【最新2025】LGBT＋が多い国ランキング　日本は５％で23位

LGBTとは？

「LGBT」とは、性的マイノリティの方をあらわす総称のひとつ。LGBTは、以下の４つの頭文字からとったもの。

・L：レズビアン（Lesbian）
・G：ゲイ（Gay）
・B：バイセクシュアル（Bisexual）
・T：トランスジェンダー（Transgender）

これ以外にも、下記のような性的マイノリティの呼び方がある。

・クエスチョニング（Questioning、性的指向や性自認について自己探求中の人）
・パンセクシュアル（Pansexual、すべての性別や性自認に対して性的魅力を感じる人）
・オムニセクシュアル（Omnisexual、あらゆる形態の性的関係に興味を持つ人）
・無性愛者（性的魅力や欲求を感じない人）

これらも含めて、「LGBTQ+」などの呼び方もある。

【最新2025】LGBT＋の割合が多い国ランキング

世界の国々でLGBT＋の割合はどのくらいいるのだろうか。割合が多い国をランキングは形式でまとめた。

本調査の対象となった国は下記の26か国（※１）

・各国の1000名を対象に調査：オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、イギリス、イタリア、日本、スペイン、トルコ、アメリカ

・各国の500名を対象に調査：アルゼンチン、チリ、コロンビア、ハンガリー、アイルランド、メキシコ、オランダ、ペルー、ポーランド、シンガポール、南アフリカ、韓国、スウェーデン、タイ

2023年のランキング

2023年のランキング結果は下記を参考にしてほしい。

LGBT＋がもっとも多い国はブラジル（14％）

LGBT＋の割合が世界でもっとも高い国はブラジルで、14％だった。2023年の調査でも14％なので、その割合に変化はなかった。

ブラジルでは、同性愛間での同棲を最高裁判所が認めるなど、性的マイノリティに対する理解が比較的進んでいる。

日本は23位（５％）

日本では、LGBT＋の割合は５％で、調査の対象となった26か国のうち最低であった。だが、2023年の調査では４％の結果だったため、その割合は若干増えているとみられる。５％というと、20人に１人の割合だ。

だが、日本ではまだ性的マイノリティに対する法的な制度が十分に整っているとはいえない。

また、上述の調査で、トランスジェンダーの人が社会で受ける差別についての質問で、「フェアだと思う」と回答した人の割合は、日本は39％で26か国中最下位だった。

性的マイノリティであることで差別を受けたり偏見を持たれたりする可能性が高く、自らが性的マイノリティであることを公言しにくい環境にあると言わざるを得ない。そのため、実際の性的マイノリティの数は、５％よりも多い可能性がある。

多様性を受け入れる広いこころを

今回の調査で、26か国におけるLGBT＋の平均は９％だった。割合のもっとも多いブラジルの14％の結果を考えると、私たちの身近にも１～２割ほどは性的マイノリティの方がいてもおかしくないのかもしれない。

性的マイノリティはその人の個性のひとつであり、それを受け入れるこころが社会全体にも広がっていくことを期待したい。

※１ IPSOS LGBT+ PRIDE REPORT 2025