土や草木など自然物に直接触れることで体内のエネルギーバランスを整えられる「アーシング」。「アーシングポット」を使えば自宅で簡単に日常生活へ取り入れることが可能だ。つくり方・活用方法などについて詳しく紹介していく。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
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左がEAT PLAY WORKSにもともとあったアーシングポット。右が、今回新しくつくったアーシングポット。それぞれ芝の種類が違うために育成状況は異なるが、両者とも夏には深い緑になる
「アーシングポット」は、東京・広尾にある「EAT PLAY WORKS」をコンセプトとした複合施設で体験することができる。
EAT PLAY WORKSのクリエイティブディレクターであるhaj(ハジ)さんにつくり方を教えていただいた。
hajさん
・芝生(大型オンラインショップなどでシート状のものを購入可能)
・プランター(写真のものは直径50cmほど)
・土(プランターの大きさに合わせて調節。今回はおよそ10L)
・鉢底石(深いプランターの場合に使用)
・ハサミまたはカッター(芝をカットする)
・スコップ
・ジョウロ
1. プランターに鉢底石、土を入れる。鉢底石は水はけを良くする目的で入れるため、鉢底石→土の順番が望ましい。
2. 芝生をプランターのサイズに合わせてカットする
3. カットした芝生をプランターのなか、土の上に敷いていく
このとき、プランターからはみ出た部分は細く切っていく。芝生が土全体を完全に覆えていなくても、後々根が張ってカバーされていくので神経質になる必要はないそう。
4. 芝を敷き終わったら完成。あとは、水をたっぷりと与える。
完成後も芝が馴染むまでは水をたっぷりと与え、しっかりと太陽光を浴びせる必要があるという。
芝植え直後に素足を置いてアーシングを行うことも可能だが、上に立つなどして体重をかけることは避けたい。芝の根が張り土に馴染むまでは我慢しよう。
「アーシングポット」は、在宅勤務中のパソコンを触っているときや自宅で作業をしているとき、リラックスしているときなど、さまざまなシーンで活用できる。アーシングをするときは、必ず素足で芝に触れること。できれば、電子デバイスから離れた環境が望ましい。
アーシングを行った後は、たっぷりの水と太陽光で芝に英気を与え、浄化をさせることが大切だ。そのためにも、アーシングポットは1つではなく、2、3個準備してローテーションしながら使用していくことをオススメしたい。
hajさんがアーシングポットの存在を知ったきっかけは、ニーマル先生によるアーユルヴェーダのカウンセリングを受けた際に、自身に足りない要素を補う方法としてアーシングを勧められたことだったという。
アーシングを行っているときは、素足で自然に触れている感覚から、開放感とともにとても安心感があり精神的にも落ち着いていると話す。仕事を行いながら足元は芝の上にあるという異世界感が心地いいのだそうだ。
日々、目に見えない多くのものと戦いながら生活する現代人。自然の多い場所へ癒しを求めるのは本能的なものなのだと今回お話を伺っていて感じた。
昨年から続く制約のある生活のなかに、今回のご紹介した「アーシング」という考え方を「アーシングポット」という形で手軽に取り入れていきたい。
取材協力/
ニーマル・ラージ・ギャワリ
スワル株式会社取締役。1976年ネパール生まれ。祖父が創設したアシュラム(ヨガとアーユルヴェーダの道場)にて9歳からヨガの研鑽を開始。15歳より王族を始め政府要人などへ指導をはじめ、ハタヨガ・自然療法についても学びを深める。22歳で博士号までを取得。ネパールではアーユルヴェーダの医師と自然療法医の資格も修得。2003年に来日後はヨガやアーユルヴェーダ、瞑想(メディテーション)の振興に努める。
haj
Urban Bohemian / SurfyogiUrban Bohemianをコンセプトにアヴァンギャルドなデザインとアイデアで、新しいアウトドアの解釈を生活様式に取り入れたクリエイティブ・ディレクションを手がける。地元長野県安曇野市ではローカル食材を生かした焼き菓子を扱『TIMINGS Bake Shop』を営み、自身の趣味でもあるヨガを通じたウェルネス・プロジェクト『おはよう太陽礼拝』をレジデントティーチャーたちと共にスタート。2020.春より東京・広尾にオープンしたCo-Working Place『EAT PLAY WORKS』にてフィールドでの大人の遊び、PLAYを担当するCreative Directorに就任。サーフ・スノーボード・パーティ・ヨガを嗜み、旅を通じて自然と触れ合う時間の中でアイデアを醸成し、クリエイティブなデザイン、プロデュース、スタイリングを得意としている。
執筆/梶山有里 撮影/舛元清香 編集/松本麻美(ELEMINIST編集部)
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