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生きた動物の輸入を禁止する法案が、英議会を通過した。この動きを受けて、EUでも同様の法律を求める声があがっている。
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イギリスでまもなく、生きた動物の輸出が禁止される見込みだ。先日、議会を通過したのは、生きた動物の輸出を禁止する「動物福祉」法案。屠殺のためのウシ、ヤギ、ブタ、ウマの輸出、および屠殺のための肥育を禁止するものだ。
これは、動物が過密な環境で、極度の疲労やストレス、脱水状態などに見舞われる可能性のある他国への長い旅を終わらせるためのものだ。英国王立動物虐待防止協会によると、現在は関税上の制約のため、動物の輸出は減少しているが、イギリスがEUを離脱した2020年まで、毎年160万頭もの動物が同国から輸出されたという。
英国動物虐待防止協会など、この法案を呼びかけてきた団体や活動家たちは、すでに数十年にわたり、このような法律の制定を求めてきた。そのため、この法案が議会を通過したことを、同協会では「本当に重大な日」と表現して評価した。
イギリスでの動物福祉法案の議会通過を受けて、欧州のNGOではEUでも同じ法案を求めるよう動き出している。
世界に目を向けてみると、ブラジル、ニュージーランドは2023年までに生きた動物の輸出を禁止。オーストラリアも2028年までに禁止することを表明している。
間違いなく、世界には「生きたまま動物を輸出することを止めよう」という機運が高まっているようだ。
EUでは現在、毎年16億頭以上の動物が他国へ輸出されているという。EUのみならず、世界中に同様の動きが進んでいくことが期待される。
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