Photo by サントリーホールディングス株式会社
サントリー株式会社はリサイクルアルミ材を100%使用した缶を使った「ザ・プレミアム・モルツ CO2削減缶」「同<香る>エール CO2削減缶」を9月6日より全国で数量限定発売。「リサイクルアルミを100%使用したSOT(ステイオンタブ)缶」を世界で初めて製品化したことになる。
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Photo by サントリーホールディングス株式会社
サントリー株式会社は「ザ・プレミアム・モルツ CO2削減缶」「ザ・プレミアム・モルツ<香る>エール CO2削減缶」を9月6日より全国で数量限定発売している。
株式会社UACJと東洋製罐グループホールディングス株式会社が共同で製造したリサイクルアルミ材を100%使用した缶を採用。
これは、缶材由来のリサイクルアルミのみを使用し、商用化されたSOT(ステイオンタブ)缶としては世界初のものとなる。
リサイクルアルミ材100%使用缶は、通常のアルミ缶(東洋製罐グループがUACJ製のアルミ材を使用して製缶する350ml缶)と比較して、CO2排出量を約60%削減することができるという。
Photo by 東洋製罐グループホールディングス株式会社
国内の飲料用アルミ缶は、リサイクル率が96%と高く、また、缶から缶に再利用する「水平リサイクル」が確立されている製品だ。従前より缶胴には新地金にリサイクルアルミを配合した材料が使用されてきたが、缶胴・蓋トータルのリサイクルアルミの配合率は直近でも6割弱と推定され、依然として蓋を中心に新地金が使用されている。
6割というのは「2020年使用済アルミ缶の再利用量(アルミ缶リサイクル協会調べ)」と「缶・蓋生産スクラップの再利用量(東洋製罐グループ実績より推計)」の加算値に「アルミ缶出荷量(日本アルミニウム協会公開データをもとに推計)」を除して推計した数字だ。
これは、材料の加工性や蓋の強度など、一定の品質を確保するために新地金が使用されてきたことが主な要因だ。
今回の取り組みは、アルミ缶における「リサイクルアルミ100%使用飲料缶」の将来の供給実現に向けたトライアルと位置づけ、生産や品質面の課題の抽出や知見の獲得を図るものだとしている。
リサイクルアルミの蓋への使用は技術的ハードルが高いものの、東洋製罐グループがこれまで培ってきた生産技術や品質管理を行うことで「リサイクルアルミを100%使用したSOT(ステイオンタブ)缶」を世界で初めて製品化することができた。
サントリーグループは、水や農作物など自然の恵みに支えられた食品酒類総合企業として「水と生きる」をステークホルダーとの約束、「人と自然と響きあう」を使命に掲げ、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきた。
気候変動については、2050年までにバリューチェーン全体で、温室効果ガス排出の実質ゼロを目指している。
その達成に向け、2030年までに2019年を基準とした温室効果ガス排出量を自社拠点で50%削減、バリューチェーン全体で30%削減する「環境目標2030」を掲げ、さまざまな取り組みをグローバルに進めていくことを目指している。
主要な容器・包装については、商品設計から輸送、消費後のリサイクルまで、商品のライフサイクル全体での環境配慮を実践し、ペットボトルにおいては当社独自の「2R+B(Reduce・Recycle+Bio)」戦略や「プラスチック基本方針」に基づき、循環型かつ脱炭素社会の実現に努めていくとしている。
お問い合わせ先/サントリーホールディングス株式会社
https://www.suntory.co.jp/
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