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人気ロックバンドのColdplay(コールドプレイ)が、次回のアルバムでは再生プラスチックでできたCDを発売することを明らかにした。ペットボトル9本からつくられ、製造工程でのCO2削減に貢献する。
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コールドプレイが次回のアルバム『ムーン・ミュージック』について発表した。それによると、CDはリサイクルプラスチック製で、ペットボトル9本からつくられている。90%はリサイクルポリカーボネートであるという。
リサイクルプラスチックを使用することで、ビニール製造工程で排出される炭素量を従来より85%削減。CDの製造工程では78%削減できる。また、廃棄物削減のために、生産数を限定するという。
タイム誌によると、従来のCDの製造で1枚あたり約0.5㎏の二酸化炭素を排出する。これは、ガソリン車で約3㎞走行するのと同等だ。
また、コールドプレイは環境関連の非営利団体オーシャン・クリーンアップと提携。グアテマラのリオ・ラス・バカス川から集めたプラスチック70%でつくられる『ムーン・ミュージック』ノートブック版エコレコードLPも制作する。
コールドプレイはこれまでも「低炭素なツアー」を行うなど、環境にできるだけ負荷をかけないエンターテイメントのあり方を模索してきた。2019年には、環境にやさしい方法が見つからないかぎり、コンサートツアーは行わないと発表。2022年には、チケット1枚ごとに1本の木を植える取り組みも行ってきた。
そして今回は、CDという形で環境への影響を考慮したことになる。著名アーティストのなかには、パッケージの異なるCDを発売したり、4枚のCDを集めると模様が浮かび上がるデザインにしたり、ファンに複数枚を購入させようと仕かけているケースがある。だがコールドプレイは、そんな慣行に逆行。CO2や廃棄物をできるだけ出さない取り組みを発表したのだ。
コンサートのようなイベントは、大勢の人が集まる分だけ環境へ少なからず影響を与えるものだ。コールドプレイのように、環境への影響についても考慮するアーティストが少しでも増えていくことに期待したい。
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