イギリスに拠点を置く団体「Wild Rumpus」がローンチした「Sounds of the Forest」は、世界中の自然のなかで収録された音を聴けるサービスだ。次々と再生すれば、土地ごとの雰囲気もより感じられて、たくさんの発見に出会うこともできるのがおもしろい。
小嶋正太郎
農家 / 編集者
元ELEMINIST副編集長。2021年7月に東京から瀬戸内海に浮かぶ因島へと拠点を移す。高齢化で運営困難になった八朔・安政柑農園を事業継承し、農家として活動中。
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作業用BGMとして最適。そう思っていたけど……もっとも癒される音を求めて、どんどんディグってしまった。
ここで紹介する「Sounds of the Forest(サウンズ オブ フォレスト)」を使ってみた個人的な感想だ。ちょっと抽象化をして表現するなら、“仕事のことを忘れさせてくれる自然音を聴けるサービス”となるだろう。
ゆったりとした日常生活を送る大切さに、改めて気づかせてくれるのだから。
「Sounds of the Forest」は、世界中の自然のなかで収録された音源を無料で聴けるサービス。すべてがサウンドクラウドにアップロードされているが、必要であればダウンロードもできる。地図を見ながら音を選べるのも嬉しいところ。さまざまなことを考えながら、自然音を楽しめるようになっているのだ。
ローンチをしたのはイギリスに拠点を置く団体「Wild Rumpus」。毎年7月に森林などとの関係性に感謝するフェス「Timber Festival」を開催しているのだが、2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、やむを得ず中止に。その代替策として「Sounds of the Forest」を世に送り出すことにしたという。
アイスランドの森林管理局が人とではなく木とハグすることを推奨したのも記憶に新しいが、そうして自然とのつながりを感じてもらうのが「Wild Rumpus」の狙いだ。
一般ユーザーも音源をアップロードできるため、たくさんの人たちがサービスをつくっていると言っても過言ではない。だからこそ、世界中の自然が集まっているのだ。
音源はすべて1分間で楽しめる。次々と再生すれば、土地ごとの雰囲気もより感じられて、たくさんの発見に出会うこともできる。
パナマの熱帯雨林、スペインの草原、イギリスの公園、オーストラリアの自然保護区……挙げればきりがないのだが、バラエティに富んでいるということは理解してもらえるだろう。その地域ごとの気候などを考えて、音を楽しむのもオススメだ。
ちなみに、「Wild Rumpus」は2021年のフェス開催にあわせて、4人のアーティストがこれらの音源を使用してオリジナルの曲を作ると発表している。
作業用BGMとしても優秀なので、いつもとは少し違った環境で仕事をしたい人がいたら、使ってみてはどうだろう? きっと忙しい毎日を忘れさせてくれる音に出会えるはずだ。
参照元/SOUND OF THE FOREST
https://timberfestival.org.uk/soundsoftheforest-soundmap/
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