外国人210人が驚き「日本のここがすごい」 ペットボトルの分別習慣

ナインだよ、Bebechan、Kyle Metcalf

飲み終えたペットボトルは、ラベルとキャップをはがして分別する……。そんな当たり前の習慣が、外国人には「すごい!」と見えることがわかった。訪日経験のある7か国計210名の外国人に行われた、日本のペットボトルリサイクルに関する意識調査の結果を紹介しよう。

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2026.03.11

日本の分別習慣に驚く外国人が多数

「ラベル&キャップの分別に驚いた」が58.1%

日本の街なかや家庭における分別ルールについて、驚いたことを聞いたところ、1位は「ペットボトルはキャップ・ラベルをはずして分別すること」(58.1%)だった。そのほか、「屋外のリサイクルボックスが資源ごとに分かれている」や「家庭ごみの分別カテゴリが細かい」などの分別に関する細かなルールについての回答が多くよせられた。

日本の街なかや家庭における「分別ルール」に関して驚いたこと
1位ペットボトルはキャップ・ラベルをはずして分別58.1%
2位屋外のリサイクルボックスが資源ごとに分かれている41.0%
3位家庭ごみの分別カテゴリが細かい38.1%

キャップ&ラベルの分別率 日本81.4% なのに海外は33.3%

上記の質問で1位だった「ペットボトルのキャップとラベルの分別」について、母国で行っているか聞いたところ、「母国でキャップもラベルもはずしている」と答えた人は33.3%だった。一方で、日本で行われた同じ質問では、81.4%の人が「分別している」と回答しており*、日本と海外で大きな違いがあることがわかった。*国清涼飲料連合会調査

「キャップ・ラベルともにはずしている」と回答した人の割合
訪日外国人33.3%
日本人81.4%

日本のペットボトルの「ここがすごい」

「ラベルがはがしやすい」声が多数

次に、日本のペットボトルに関する環境配慮の取り組みについて、「優れていると感じた工夫」について聞いたところ、1位は「ラベルのはがしやすさ」だった。そのほかには、リサイクルボックスの使いやすさやボトルの軽量化も回答にあがった。

日本のペットボトルの環境配慮の取り組みで優れていると感じた工夫
1位ラベルのはがしやすさ(剥離性)61.9%
2位リサイクルボックスの使いやすさ・案内表示55.2%
3位ボトルの軽量化(省資源)47.6%

「ペットボトルの設計段階から、ラベルをはがし、ボトルをつぶして分別するというリサイクルの流れまできちんと考えられており、その習慣が根付いている」(中国/30代)

「自販機のそばにあるリサイクルボックスのおかげで、リサイクルしやすくなっている」(イギリス/30代)

ペットボトルのリサイクルを「評価する」が89.5%

また、日本では使用済みペットボトルのうち、約9割がなんらかの用途にリサイクルされ、約4割が新しいペットボトルに再生(水平リサイクル)されている。その状況について聞いてみると、「非常に評価する」が56.7%、「やや評価する」が32.9%で、あわせると約9割が「評価する」と前向きに受けとめていた。

日本の使用済みペットボトルのリサイクル状況について
非常に高く評価する89.5%
やや評価する32.9%
どちらともいえない8.6%
あまり評価しない1.4%
全く評価しない0.5%

「「ボトルtoボトル」水平リサイクルは、私の国でも導入すべき良い解決策だと思う」(フランス/30代)

「日本では人々にとって当たり前の日常になっている一方、私の国ではそこまで整理されていない」(アメリカ/30代)

ペットボトルのリサイクル率は88.5% いったい何になる?

関連記事

来日がきっかけでペットボトルのリサイクル意識が変化

日本を訪れて「ペットボトルのリサイクル意識」が高まった人が多数

最後に、日本を訪れた前後で、ペットボトルのリサイクルに対する意識の変化を聞いた。その結果、「とても高い」と「やや高い」をあわせた答えが、来日前の69.1%から来日後の84.2%に15.1ポイント上がっていた。

来日前
・とても高い 28.6%
・やや高い 40.5%

来日後
・とても高い 45.2%
・やや高い 39.0%

日本では当たり前に行われている、ペットボトルとキャップ・ラベルの分別。そんな習慣を日本で体験することで、ペットボトルのリサイクルに対する意識が高まっている訪日外国人は少なくないのかもしれない。

日本人に課題なのは「外出先でのペットボトルの分別」

日本のペットボトルのリサイクルに関する取り組みを評価する声がたくさん集まった今回の調査だが、日本人にとっても課題が明らかになった。それは、自宅ではペットボトルのキャップとラベルを分別する人が多いが、外出先ではその割合がかなり落ちていたことだ。

キャップとラベルをはがしていると答えた人の割合(日本人)
自宅の場合81.4%
外出先30.3%
キャップとラベルをはがしていると答えた人の割合(訪日外国人)
自宅の場合33.3%
外出先31.4%

自宅で「キャップもラベルもはがしている」と答えた人は81.4%だったが、外出先ではわずか30.3%に激減。訪日外国人と同じ約3割ほどという数字になった。

「ボトルtoボトル」がもっと進むために私たちは何をするべき?

使用済みペットボトルを資源として活用し、新たな化石由来原料を使わずに、再びペットボトルにする「ボトルtoボトル」を推進するサントリーグループによると、この水平リサイクルで課題なのが、家庭外で出る使用済みペットボトルの品質だという。

飲み残しや異物が入っているペットボトルは、新しいペットボトルに生まれ変わることが難しい。日本では家庭でのキャップとラベルの分別は進んでいるが、その習慣を家庭外でも行うと、「ボトルtoボトル」水平リサイクルをより進められる。

外出時はマイボトルなどを活用するのがおすすめだが、もしペットボトルのドリンクを飲むシーンがあったのなら、どこであっても、飲み切った後はキャップとラベルをはがしてリサイクルボックスに入れるという習慣を忘れずに行おう。

リサイクルボックスの先で何が行われているのか想像して、それにあわせたアクションを取り入れることが、きっと明るい未来につながっている。

■調査概要
調査名:訪日外国人のペットボトルリサイクルに関する意識調査
調査主体:サントリー食品インターナショナル(株)
調査方法:インターネット調査
調査対象:訪日経験者 210名
対象国:7カ国(米・中・韓・独・仏・伊・英)※各国30名
調査期間:2025年12月8日~22日

※掲載している情報は、2026年3月11日時点のものです。

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