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フランスでは、2026年5月より全大学生が1ユーロで学食を利用できることになった。これまでは低所得者や奨学生のみが対象だったが、経済的理由で食事を抜く学生が増えている事実を受け、すべての学生に対象を拡大する。

Ouchi_Seiko
ライター
フランス在住。美容職を経て2019年よりライターに。居住地フランスのサステナブルな暮らしを手本に、地球と人にやさしい読みものを発信。

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フランスでは、2026年5月4日から、全国の大学生を対象にした1ユーロ(約185円)の学食制度がスタートした。これまでは低所得者や奨学金受給者向けだった大学食堂の割引制度を、すべての学生に対象を拡大した。
今回の対策は、大学生への経済支援としてフランス政府が決定したもの。所得に関わらず、対象となるすべての学生が、通常3.3ユーロ(約610円)の学食を1ユーロで利用できる。
食事の内容は、メインディッシュと最大2種類のサイドディッシュ(前菜、チーズ、デザート、フルーツなど)で構成され、オーガニック食材や地元産の食材も使われる。
背景にあるのは、学生たちの経済不安だ。フランスの学生組合組織が2026年1月に実施した調査によると、学生の48%が「経済的理由で食事を抜いた経験がある」と回答し、23%が「月に複数回食事を抜いている」と答えた。
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フランスの高等教育・研究省の管轄下にあり、フランス全土でおよそ280万人の大学生の支援を行う機関「Crous(クロウス)」では、1ユーロの学食をすべてのCrous食堂で例外なく展開するという。
昼食時だけでなく、夜営業を行っている食堂では夕食時にも提供が可能。学生たちは、昼食と夕食それぞれの時間帯で、1回ずつ利用できる仕組みだ。
こうしたサービスを受けられるのは、学生証を持つ大学生や職業訓練校の学生、博士課程の学生などに限られる。対象者は身分確認のため、専用アプリ「Izly」アカウントの提示が必要だが、「Izly」は決済アプリとしても利用できるため、会計時間の短縮にもつながっている。
2025年にCrousが運営する施設で提供された食事は、4,400万食以上だった。2024年比では1.4%増加しており、このうちの半数は奨学生と困窮学生であったという。
2026年5月からは、1ユーロ学食の対象が全学生に広がったため、利用者の急増が避けられない状況になっている。これに対応するため、Crousネットワークでは現在、代替となる販売形態やクリック&コレクトといった補完的な配送方法が検討されている。
とはいえ、利用者からの評価は高い。パリの学生アレクサンドル・イオアニデス氏は、「月20回利用しているので、これまでは約60ユーロかかっていたが、今後は20ユーロになる」と話し、節約できた分は「外出やレストランでの食事」に充てたいとしている。
物価高が続き、学生生活への影響も深刻化しているフランス。今回の施策は、経済状況に左右されない学習環境づくりの一助になるだろう。
※参考
France serves up €1 meals to all university students in effort to cut hardship|The Gardian
Le repas à 1 euro pour tous les étudiants déployé à partir du 4 mai 2026|Les Crous
Les Crous, un réseau unique au service de tous les étudiants|Les Crous
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