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IKEAは、中古品の売買を自由にできる独自のプラットフォーム「IKEA Preowned」の立ち上げを発表。2024年12月までに、世界中で展開する予定だ。
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スウェーデン発の家具ブランド、IKEA(イケア)は、すでに一部の国や地域の店舗にて、中古家具の買い取りや再販のサービスを行っている。だが、ますます成長が著しい家具や衣類などの中古市場をふまえて、独自の中古品売買オンラインプラットフォーム「IKEA Preowned」の試験運用を開始した。
「IKEA Preowned」は、中古品を販売したい人が商品を掲載すると、IKEAのアルゴリズムが商品のサイズや小売価格等の詳細情報を自動で生成する仕組み。
ノルウェーのオスロ、スペインのマドリードですでに運用を始めており、2024年12月までに世界中に展開を広げる予定だ。
この取り組みは同社が掲げる持続可能性の目標に沿うもので、「IKEA Preowned」が成長すれば、運営コストのかかる実店舗よりもオンラインでの販売により注力するようになるものとみられる。
今回、IKEAが独自の中古品売買のプラットフォームを作った理由のひとつは、中古市場でIKEA商品が非常に人気だからだ。
例えば、オンラインオークションサイトの「eBay」で「IKEA」と検索すると、25,000件以上の結果が出る。イギリスのオンライン掲示板でも「IKEA」の検索結果は10,000件以上になるという。つまり、それだけIKEAの商品を「売りたい」「買いたい」人が世界中にいるということ。
そこで同社は、そのような売買サイトを利用するのではなく、IKEAの中古品売買サイトを使って売り買いできるようにしようと試みているのだ。
メーカー側がこのような中古品売買サイトの運営を行い、新品よりも中古品に力を入れるようになれば、より耐久性があって長く使える商品づくりにシフトしていくことも期待できる。
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