Photo by Nafis Al Sadnan on Unsplash
ニュージーランド議会は、2009年以降に生まれた人について、紙たばこを全面禁止する法律を可決。2023年1月1日から法律が施行された。
ELEMINIST Editor
エレミニスト編集部
日本をはじめ、世界中から厳選された最新のサステナブルな情報をエレミニスト独自の目線からお届けします。エシカル&ミニマルな暮らしと消費、サステナブルな生き方をガイドします。
ニュージーランド議会で2022年12月、若者の紙たばこを全面禁止する法改正について、賛成多数で可決。2023年1月1日より、この法律が施行された。
具体的には、2009年1月1日以降に生まれた人について、たばこの購入を生涯禁止するというもの。これにより、ニュージーランドで喫煙できる人の数は年々減少していき、将来的には「たばこのない国」になる。
同国では喫煙による健康への影響を懸念しており、今回の法改正によって、従来なら喫煙が可能となる18歳になっても、たばこが禁止される。これにより、ニュージーランドの医療費が50億NZドル(約4370億円)削減できるとみている。
ニュージーランド政府が2022年11月に発表した統計によると、同国で毎日喫煙する成人は約8%。前年の9.4%から減少しており、その割合は歴史的にも低水準だという。今回の法改正で、2025年までに喫煙率を5%未満までに抑えることが目標だ。
一方で、たばこの全面禁止でたばこを販売する店は、現在の10分の1程度まで縮小する見込み。密輸・密売の闇市場を拡大することも考えられる。そのような問題にも対処していくことが求められている。
ELEMINIST Recommends