「SDGsウェディングケーキ」が意味する3層構造とは 生物圏、社会圏、経済圏の関係性を解説

SDGsの4つ目の目標

SDGsを理解するのにわかりやすいモデルがある。SDGsウェディングケーキだ。SDGsとウェディングケーキがどのように結びつくのか。SDGsの本質である持続可能性を理解するのに知っておきたい、SDGsウェディングケーキを解説する。

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2020.11.30

SDGs(エスディージーズ)ウェディングケーキとは

国連の持続可能な開発目標(SDGs/エスディージーズ)の17の目標をウェディングケーキのように図式化したモデルのこと。SDGsウェディングケーキモデルはSDGsの17の目標を頂点として、その下に「経済圏」「社会圏」「生物圏」の3層構造になっている。

スウェーデン・ストックホルムのレジリエンス研究所の所長、ヨハン・ロックストローム博士が考案した。SDGsとは格差の拡大やジェンダーの不平等、生物多様性の損失など一国では解決できない地球規模の課題に対して17のゴールと169のターゲットを設定したもの。

SDGsの前身には2000年の開発途上国を対象としたミレニアム・サミットで採択された数値目標があった。しかし、相次ぐ気候変動による災害の発生などから「このままでは地球は続かない」という危機感が共有されるようになり、先進国も当事者として課題に向き合うべきとしてSDGsが採択された。

SDGsウェディングケーキが表しているもの

SDGsウェディングケーキの3層には、意味がある。私たちの生活は、経済と切手も切り離せない関係にある。経済は一番上にある層だが、経済がうまく循環するためには、それを支える人の生活や教育などの社会条件が機能していなければならない。

経済の基本である社会は、最下層の生物圏によって支えられている。高いビルを建てるには基礎をしっかりとつくらなければならないように、上位にあるものは下位の土台がなくては成り立たないという考え方が前提にあるのだ。SDGsウェディングケーキの構造を見てみよう。

SDGsウェディングケーキの土台「生物圏」の目標

私たちの持続可能な生活を支えるためには、基礎である「生物圏」のそれぞれの目標を達成する必要があるという考え方から、17の目標のうち、次の4つの目標が含まれている。

・目標6:安全な水とトイレを世界中に
・目標13:気候変動に具体的な対策を
・目標14:海の豊かさを守ろう
・目標15:陸の豊かさも守ろう

SDGsウェディングケーキの中間層「社会圏」

ここには、私達が生活し働く社会をつくるための目標が掲げられている。

・目標1:貧困をなくそう
・目標2:飢餓をゼロに
・目標3:すべての人に健康と福祉を
・目標4:質の高い教育をみんなに
・目標5:ジェンダー平等を実現しよう
・目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
・目標11:住み続けられるまちづくりを
・目標16:平和と公正をすべての人に

生物圏によって人が生活できる環境が物理的に整っても、持続可能な社会には不十分。健康や差別・偏見、教育などの社会的な問題が解決されてはじめて、人の持続可能な社会に必要な「経済圏」の基盤ができる。

SDGsウェディングケーキの「経済圏」

経済の発展には、社会で働く人の働きやすさや、人や国に対する差別や偏見をなくすことが欠かせない。経済圏には、次の目標が含まれている。

・目標8:働きがいも経済成長も
・目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
・目標10:人や国の不平等をなくそう
・目標12:つくる責任 つかう責任

そしてケーキの頂点には、目標17の「パートナーシップで目標を達成しよう」がある。持続可能な社会を実現するには、全世界の人々がパートナーシップを組むことが必要なのだ。

※掲載している情報は、2020年11月30日時点のものです。

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