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災害時の備えのひとつとして注目されている、「ポータブル電源」。本記事では、同じく持ち運びできる電源である「モバイルバッテリー」との違いについて触れながら、ポータブル電源について詳しく解説する。メリットのほか、デメリットや注意点にも言及。おすすめのアイテムも紹介していく。
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ポータブル電源とは、持ち運びできる電源のことを指す。あらかじめ内蔵バッテリーに電気をためておくことで、外部の電気機器に給電ができる。コンパクトでありながらも大容量で、アウトドアや災害時などさまざまなシーンで活躍するアイテムだ。
一般的なポータブル電源は、AC出力や家の壁に設置されているACコンセントを備えており、出力も高いため、小型のIH調理器や扇風機など幅広い電化製品に使うことができる。
容量や対応する電力、出力ポートの種類は、ポータブル電源によって異なるため、使いたい電化製品や目的に合わせて選ぶ必要がある。
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「持ち運びできる電源」と聞くと、モバイルバッテリーを思い浮かべる人が多いかもしれない。わかりやすいイメージとしては、ポータブル電源はモバイルバッテリーの大容量版である。ただし、容量が違うだけではない。
たとえば、ほとんどのモバイルバッテリーはUSB出力しかないのに対して、ポータブル電源はAC出力やACコンセントを備えているのが一般的だ(※1)。
そのほか、ポータブル電源はモバイルバッテリーよりも高出力なため、さまざまな電化製品に給電を行うことができる点も違いといえるだろう。
ここからは、ポータブル電源の主な用途と、メリットについて説明していく。
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ポータブル電源を利用するシーンで多いのが、キャンプやBBQ、車中泊といったアウトドアだ。
ポータブル電源があれば、夏は扇風機、冬は電気ストーブや電気毛布などの使用が可能。どの季節でも快適に過ごすことができる。
そのほか電気ケトルやホットプレートなど電気調理器具の使用もできるため、ちょっとだけ調理をしたいときや、お湯を沸かしたいときに、火を使わずに済ませることができるのだ。
ポータブル電源は、災害時の非常用電源としても注目されている。
ポータブル電源があればスマートフォンや携帯電話の充電ができるため、家族と連絡が取れたり、最新の災害情報を得たりすることができる。また、扇風機や電気毛布のような、夏の暑さや冬の寒さから身体を守ってくれる家電の電源としても活躍するなど、幅広い用途で使える。
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アウトドアや災害時のほかに、家庭用のバックアップ電源としてもポータブル電源は活躍する。バックアップ電源とは、停電や断線といった突然の電源トラブルに対応するための装置のことだ(※2)。
病院や工場のような常時電力が必要なところでは、非常時に備えてバックアップ電源として蓄電池を備えており、それの家庭用バージョンとしてポータブル電源が活躍する。
ポータブル電源と一口にいっても、容量や出力ポートの違いなど、数多くの商品が販売されている。ここでは、ポータブル電源の選び方のポイントについて解説する。
ポータブル電源を選ぶ際、まずチェックしたいのが容量(Wh)だ。容量が大きいほど、消費電力が大きい機器を長時間使用することが可能。しかし、容量が大きくなると価格が高くなる上、本体の重さも増してしまうので、使用目的に応じて適した容量の製品を選んでみよう。
使いたい電子機器の電力(W)と使いたい時間(h)をかけ算することで、「Wh(ワットアワー)」の算出が可能で、必要とするバッテリーの最小容量の目安を知ることができる(※3)。
出力ポートの種類と数も、ポータブル電源を選ぶ際にチェックするべきポイントだ。
ポータブル電源には、USBポートやAC電源コンセント、DC出力などの出力ポートがあるため、使用する機器やその数に合わせて、必要な出力ポートの種類と数を確認しておこう。
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ポータブル電源を選ぶとき、携帯性も大事なポイントだ。
「容量が大きいに越したことはない」と大容量の商品を選んでしまうと、大きくて重く、いざ持ち運ぶときに負担となってしまう。さらに、使わないとき保管場所にも困るため、よく考えて選ぶといいだろう。使用シーンが旅行やアウトドアなどの場合は、比較的コンパクトで軽いものを選ぶと持ち運びが便利である。
ポータブル電源を充電する方法は、一般的にAC充電(家庭用コンセント)、ソーラー充電、車載充電の3種類だ(※4)。
ポータブル電源はAC充電ができるようになっているが、使用シーンや目的によっては、ソーラー充電や車載充電ができるものを選んでおくと便利。たとえば、車中泊をしたり、車での移動が多かったりする人は車載充電できるものを、アウトドアなどの屋外で使用する人はソーラー充電できるものを選ぶといいだろう。
耐久性や防水性能も、確認しておくべきポイントである。
キャンプやBBQなどでは突然の雨に見舞われる可能性もあるため、防水性能を備えた商品を選んでおくと、いざというときに安心。また、頻繁に使う人は耐久性が高いアイテムを選ぶとより長く使うことができる。
幅広いシーンで役立つポータブル電源だが、デメリットもある。デメリットと一緒に注意点についても確認していこう。
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どんなに大容量のポータブル電源でも、充電できなければ使うことができない。充電が切れているといざというときに使えないため、定期的に充電が減っていないか確認しておくといいだろう。
また、長年使っているとバッテリーを消耗し、短時間で充電が切れてしまう可能性もあるため注意が必要だ。
ポータブル電源は容量が大きくなるにつれて大きさも重さも増すため、収納場所に困る点もデメリットといえるだろう。
さらに、製品の性質上、暑さにも寒さにも弱く、気温が高い時期は、放置していると発火リスクが高まることもあり注意が必要だ(※5)。高温多湿を避けて適温の場所に保管する必要があるなど、保管方法がむずかしい点もデメリットである。
ポータブル電源は、安くても数万円、高くなると50万円近いものもある。有事に備えてあると安心だが、使用頻度が少ないことからなかなか購入に踏み出せない人も多いだろう。
庭や車庫で使用するなどふだん使いも視野に入れることで、使用頻度の少なさを多少カバーできるかもしれない。
購入を検討しているものの、商品数が多すぎて決められない人も多いのではないだろうか。ここではおすすめのポータブル電源を2つ紹介しよう。
EcoFlow
ポータブル電源 - DELTA 2
143,000円
※2024.10.29現在の価格です。
EcoFlow(エコフロー)「ポータブル電源 - DELTA 2」は、1,024Whの膨大なエネルギー貯蔵しておくことができ、家族や複数人で使いたい人におすすめ。アウトドアや日常使い、災害時にも、ふだんのコンセントと同じように使うことができる。
さらに、サイクル寿命と呼ばれるバッテリーの充放電を繰り返し行える回数が、業界平均6倍の約3,000回。単純計算で一日1回使用しても10年間使用できる、寿命の長さも魅力だ。また、EcoFlowの折りたたみ式400Wソーラーパネルを用いれば約3~6時間でフル充電が可能。災害時など、家の電気が使えないときでも、DELTA 2とソーラーパネルがあればほぼいつも通り電気を使うことができる。
EcoFlow
ポータブル電源 - RIVER 2 Max
64,900円
※2024.10.29現在の価格です。
RIVER 2 Maxは、わずか6.1kgという軽量デザインが魅力。どこにでも簡単に持ち運ぶことができるため、旅行やアウトドアなど幅広いシーンで使うことができる。
また、およそ60分で0%から100%に充電が可能。一般的なポータブル電源と比べて約5倍速く、従来モデルより38%も充電時間の短縮を実現している。
さらに、最大11デバイスを同時につなぐことができるため、車中泊や屋外でのDIYを快適に楽しみたい方、念のため災害時に数日間過ごせる容量のポータブル電源がほしいという方にもぴったりだ。
災害時の備えとして紹介される機会が多い、ポータブル電源。決して安いものではないが、災害時をはじめ、停電時や断線時など、“もしも”のときに1つあると心強い備えになるだろう。アウトドアや日常使いもできるため、自身の生活スタイルや家族構成などにあわせて、適したものを探してみてはいかがだろうか。
※1 ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いとは|Jackery Japan
※2 バックアップ電源とは?家庭にも必要?ポータブル電源のすすめ|Jackery Japan
※3 目安にしたいポータブル電源の容量|ブルーティ
※4 ポータブル電源の充電方法や種類を詳しく解説!バッテリーの寿命を伸ばす充電のやり方も|ブルーティ
※5 【最新】ポータブル電源選びは慎重に!デメリット9つを確認しよう|Jackery Japan
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