飲み終えたペットボトルは、ラベルとキャップをはがして分別する……。そんな当たり前の習慣が、外国人には「すごい!」と見えることがわかった。訪日経験のある7か国計210名の外国人に行われた、日本のペットボトルリサイクルに関する意識調査の結果を紹介しよう。

ELEMINIST Editor
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日本の街なかや家庭における分別ルールについて、驚いたことを聞いたところ、1位は「ペットボトルはキャップ・ラベルをはずして分別すること」(58.1%)だった。そのほか、「屋外のリサイクルボックスが資源ごとに分かれている」や「家庭ごみの分別カテゴリが細かい」などの分別に関する細かなルールについての回答が多くよせられた。
| 1位 | ペットボトルはキャップ・ラベルをはずして分別 | 58.1% |
|---|---|---|
| 2位 | 屋外のリサイクルボックスが資源ごとに分かれている | 41.0% |
| 3位 | 家庭ごみの分別カテゴリが細かい | 38.1% |
上記の質問で1位だった「ペットボトルのキャップとラベルの分別」について、母国で行っているか聞いたところ、「母国でキャップもラベルもはずしている」と答えた人は33.3%だった。一方で、日本で行われた同じ質問では、81.4%の人が「分別している」と回答しており*、日本と海外で大きな違いがあることがわかった。*国清涼飲料連合会調査
| 訪日外国人 | 33.3% |
|---|---|
| 日本人 | 81.4% |
次に、日本のペットボトルに関する環境配慮の取り組みについて、「優れていると感じた工夫」について聞いたところ、1位は「ラベルのはがしやすさ」だった。そのほかには、リサイクルボックスの使いやすさやボトルの軽量化も回答にあがった。
| 1位 | ラベルのはがしやすさ(剥離性) | 61.9% |
|---|---|---|
| 2位 | リサイクルボックスの使いやすさ・案内表示 | 55.2% |
| 3位 | ボトルの軽量化(省資源) | 47.6% |
「ペットボトルの設計段階から、ラベルをはがし、ボトルをつぶして分別するというリサイクルの流れまできちんと考えられており、その習慣が根付いている」(中国/30代)
サントリー食品インターナショナル
「自販機のそばにあるリサイクルボックスのおかげで、リサイクルしやすくなっている」(イギリス/30代)
サントリー食品インターナショナル
また、日本では使用済みペットボトルのうち、約9割がなんらかの用途にリサイクルされ、約4割が新しいペットボトルに再生(水平リサイクル)されている。その状況について聞いてみると、「非常に評価する」が56.7%、「やや評価する」が32.9%で、あわせると約9割が「評価する」と前向きに受けとめていた。
| 非常に高く評価する | 89.5% |
|---|---|
| やや評価する | 32.9% |
| どちらともいえない | 8.6% |
| あまり評価しない | 1.4% |
| 全く評価しない | 0.5% |
「「ボトルtoボトル」水平リサイクルは、私の国でも導入すべき良い解決策だと思う」(フランス/30代)
サントリー食品インターナショナル
「日本では人々にとって当たり前の日常になっている一方、私の国ではそこまで整理されていない」(アメリカ/30代)
サントリー食品インターナショナル
最後に、日本を訪れた前後で、ペットボトルのリサイクルに対する意識の変化を聞いた。その結果、「とても高い」と「やや高い」をあわせた答えが、来日前の69.1%から来日後の84.2%に15.1ポイント上がっていた。
来日前
・とても高い 28.6%
・やや高い 40.5%
来日後
・とても高い 45.2%
・やや高い 39.0%
日本では当たり前に行われている、ペットボトルとキャップ・ラベルの分別。そんな習慣を日本で体験することで、ペットボトルのリサイクルに対する意識が高まっている訪日外国人は少なくないのかもしれない。
日本のペットボトルのリサイクルに関する取り組みを評価する声がたくさん集まった今回の調査だが、日本人にとっても課題が明らかになった。それは、自宅ではペットボトルのキャップとラベルを分別する人が多いが、外出先ではその割合がかなり落ちていたことだ。
| 自宅の場合 | 81.4% |
|---|---|
| 外出先 | 30.3% |
| 自宅の場合 | 33.3% |
|---|---|
| 外出先 | 31.4% |
自宅で「キャップもラベルもはがしている」と答えた人は81.4%だったが、外出先ではわずか30.3%に激減。訪日外国人と同じ約3割ほどという数字になった。
使用済みペットボトルを資源として活用し、新たな化石由来原料を使わずに、再びペットボトルにする「ボトルtoボトル」を推進するサントリーグループによると、この水平リサイクルで課題なのが、家庭外で出る使用済みペットボトルの品質だという。
飲み残しや異物が入っているペットボトルは、新しいペットボトルに生まれ変わることが難しい。日本では家庭でのキャップとラベルの分別は進んでいるが、その習慣を家庭外でも行うと、「ボトルtoボトル」水平リサイクルをより進められる。
外出時はマイボトルなどを活用するのがおすすめだが、もしペットボトルのドリンクを飲むシーンがあったのなら、どこであっても、飲み切った後はキャップとラベルをはがしてリサイクルボックスに入れるという習慣を忘れずに行おう。
リサイクルボックスの先で何が行われているのか想像して、それにあわせたアクションを取り入れることが、きっと明るい未来につながっている。
■調査概要
調査名:訪日外国人のペットボトルリサイクルに関する意識調査
調査主体:サントリー食品インターナショナル(株)
調査方法:インターネット調査
調査対象:訪日経験者 210名
対象国:7カ国(米・中・韓・独・仏・伊・英)※各国30名
調査期間:2025年12月8日~22日
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