木のチカラを借りて——サステナブルに身も心も整えられるアイテムたち

クスノキバスウッドチップの中身とパッケージ

オーガニック食材やサステナブルコスメなど、環境問題を配慮した選択肢が増えている。さらに、日用品をもっとサステナブルにできないか?と考えた時に、注目したのが日本が持つ天然資源である木材。木の持つチカラを借り、豊かな暮らしへと導く。そして自然への感謝の気持ちを忘れないようにしたい。

Mai Shiratori

トレンドリサーチャー

埼玉県出身。2014年から2019年までアメリカのニューヨークに居住し、トレンドリサーチャーとして衣食住のトレンドをリサーチする。さらに、ニューヨークでヨガ学んだことをきっかけに、ウェル…

2021.02.19
SOCIETY
学び

エシカルマーケティングとは? メリットや実例をわかりやすく紹介

心と暮らしを豊かにしてくれる木

光の差す森

Photo by Sebastian Unrau on Unsplash

洋服を長く大切に着るために使用したい防虫アイテム、室内の乾燥を防ぐ加湿器など、日常を豊かに過ごすために私たちはいろいろなものを必要とする。

それらのアイテムをサステナブルなものへ置き換えることができないかと探した時に、注目したのが木の力。木は殺菌、抗菌に加え、私たちに癒しを与え、生活環境を整える大きな力を持っている。

おうち時間が増えたことで、グリーンやお花を取り入れ、自然が感じられる空間づくりをしている人も多いだろう。そして長期化するこのおうち時間に、自分の心のケアも忘れずにいたい。

今回紹介する天然の木材を使ったアイテムたちは、手入れが必要なものもある。世の中には便利なものが溢れているけど、手をかけることによって愛着が湧いたり、手入れをする時間が日々の中で必要な、”余白をつくる”きっかけも与えてくれるのだ。

素材の力による癒しだけでなく、自分の暮らしや、心と向き合う時間を設けることを意識してみよう。

クスノキの力で、ココロもカラダも安らぐバスタイム

クスノキバスウッドチップ

クスノキバスウッドチップ 1,500円

「クスノキバスウッドチップ」は、奄美大島の工房「Woodworks CUE (ウッドワークス キュー)」の木材職人である今田智幸氏と、100%自然由来の成分を使用したジャパンメイドのスキンケアブランド「DAMDAM(ダムダム)」がコラボレーションした入浴剤だ。

古くから、クスノキは抗菌・抗カビ・抗炎症作用の効果を持つと言われ、鎮痛剤などとしても用いられてきた。

クスノキのスパイシーな香りは、浴槽にいれるとマイルドになり、心地よい香りとともにゆっくり体がほぐれていくのが感じられる。

さらにこの入浴剤は3つの使い方ができ、一包を長く楽しめる。

まずは、本来の楽しみ方である入浴剤として味わう。次に、入浴後もお風呂場に置いておくことで、お風呂場全体に広がるクスノキの香りを最後まで存分に楽しめる。ウッドチップ自体の香りが落ち着いてきたら、最後はアロマオイルを数滴垂らしてディフューザーとして活用してみよう。

飛騨の森に自生する木、プリンセスパインがサポートする上質な眠り

プリンセスパインの使用イメージ

PP-Bag 香りプリンセスパイン 眠り姫 5,000円

テレワークによって通勤時間がカットされ、始業までの朝の時間を有意義に使うことができる一方で、いつでもPCと向き合える状態にもある。

常にメールをチェックしてしまったり、仕事のオンとオフの切り替えが難しいと感じる人もいるだろう。知らず知らずのうちに溜まった疲れやストレスが影響し、眠りが浅く、不眠と感じる人が少なくない現代。上質な睡眠をとるため、眠る前に心身ともにリラックスさせることに意識してみよう。

リラックス方法は、好みや気分に合わせて取り入れていくのが最適であるが、木の持つ力によって、睡眠の質を高めるサポートしてくれるのが、香りプリンセスパイン 「眠り姫」だ。

眠り姫は、岐阜県の飛騨に自生する香木のプリンセスパインを、長期天然乾燥させ、導管を潰さないようにカンナで削ることで出る「削り華」を袋詰めしている。

「岐阜県生活技術研究所」にて行なわれた分析では、プリンセスパインの木片から自律神経を整える効果を持つ「酢酸ボルニル」という木材成分が放散されていることがわかった。眠り姫を寝る前に香ることで、自然の成分がやさしく睡眠をサポートしてくれるのだ。

放散の目安は約3ヶ月。見た目にも美しい削り華は、時間が経過したあともガラスに入れてオブジェとして楽しむのもよいだろう。

眠り姫は、木工家である牧野泰之氏により設立された「Makino wood works(マキノウッドワークス)」のブランド「Cure Furnishing(キュアファニシング)」の商品の一つだ。牧野氏は、岐阜県飛騨高山の木材を原木から管理する家具づくりを10年以上継続しており、近年は木材が自然に放つ、人に有益な微細な成分を活用している。

木で人の暮らしを良くしたいという理念を持つMakino wood worksは、本質を見極め、木の持つ力の可能性を追究。時間と手間のかかることも惜しまず、持続可能な地域資源の活用を行う、地域に根ざした家具づくりを行なっている。

Makino wood works
https://makino-ww.com
香りプリンセスパイン 「眠り姫」
http://curefurnishing.makino-ww.com/art-work/pp-bag/

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※掲載している情報は、2021年2月19日時点のものです。

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