環境への配慮を取り入れた展示会「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」が開催中

オラファー・エリアソン展

麻布台ヒルズギャラリーにて「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」を開催中だ。スタジオ・オラファー・エリアソン・キッチンと本展がコラボするカフェ「THE KITCHEN」も同施設内にオープンする。どちらもエリアソンの地球環境に対する姿勢を五感で感じられる。

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2024.02.02
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編集部オリジナル

知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート

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「オラファー・エリアソン展」の環境への取り組み

終わりなき研究

《終わりなき研究》2005年 「The future is curved」(ベルリン)にて制作されたドローイング 2007年

「オラファー・エリアソン展」では麻布台ヒルズのコンセプト“Green&Wellness”を実践すると同時に、環境保護の重要性を唱えるエリアソンの姿勢にも共鳴し、さまざまな取り組みを行っている。

1 作品を輸送する際のCO2排出を抑制

本展では環境負荷の大きい航空輸送ではなく、海上輸送を利用した。また、水を用いた大型作品《瞬間の家》は日本で制作することで輸送量自体を大幅に減らしている。

2 チラシ、ポスターはFSC森林認証紙「MTA+ -FS」、会場内では世界初の100%再生素材によるせっこうボードを使用

麻布台ヒルズギャラリーより発行されるチラシおよびポスターはすべてFSC森林認証紙「MTA+ -FS」を使用している。また、展覧会会場にはチヨダウーテ株式会社が開発した、世界初*100%再生素材によるせっこうボードを使用。

*原材料に廃せっこうボードからつくられたリサイクル石膏を100%使用し、製造時のカーボンニュートラルを実現した世界初のせっこうボード。

3 「THE KITCHEN」での二酸化炭素の排出抑制

スタジオ・オラファー・エリアソン・キッチン(以下SOEキッチン)とのコラボレーションによる「THE KITCHEN」では、通常と比較して環境に配慮した方法でつくられたメニューを提供する。ご来場の方には、料理に使われている食材の産地や、提供までに排出する二酸化炭素量をどれだけ抑制できたかなどを具体的にお伝えし、取り組みの過程や成果を体感いただく。

スタジオ・オラファー・エリアソンキッチンの様子(2023年)

Photo by © Shinji Minegishi

スタジオ・オラファー・エリアソンキッチンの様子(2023年)

オラファー・エリアソンを一層深く理解するための体験は「THE KITCHEN」で

THE KITCHEN

Photo by 中戸川史明

麻布台ヒルズギャラリーでは、本展のテーマをさらに体感いただくために、SOEキッチンとのコラボレーションカフェ「THE KITCHEN」が期間限定でオープンしている。

「THE KITCHEN」のプロジェクトは、SOEキッチンの提案により、麻布台ヒルズギャラリーカフェのチームの一員であるシェフをベルリンのスタジオに派遣したことから始動。「食べる」ことに真摯に向き合ったとき、多くの「当たり前」に負担がかかっていることに気づいたという。

例えば、日本ではオイルやチーズ、小麦粉、ワインなど多くの食材を航空輸入に頼っており、SOEキッチンが大切にする「二酸化炭素排出量の制御」に取り組むうえで課題の一つとなっていた。そこで、日本のオリジナリティを表現しつつ航空輸入の必要がない食材として、日本特有の菌「麹(こうじ)」を用いた調理方法を提案。このアイデアはSOEキッチンとのメニュー開発の鍵となり、環境への影響も考慮しつつ国内の素材を生かした、唯一無二の料理が完成した。

「THE KITCHEN」で使用する食材

Photo by 中戸川史明

また、ヴィーガンまたはベジタリアンに対応しており、可能な限り有機の食材を使用した、身体にも地球にもやさしいラインアップが特徴。食材は、SOEキッチンのフィロソフィーでもある地産地消にならい、すべて国産のものを使用している。できるだけ東京近郊のもので揃え、輸送時のCO2削減にも寄与している。世界が抱える社会課題に食を通じて向き合おうとするSOEキッチンの取り組みは、エリアソン自身がアートで表現しようとする姿に通ずる部分がある。

※一部メニューに卵、乳製品、蜂蜜の使用あり

開催概要

オラファー・エリアソン展

展覧会名:麻布台ヒルズギャラリー開館記念「オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」

主催:麻布台ヒルズギャラリー
後援:アイスランド大使館、デンマーク王国大使館
制作協力:チヨダウーテ株式会社
企画:片岡 真実(森美術館 館長)、德山 拓一(森美術館 アソシエイト・キュレーター)
会期:2023年11月24日(金)- 2024年3月31日(日)
会場:麻布台ヒルズギャラリー(東京都港区虎ノ門5-8-1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA MB階)

開催時間:
月水木日 10:00-19:00
火 10:00-17:00
金土祝日・休日の前日 10:00-20:00

通常チケット:一般 1,800円/高大専門学生 1,200円/4歳~中学生 900円
※販売期間:11月24日(金)-3月31日(日)
※金額はすべて税込です。

「THE KITCHEN」について

場所:麻布台ヒルズギャラリーカフェ(神谷町駅5番出口直結)
日程:11月24日(金)-3月31日(日)10:00-21:00( 1月1日のみ休業)

“一つの料理を空間にいる人たちとシェアする体験”をテーマに、ビュッフェスタイルで展開される料理は、在日フランス大使館で副料理長を勤め、名だたるホテルやレストランに従事してきた日本人シェフ、増谷武士氏が手がける。

増谷 武士(シェフ)

増谷 武士(シェフ)

お問い合わせ先/麻布台ヒルズギャラリー
https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/olafureliasson-ex/

※掲載している情報は、2024年2月2日時点のものです。

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