位校の数が多い世界の国

アメリカ(トップ100に38校ランクイン)

世界大学ランキングトップ100のうち38校も占めたのがアメリカだ。特に上位10位のうち7つのランクを占めており、圧倒的な強さがうかがえる。カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、スタンフォード大学など、名門校の名前が並んだ。

イギリス(トップ100に9校ランクイン)

1位に輝いたオックスフォード大学をはじめ、イギリスの大学でトップ100に入ったのは、全部で9大学。ケンブリッジ大学、インペリアル・カレッジ・ロンドンなど、錚々たる名前が連なっている。

ドイツ(トップ100に7校ランクイン)

ランキングは欧州が強いが、そのなかでドイツは上位100に7校が入っている。

中国(トップ100に6校ランクイン)

アジア圏で健闘しているのが、中国だ。トップ100に6校がランクインしている。

世界から見た日本の大学への評価

上位100校に入った日本の大学は、2021年のランキングと同じく、東京大学と京都大学のみだった。東京大学と京都大学のスコアの内訳は以下のとおりだ。

東京大学 総合スコア76.0
・教育:86.9
・研究:90.3
・論文の引用数:58.2
・国際性:42.0
・収入:88.1

京都大学 総合スコア69.6
・教育:78.5
・研究:78.9
・論文の引用数:58.3
・国際性:38.2
・収入:80.8

どちらも教育や研究のスコアは高いが、論文の引用数と国際性のスコアが低いことがわかる。海外教員の増加や海外の大学との交流などが盛んになり、論文が多く引用されるようになれば、さらなるランキングアップは期待できるだろう。

この他、400位以内に入った日本の大学は、東北大学(201-250位)、大阪大学(301-350位)、東京工業大学(301-350位)、名古屋大学(351-400位)。4校とも国立大学だ。また私立大学としてランキングに入った大学に、福岡県にある産業医科大学が401 -500位がある。

ランキング上位を占める国・アジアの大学の勢いは

トップ10はアメリカとイギリスが独占し、前年と同じ大学が並んだ。世界トップレベルの教育研究力をもち、世界中から学生が集まる屈指の名門校に、大きな変動はみられないようだ。

一方、アジアでは中国が躍進。北京大学と清華大学が16位になるなど、トップ100に入った5つの大学すべてが前年より順位を上げた。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の論文が、世界で数多く引用されたことが影響していると考えられる。

また他のアジアでは、シンガポール国立大学が21位、香港大学は30位、ソウル大学は54位といずれも前年よりランクアップ。それぞれの国・地域における過去最高位を獲得した。香港では、91位になった香港理工大学を含め、過去最多の4大学がトップ100に入っている。アジア各国のランクアップ、トップ100への増加が目立つ結果となった。

世界大学ランキングは教育・研究を評価する指標

世界大学ランキングを見ると、世界の教育・研究現場をリードしているのは、欧米諸国であることが明らかだ。しかし近年、アジアの大学がランクを上げてきている。これらのランキングは、今後もその国の教育や研究について評価するひとつの指標として、利用できるだろう。

※掲載している情報は、2022年9月1日時点のものです。

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