テラサイクル「美容室のリサイクルプログラム」 米国に続き英国でもスタート

美容室

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世界中でリサイクルサービスを行っているテラサイクルは、美容室で出る廃棄物についてリサイクルを行う「サロンサイクル」プログラムを英国で開始する。

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2024.07.29

リサイクル率9%の美容業界 リサイクルできる仕組みを構築

カラーリングやパーマ液など、ケミカルな成分を含むものを使用する機会が多いのが、美容室やビューティサロンだ。そんなサロン業界でのリサイクルの課題を解決するべく、テラサイクルが「サロンサイクル(SalonCycle)」のプログラムを英国で導入する。

このプログラムに参加するには、ヘアサロンがテラサイクルから廃棄ボックスを購入することから始まる。

サロンで出た使用済みの化粧品チューブやプラスチック製のポンプ容器、プラスチック容器、使い捨て手袋、マスクなどの廃棄物を入れて、ボックスがいっぱいになったらテラサイクルまで返送する。テラサイクルは、受け取った廃棄物を分別・洗浄。金属やゴムなどは加工して、リサイクル製品に生まれ変わる仕組みだ。

テラサイクルのオフィス

Photo by TerraCycle

テラサイクルのオフィス。

サロン業界ではリサイクル率の低さが課題にある。英国美容協会のデータによると、英国のヘアサロンや美容業界で使われる包装や容器のうち、リサイクルされているのはわずか9%。残りは、埋め立て処分や焼却処分されているという。

そこで、テラサイクルが美容業界のリサイクル率を高めるために、すでにアメリカで開始しているこのプログラムについて、英国でも導入することにしたのだ。

テラサイクル・ヨーロッパのゼネラルマネージャー、ジュリアン・トランブリン氏は、「ヘアサロンや美容業界から排出される廃棄物の量は膨大であるため、英国でサロンサイクルをローンチできることを大変嬉しく思う」と述べている。

髪の毛のリサイクルも

このプログラムでは、人の髪の毛の回収を行う専用ボックスの購入も可能だ。人の髪の毛をリサイクルする試みはまだ世界でも少ないが、サロンで大量に出る髪の毛を活用する取り組みも始まっているようだ。

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リサイクルが当たり前の現代でも、業界によってはまだリサイクルが進んでいないところもある。資源を大切に使うためにも、多くの業界でリサイクルの仕組みが広がっていくことに期待したい。

※掲載している情報は、2024年7月29日時点のものです。

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