SDGsバッジとは? つける意味や購入方法、本物の見分け方を解説

SDGsバッジとは、SDGsで掲げられている17のゴールを配色したバッジだ。この記事ではSDGsバッジをつける意味や購入方法、そして本物と偽物のSDGsバッジを見分け方などを紹介する。

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2021.08.10
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SDGsバッジとは

3つ並んだSDGsバッジの画像

Photo by Takaaki Suzuki

SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)には17のゴールがあり、SDGsバッジはそれぞれのゴールの色を使った丸型のカラフルなバッジである。最近では政治家や芸能人、ビジネスマンなどさまざまな人が胸につけているのを見かけるようになった。

製作販売を行なっているのはニューヨークの国連本部。日本国内でも国連の承認を得た販売者のSDGsバッジは購入が可能だ。針がついているバタフライ式やタイタック式、キャッチをなくす心配がない安全ピン式、洋服に穴を開けずに使えるマグネット式やクリップ式など、さまざまな種類のバッジが販売されている。

SDGsの企業行動指針「SDGsコンパス」の内容と5つのステップ

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SDGsバッジをつける意味

SDGsへの姿勢を示せる

世界経済フォーラムの調査によると、日本では2020年に行われた調査で、45.6%と約半数の人がSDGsを認知。対象者を東京都・神奈川県に絞ると、認知度は52.7%と半数を超えている(※1)。これは世界的に見ると低い数字だが、年々SDGsの認知度は上がっている。

SDGsバッジをつけることで、社会課題の解決に取り組む企業や人間だというポジティブなイメージを多くの人に発信できる。

さらに世界に目を向けると、中国では90%、インドでは89%、ドイツでは79%と日本よりも多くの人がSDGsを認知している(※2)。すでに海外と取引している企業やこれから海外展開を進めようとしてる企業にとっては、海外から高い評価を得るチャンスとなるだろう。

SDGsの認知拡大につながる

人がつけているSDGsバッジを見て、SDGsを知るきっかけになることもある。より多くの人にSDGsを知ってもらい、社会を良くするためにバッジをつけてみてもいいかも。

SDGsに対する社内意識の向上や維持

SDGsの意味や目的を理解するのはもちろんのこと、行動に起こすことこそもっとも重要だ。胸にバッジをつけていれば、アクションを起こす意識づけにもなるだろう。企業であれば、社員全員が同じゴールを意識でき、全社の団結力や雰囲気づくりにもつながる。

SDGsバッジの購入方法

国連公式バッジ

国連本部のギフトショップ

ニューヨークにある国際連合本部のギフトショップには、公式のSDGsバッジが販売されている。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で閉鎖中(2021年8月時点)。最新情報は以下のwebサイトを参照。
https://shop.un.org/united-nations-bookshop

国連本部公式WEBサイト

ニューヨークに行く機会がないという人も、国際連合本部が運営しているWEBサイトにて、10ピース$35で公式SDGsバッジが購入可能。日本支部はSDGsバッジを販売していないためアメリカからの発送となりWEBサイトも日本語非対応。

※通常1〜2週間での発送となるが現在は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により遅れが生じているので要注意。

国連開発計画(UNDP)公式WEBサイト

SDGsを採択した国連機関である国際開発計画(UNDP)の公式WEBサイトにて2ピース$7.99で入手可能。国連本部WEBサイト同様日本語対応はしていない。

日本国内で購入可能なバッジ

#joinsdgs

「安心して買えるおしゃれで価値あるSDGsバッジがほしい!」とクラウドファンディングを活用してつくられたピンバッジ。2019年7月にクラウドファンディングが終了してからも#joinsdgs公式webサイトで販売されている。カラーはゴールドで真鍮製。マグネットタイプもある。価格はどちらも、税込1,980円。

みやこ杣木

京都の山林の保全と、障がい者の賃金向上と社会参加を支援している、みやこ杣木。ここでは、京都市内産の「間伐材」を使用して、障がい者就労支援施設で仕上げ作業を行ったSDGsバッジを制作している。SDGsバッジは受注生産でのみ対応している。

有限会社ローカルプランニング

有限会社ローカルプランニングは、国際協力機構(JICA)からもSDGsバッジ製作依頼を受けている会社。バッジのタイプ・サイズは3種類、留め具は4種類から選べる。デフォルトはニッケルメッキ製だがゴールドに変更することも可能。裏側に彫刻印を入れてもらうこともできる。

価格は仕様やロット数によって異なるので見積もりが必要となる。個人で購入するというよりは、会社や学校でまとめて購入する際に利用したい。

SDGsバッジの本物と偽物の見分け方

間違った認識や悪用を防ぐために、SDGsバッジの販売を行うには国連の承認が必要となっている。しかし市場には、国連に承認を得ることなく製造されたSDGsバッジも出回っているのも事実だ。

承認を得た商品を取り扱っているサイトはその旨が記載されているおり、事前にチェックしてから購入するのをおすすめする。

また国連は『カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン』(※3)で、SDGsカラーホイールを使用する際の禁止事項を定めている。そこでは、色の配置を変えることや、変形させること、色彩を変えることなどが禁止されている。これらは偽物を見分ける基準になるだろう。

SDGsを理解してバッジをつけよう

この記事では、SDGsバッジをつけるメリットや購入方法を紹介してきた。SDGsのゴールを達成するためには、もちろんバッジをつけるだけでなくSDGsを正しく理解し、行動しなければならない。

最近では、実際に取り組みを行っていないにも関わらず、うわべだけ環境に配慮しているように見せる企業は「グリーンウォッシュ」「SDGsウォッシュ」と呼ばれ、批判の対象になることもある。

「それ、何のバッジですか?」と聞かれた際にきちんと説明できてこそ、SDGsに取り組む企業や人物だと評価してもらえるだろう。

※1第7回SDGs認知度調査|朝日新聞社
https://miraimedia.asahi.com/sdgs_survey07/

※2WORLD ECONOMIC FORUM 2019
https://www.weforum.org/press/2019/09/global-survey-shows-74-are-aware-of-the-sustainable-development-goals/

※3
カラーホイールを含むSDGsロゴと17のアイコンの使用ガイドライン|国連
https://www.unic.or.jp/files/SDG_Guidelines_AUG_2019_Final_ja.pdf

※掲載している情報は、2021年8月10日時点のものです。

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