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世界の企業や政府、NGOなどが集結して気候変動に対する取り組みを求める「クライメート・ウィークNYC」が開催されている。これは、ニューヨークの国連本部で開かれたSDGsに関するサミットにあわせて開かれたもので、化石燃料撤廃を求める声が広がっている。
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アメリカ、ニューヨークで「クライメート・ウィークNYC」が始まった。これはニューヨークの国連本部で開かれる「国連持続可能な開発サミット」にあわせて行われているもので、9月17日から24日まで約1週間にわたり繰り広げられる。
2023年で15回目を迎えるこのイベントは、気候変動に関する取り組みを行う非営利団体「Climate Group」が企画するもの。地球温暖化や気候変動に焦点をあて、政府関係者、ビジネス、非営利団体などのリーダーが一堂に会し、議論などを行う。
参加者には、アメリカのジョン・ケリー気候変動担当大統領特使、ジョン・ポデスタ上級顧問、アリ・ザイディ大統領補佐官兼国家気候アドバイザー、カリフォルニア州知事などの名前が連なる。
2023年7月の気温はこれまでの観測史上もっとも高くなり、世界各地が猛暑に見舞われた。国連のアントニオ・グテーレス事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が来た」と表現したように、地球はいま危機的な状況にある。そのようななか、今年の「クライメート・ウィークNYC」では、これまで以上に参加者たちの想いも熱くなっているようだ。
とくに大きな声で叫ばれているのが「化石燃料の撤廃」。化石燃料の使用を止めなければ、二酸化炭素の排出が増え続けてしまう。未来や自分たちの命は化石燃料の廃止にかかっているとする内容だ。今回のイベント初日にはおよそ75,000人もの人が集まり、化石燃料撤廃を求めて行進を行った。
アメリカは世界でも二酸化炭素排出量の多い国だ。抗議者たちは、30年後、40年後の地球を考えて、バイデン大統領に化石燃料採掘の追加承認をやめ、既存の生産を段階的に廃止するよう求めている。
※参考
Massive climate change protests in New York aim to turn up heat on Biden|The Washington Post
Tens of thousands march to kick off climate summit, demanding end to warming-causing fossil fuels|AP News
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