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分解されずに、人のからだに蓄積していくとみられる化学物質「PFAS(ピーファス)」。ニュージーランドは、化粧品におけるPFASの使用を禁止する。
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ニュージーランドの環境保護局は、2026年より、化粧品にパーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物質を使用することを禁止した。これらは、通称「PFAS(ピーファス)」と呼ばれる。
ニュージーランドは、国として化粧品におけるPFASの使用を禁止する初めての例となるとみられる。
PFASは、肌をなめらかにしたり、化粧品ののびをよくしたり、耐水性を高めたりするために、化粧品に使用される。しかし、PFASは自然界や体内で分解されにくく、蓄積していくことから「永遠の化学物質」と呼ばれる。
また、がん、先天性の異常、動物や人の免疫系への影響に関連性があると示唆する研究結果が増えつつある。そのため、PFASの使用を禁止する動きが少しずつ出てきているのだ。
例えば、米ニューヨーク州では紙製の食品包装にPFASを用いることが禁止されていて、2023年12月31日からは衣料品の製造でもPFASの使用が禁止されている。
また米カリフォルニア州では、2025年以降の化粧品のPFAS使用を禁止することが決まっている。
ニュージーランドの今回の決定について、同国環境保護局の有害物質再評価マネージャーを務めるショーン・プレソー博士は「PFASは簡単に分解されず、体内に蓄積する可能性があり、一部は高いレベルで有毒となる可能性がある」と指摘。化学物質から身を守るための、新たな一歩となる取り組みであることを強調した。
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