英ロックバンドのコールドプレイが「再生プラ製CD」発表 9本のペットボトル使用でCO2削減

CDケース

Photo by Valeria Reverdo on Unsplash

人気ロックバンドのColdplay(コールドプレイ)が、次回のアルバムでは再生プラスチックでできたCDを発売することを明らかにした。ペットボトル9本からつくられ、製造工程でのCO2削減に貢献する。

ELEMINIST Editor

エレミニスト編集部

日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。

2024.06.20
LIFESTYLE
編集部オリジナル

わたしたちの買い物が未来をつくる|NOMAが「ソラルナオイル」を選ぶワケ

Promotion

再生プラを使用 無駄な廃棄を出さないために限定生産

コールドプレイが次回のアルバム『ムーン・ミュージック』について発表した。それによると、CDはリサイクルプラスチック製で、ペットボトル9本からつくられている。90%はリサイクルポリカーボネートであるという。

リサイクルプラスチックを使用することで、ビニール製造工程で排出される炭素量を従来より85%削減。CDの製造工程では78%削減できる。また、廃棄物削減のために、生産数を限定するという。

タイム誌によると、従来のCDの製造で1枚あたり約0.5㎏の二酸化炭素を排出する。これは、ガソリン車で約3㎞走行するのと同等だ。

また、コールドプレイは環境関連の非営利団体オーシャン・クリーンアップと提携。グアテマラのリオ・ラス・バカス川から集めたプラスチック70%でつくられる『ムーン・ミュージック』ノートブック版エコレコードLPも制作する。

環境への負荷が小さいエンターテイメントを模索

コールドプレイはこれまでも「低炭素なツアー」を行うなど、環境にできるだけ負荷をかけないエンターテイメントのあり方を模索してきた。2019年には、環境にやさしい方法が見つからないかぎり、コンサートツアーは行わないと発表。2022年には、チケット1枚ごとに1本の木を植える取り組みも行ってきた。

コールドプレイが「低炭素なツアー」を発表 観客が自家発電を行う試みも

関連記事

そして今回は、CDという形で環境への影響を考慮したことになる。著名アーティストのなかには、パッケージの異なるCDを発売したり、4枚のCDを集めると模様が浮かび上がるデザインにしたり、ファンに複数枚を購入させようと仕かけているケースがある。だがコールドプレイは、そんな慣行に逆行。CO2や廃棄物をできるだけ出さない取り組みを発表したのだ。

コンサートのようなイベントは、大勢の人が集まる分だけ環境へ少なからず影響を与えるものだ。コールドプレイのように、環境への影響についても考慮するアーティストが少しでも増えていくことに期待したい。

※掲載している情報は、2024年6月20日時点のものです。

    Read More

    Latest Articles

    ELEMINIST Recommends