土を使わずに植物を育てられる鉢「terraplanter(テラプランター)」。特殊なセラミック素材を用いて、内側に溜まった水が自然とにじみ出るような構造になっている。植え込みも驚くほど手軽で、テラプランター専用の種を表面に擦り付けるだけ。植物を枯らしてしまいがちな人でも安心だ。
小嶋正太郎
農家 / 編集者
元ELEMINIST副編集長。2021年7月に東京から瀬戸内海に浮かぶ因島へと拠点を移す。高齢化で運営困難になった八朔・安政柑農園を事業継承し、農家として活動中。
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が拡大するなか、自宅での癒しを求めて観葉植物を育てる人が増えているようだ。
この記事で紹介するのは、とくにサステナブルな暮らしを送りたいという人にぴったりな鉢「terraplanter(テラプランター)」。観葉植物を枯らしてしまうリスクを抑えられる画期的なアイテムだ。
terraplanterで観葉植物を育てる際は、土を使用する必要が一切ない。独自に開発したセラミック素材により、水が表面ににじみ出るようになっている。
内部には水が貯められるようになっていて、セラミック素材を通して植物に水分が行き届く。水やりの回数を結果的に減らせるので、忙しい生活を送っていても枯らすリスクは抑えられそうだ。
土を使用しないという点で気になるのは、植物を鉢に“植える”方法だろう。それにはいくつかあるので紹介したい。
まずは、購入した植物を糸を使い、それを巻きつけておく方法。しっかりと根が張るまで待たなければいけないが、これならほとんどの植物で使えるそうだ。
ある程度成長した植物なら、既存の鉢から取り出し、土を払ってterraplanterに巻きつける方法もあるとのこと。
そして種を表面に塗る方法。terraplanterを製造するメーカーから専用の種を購入しなければいけないが、これが一番簡単だといえそうだ。
植物の胞子を擦り付ける方法もあり、これなら誰でも使うことができるだろう。
terraplanterは、クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で資金調達に挑戦していて、約6億9000万円(662万3269ドル)を集める人気ぶりだったという。
サイズは、高さが227mmで幅が114mm。自宅のデスクの上に置いても邪魔にならず、ちょうどいい大きさだ。もしも育てている植物に寿命がきてしまったら、それを取り除くことで鉢はリユースできる。値段は約6500円(62ドル)で、日本への発送にも対応している。
参照元/terraplanter
https://www.terraplanter.com/
文・小嶋正太郎/編集・ELEMINIST編集部
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