電気も水もいらない 自然のめぐみとともに暮らすオフグリッドハウス「エコカプセル」

オフグリッドで生活できる「エコカプセル」

Photo by Ecocapsule

スロバキア発のオフグリッドハウス「Ecocapsule(エコカプセル)」。電気も水も自給自足できるスタイリッシュな住居として注目されている。太陽光と風力で、安定的に発電。さらに、電力量や水量をタブレットで確認できるスマートホームの側面も持つ。

神本萌 |Moe Kamimoto

フリーランスライター

大学時代に南アジア文化を学んだことをきっかけに、環境や人権の問題に関心を持つ。それ以降、より自分と地球にやさしい暮らしを目指して勉強中。趣味は写真。

2022.10.28
LIFESTYLE
編集部オリジナル

地球とともに生きる「ハッピーエレファント」のある暮らし|日常に “ハッピー”を運んでくれる使い心地を読者が実感

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CO2をほとんど排出しない コンパクトな卵型

山のなかに設置されている「Ecocapsule(エコカプセル)」

Photo by Ecocapsule

環境への負荷を軽減し、また災害に強い暮らし方として話題のオフグリッド。電力会社と契約せず、電気を自力でまかなうことをいう。そんなオフグリッドな生活に興味のある人に紹介したいのが、スロバキアの企業が開発した「Ecocapsule(エコカプセル)」だ。

オフグリッドな家「エコカプセル」の内装

Photo by Ecocapsule

エコカプセルの内部。大人2人が十分くつろげる広さだ。

卵のような形が印象的だが、単に見た目がユニークなだけではない。太陽光パネルと風力タービンを装備しており、さらに水も確保できて、二酸化炭素をほとんど排出しない高機能なオフグリッドハウスなのだ。

オフグリッドな家「エコカプセル」ベッドになるソファ

Photo by Ecocapsule

折りたたみ式のソファを広げるとベッドになる。二人でも十分横たわれる広さだ。上部には収納もたくさん。

エコカプセルの大きさは、長さ4.7m×横2.2m×高さ2.5m。室内は6.3平米と決して広くはないが、ミニキッチン、シャワー、トイレ、寝室になるリビングルームがあり、1人や2人で滞在するためには十分な設備が揃っている。ホテルのようなおしゃれな内装で快適に過ごせそうだ。

オフグリッドな家「エコカプセル」のミニキッチン

Photo by Ecocapsule

ミニキッチン。写真右の扉を開けるとシャワー、トイレがある。

エコカプセルはコンパクトな大きさで、国内海外問わず輸送が可能。特注のトレーラーを使えば、車で牽引して移動することもできる。トレーラーは一人で積み込みできるようデザインされているのだそう。

オフグリッドな家「エコカプセル」のミニキッチン

Photo by Ecocapsule

このモビリティの高さと、場所を問わず設置できるコンパクトさを活かせば、使い方は多種多様だ。ホームオフィス、インフラの整っていない土地での宿泊施設、また工事現場で従業員の宿泊施設として使われることもある。

オフグリッドとは? 導入のメリット・デメリット、生活に取り入れる3つの方法を解説

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オフグリッドな家「エコカプセル」

Photo by Ecocapsule

エコカプセルの特徴は、太陽光と風力のハイブリット式エネルギーシステムを備えていること。太陽光パネルは最大880w、風力発電は最大で750Wを発電できる。

エネルギー源を一つに限定しないことで、発電量が安定しやすく、天気の悪い日でも安心感が増す。容量9.6kWhのバッテリーが内蔵されているため、発電量が低下しても電力が不足する心配が少ないだろう。

オフグリッドな家「エコカプセル」の太陽光発電、風力発電、水のろ過

Photo by Ecocapsule

さらに、エコカプセルの下部には大容量の水タンクが装備されている。雨水、川や湖の水を入れれば、高機能フィルターが不純物を99.98%除去。飲み水としても問題ない品質までろ過してくれるそうだ。

また卵型のスタイリッシュなデザインは、雨水を集めやすくエネルギー消費を最小化する効果もあるそう。シャワーや蛇口に節水機能がついていたり、壁には断熱素材が使われていたりと、各所にエネルギーを無駄にしない工夫がされている。

これらの特徴に加えて、スマートホームの機能も備えており、発電量や貯水量をタブレット端末で確認できる。限りあるエネルギーを有効に使う方法を考えるきっかけにもなりそうだ。

オフグリッドな家「エコカプセル」外観

Photo by Ecocapsule

エコカプセルの価格は99,900ユーロ(約1,450万円)。すぐには手の出せない金額だが、より多くの人に使ってもらえるよう、将来的には価格を下げたいと考えているそう。また近年は、スロバキアのブラチスラバの都市やスイスアルプスの山頂に設置され、宿泊施設として利用できるスペースも増えている。

完全にオフグリッド生活を送ることは、ハードルが高いかもしれない。しかし、一部をオフグリッドにするなど、できることからトライしてもいいだろう。

エコカプセルが教えてくれているように、まずは限りあるエネルギーを無駄にしない方法を考えることからはじめてみよう。

※参考
ECOCAPSULE

※掲載している情報は、2022年10月28日時点のものです。

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