女子ワールドカップで96名の選手がLGBTQを公表 過去最多

女子サッカー選手

Photo by Jeffrey F Lin on Unsplash

現在開催中のFIFA女子ワールドカップ2023に、少なくとも96人のLGBTQの選手が出場している。これは、出場選手全体の13%、約8人に1人に相当。国際規模の大きなスポーツ大会として過去最多だ。

今西香月

環境&美容系フリーライター

慶應義塾大学 環境情報学部卒。SUNY Solar Energy Basics修了。 カリフォルニア&NY在住10年、現地での最新のサステナブル情報にアンテナを張ってライター活動中

2023.08.09
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選手全体の13%、8人に1人がLGBTQを公表

オーストラリアとニュージーランドで行われている、2023年のFIFA女子ワールドカップ。今回出場している選手のうち、LGBTQ(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランス、クィア)であることを明らかにした選手は、少なくとも96人にのぼっている。

これは、出場選手の13%以上に相当し、LGBTQを表明した選手がいるチームは、全32チーム中22チーム。そのうち8チームは、キャプテンを務める選手がLGBTQだ。さらに、少なくとも3人のヘッドコーチがLGBTQを公にカミングアウトしている。

2019年の前大会でLGBTQを公表した選手は38人だったので、今大会ではLGBTQを公表する選手の数が2倍以上に増加。前大会から出場チーム数は24から32チームに30%増加しているが、LGBTQをカミングアウトする選手はそれ以上に増えていることがわかる。

カミングアウトする選手は、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど

LGBTQを公表する人が増えていることは、カミングアウトすることへの抵抗感が薄れ、それらを受け止める社会になってきているとも言える。だが、それには地域差が大きいようだ。

実際、今回のワールドカップでLGBTQをカミングアウトしたほとんどの選手の出身国は、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド。これらの国では、LGBTQに関する法律の整備が進んでいる。

一方で、ナイジェリアやザンビアなどの国では同性愛者は収監され、ジャマイカは厳しい禁錮刑があるという。日本も含め、アジアや中東などでは、LGBTQを公表することに抵抗感のある選手も少なくないと考えられる。

選手が安心してカミングアウトできる環境整備を

だが、今回のように多くの選手がLGBTQを明らかにしていることは、女子スポーツ界でLGBTQの選手を幅広く受け入れつつある変化の表れと言えるかもしれない。スター選手をはじめ、著名なスポーツ選手がカミングアウトすることは、そのような多様性を受け入れる社会へシフトするきっかけにもなるだろう。

ちなみに、東京オリンピックに出場したLGBTQの選手は185人で、その前のリオデジャネイロオリンピックの56人から3倍以上に増加した。2024年のパリオリンピックでは、さらに今まで以上に多くのLGBTQの選手が出場することも考えられる。

こうした選手をサポートするためにも、公にカミングアウトできる環境を整え、心理的なハードルを下げることが大切だ。さらに、メディアがLGBTQアスリートのストーリーや功績を取り上げることで、社会に多様性と共感のメッセージを広げていくこともできるだろう。

※掲載している情報は、2023年8月9日時点のものです。

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