
Photo by Rivan riyadi on Unsplash
世界の大気中における二酸化炭素(CO2)とその他の主要な温室効果ガスの濃度が、過去最高に達した。世界気象機関(WMO)の新たな報告書で明らかとなった。

ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。

紙製コーヒーポッドで「おうちスターバックス」体験を
2025年における世界の大気中の温室効果ガス濃度が、過去最高に達した。世界気象機関(WMO)の新たな報告書「The WMO Greenhouse Gas Bulletin(温室効果ガス・ブリテン)」で、明らかとなった。
地表付近におけるCO2濃度は426.8ppmで、産業革命前(1750年)の基準値の153%だった。また、CO2に次いで温室効果の影響の大きいメタンおよび一酸化二窒素の濃度も、過去最高が報告された。
2004年にこの報告書が初めて発表された際、CO2の年平均濃度は377.5ppm。CO2の増加率は、1960年代の年平均0.8 ppmから、2011年から2020年の年平均2.4 ppmまで、約3倍に増加した。さらに、2024年から2025年の1年間では、年平均2.8 ppmまで上昇した。
同報告書は、大気中に蓄積される温室効果ガスの濃度についてまとめたもので、その年に排出された温室効果ガス量を示すものではない。排出されるCO2の約半分は大気中に残り、残り約半分は地球上の生態系や海洋に吸収されるという。
WMOのコー・バレット副事務局長は以下のように述べている。
「またしても新たな記録が更新されました。温室効果ガスは大気中に膨大な熱を閉じ込めており、これが極端な気象現象を引き起こすエネルギー源となり、私たちの経済や社会にさらなるリスクをもたらしています。
過去11年間は観測史上もっとも気温が高く、この傾向は今後も続く見通しです。CO2は非常に長い期間大気中にとどまるため、地球の気候に対して、数年だけでなく、数十年、さらには数世紀にわたって影響を及ぼし続けます」
また、WMOでは、2024年から2025年における世界の平均CO2濃度は2.8 ppmであることについて、「化石燃料の燃焼によって大気中に大量の炭素が放出されていることを意味する」と指摘している。
先日、国連が世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して1.5℃の上昇までに抑えるという、パリ協定の目標について、「1.5℃を超える」旨を初めて認めたばかりだ。
間もなくトルコで開催されるCOP31(気候変動枠組条約会議)では、気候変動に関する公約をより具体的な行動へと移すことが求められる。
ELEMINIST Recommends