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アフリカで初となる「アフリカ気候サミット」が、9月4日から始まった。アフリカ諸国の首脳20人以上に加え、国連のグテレス事務総長などが集まり、アフリカにおける気候変動に対する取り組みについて議論する。
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ケニアの首都ナイロビで、「アフリカ気候サミット」が始まった。これはアフリカで行われる初めての気候変動に関するサミットで、9月4日より6日までの3日間にわたり繰り広げられる。気候変動は世界中で深刻化しており、アフリカにおける気候変動の対策や、それに必要となる資金調達のことなどについて話し合われる。
今回の「アフリカ気候サミット」は、アフリカで初めて行われる記念すべき会議となる。
いま世界で起きている気候変動の主な要因は、多くの温室効果ガスを排出する先進国にある。アフリカのような開発途上国は、人口が13億人と多いが、地球上にもたらしている気候変動に大きく寄与しているわけではない。
それにも関わらず、アフリカでは気候変動の影響で自然災害などに見舞われ、またクリーンな技術で発展することが求められている。そのような不平等を背景に、温室効果ガスを多く排出している先進国が、気候変動にもっとも脆弱な開発途上国に対して、気候変動への対策の支援を行うべきという議論が進められている。
2022年の国連報告書によると、アフリカは気候変動により年間70億ドルから150億ドルの損失を被っているという。だが、この影響を緩和するためにはアフリカ諸国が年間平均1,240億ドルを調達する必要があるが、そのための資金は数割程度しか集まっていないそうだ。
そこで今回のアフリカ気候サミットでは、このような資金調達やグリーンテクノロジーの開発などについて、アフリカ諸国が主体となり、彼らの側から声をあげるという意味がある。
サイモン・スティル国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局長は、先進国が開発途上国に1,000億ドルの気候資金を提供するべきと述べている。そのため、今回のアフリカ気候サミットでは、このような資金調達がひとつの焦点となる。
アフリカ気候サミットのジョゼフ・ヌガンガ事務局責任者は、今回のサミット開催に先立ち、数億ドル規模の投資契約が結ばれるという見通しを示しており、いくつかの投資が決まると見られている。
アフリカ気候サミットには、アフリカ諸国の首脳20人以上に加え、国連のアントニオ・グテーレス事務総長、アメリカのジョン・ケリー気候変動担当大統領特使、COP28の事務局長を務めるアラブ首長国連邦のマジッド・アル・スワイディ大使、COP28の議長であるスルタン・アル・ジャベール氏などが出席している。
ちなみに、ケニアでは電力の93%を再生可能エネルギーから得ており、使い捨てレジ袋を禁止するなどの対策がとられている。しかし6億人もの人々が、電気へのアクセスが不十分な環境下にあるほか、アフリカでは異常気象によって2022年から4,000人が命を落としているという。このようななか、アフリカで開催される気候サミットには大きな意味があるとみられる。
※参考
The first Africa Climate Summit opens as hard-hit continent of 1.3B demands more say and financing|AP News
Africa Climate Summit begins in Kenya: A simple guide to proceedings|Alja Zeera
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