パルコ心斎橋店で、10月30日の「食品ロス削減の日」に合わせ、SDGs CINEMAサークル特別イベント「『食の現在と未来』について考える1日」が開催される。当日は、食品ロスに関する映画が無料上映されるほか、トークイベントや野菜の特売会なども行われる。
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株式会社パルコ 心斎橋店で、10月30日の「食品ロス削減の日」に合わせ、食品ロスに関する映画が無料上映される。そのほかトークイベント、野菜を皮ごと食べるための「野菜あらいのお水・ベジセーフ」の実演販売、野菜の特売会などのイベントが同時に開催される予定だ。
日本の食品ロスは世界でもトップクラスで年間約522万トン、一人当たり毎日おにぎり1個分を捨てていると言われている。映画やイベントを通してその実情を知ってもらい、食品ロス削減に向けて自分たちにできる事を考えるきっかけにしてもらうことを目指している。
各回、先着130名の事前応募制で2本の食品ロスに関する映画を上映する。11時から上映するのは「0円キッチン」。
「捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変身させよう!」と考えた食材救出人のダーヴィド氏が、植物油で走れるように自ら改造した車に、ごみ箱でつくった特製キッチンを取り付け、ヨーロッパ5カ国の旅へ出発する。
各地で食材の無駄をなくすべく、ユニークでおいしく楽しい取り組みをしている人々に出会いながら、食の現在と未来を照らし出していくエンターテイメント・ロードムービーだ。
15時から上映されるのは「もったいないキッチン」。“もったいない”。元々は仏教思想に由来する言葉で、無駄をなくすということだけではなく、命あるものに対する畏敬の念が込められた日本独自の美しい言葉だ。そんな“もったいない”精神に魅せられ日本にやってきた、食材救出人で映画監督のダーヴィド・グロス氏。
ところがもったいない精神を大切にして来た日本の食品ロスは、実は世界トップクラスでその量毎年522万トンで、国民一人あたり毎日おにぎり1個分と言われる現実があった。一家庭当たり年間6万円のまだ食べられる食べ物が捨てられていることになる。
ダーヴィド氏はコンビニや一般家庭に突撃し、捨てられてしまう食材を次々救出。キッチンカーでおいしい料理に変身させる“もったいないキッチン”を日本各地でオープンする。
午後の映画上映の後には「0円キッチン」、「もったいないキッチン」の監督ダーヴィド・グロス氏と映画配給元ユナイテッドピープル代表の関根健次氏によるトークイベントが行われる。映画の撮影秘話や「食」に関する思い、今後の展望などを語る。
また、各回映画の上映前には、株式会社landlinkの代表 蓮見知章氏によるトークイベントを開催。「野菜あらいのお水・ベジセーフ」を開発した蓮見氏が、野菜の皮を捨てる原因の一つである農薬についての話や、野菜を皮ごと食べる必要性や魅力について語る。
「ベジセーフ」は、野菜や果物、お米、お肉やお魚まで使用可能な食材を洗える水だ。成分は炭酸カリウムと純水だけを使用しており、着色料、香料、界面活性剤、防腐剤は一切使用していないため、人にも地球にもやさしいのが特徴だ。
蓮見氏はオーガニックに頼らず、スーパーの普通の野菜もおいしく余さず食べる工夫や必要性を発信している。当日は特別イベントとして「ベジセーフ実演販売」や、手のひらをあてるだけで自分の野菜摂取量が推定できる「ベジチェック」を設置し、野菜の摂取レベルを測定できるコーナーが設けられる。
また同時に、東大阪を拠点に障がいがある人の継続雇用をサポートするEVOLVEグループ「八百屋こころ」による野菜特売会も開催される。
さらに隣接する大丸心斎橋店では10時から16時まで「食べ物で支え合う社会 みんなでフードドライブACTION」を開催。フードドライブとは、家庭で余っている食品を持ち寄り、フードバンク団体を通じて必要としている社会福祉団体・施設や子ども食堂などに無償で提供する活動だ。(協力:パルコープ子ども食堂フードバンク)
とくに寄付を呼びかけている食品(常温品)は、お米(白米・玄米・アルファ米)、のり、お茶漬け、ふりかけ、パスタや素麺などの乾麺、粉ミルク、離乳食、お菓子、缶詰、レトルト食品、インスタント食品、調味料(醤油・食用油・味噌など)だ。
お問い合わせ先/心斎橋PARCO
https://shinsaibashi.parco.jp/
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