Photo by Hussain AliAndolu Agency via AFP
パキスタンで現在、過去10年で最悪とも言える洪水が起きており、国土の3分の1が水没したとも報道されている。パキスタン政府は国家非常事態を宣言し国連WFPへ支援を要請。横浜市にある認定NPO法人国連WFP協会は寄付による支援への参加を呼びかけている。
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ペシャワールで浸水した道路を歩く男性
現在、パキスタンでは過去10年で最悪とも言える洪水が起きている。パキスタン政府は、洪水による壊滅的な被害のために国家非常事態を宣言。国連WFPへ支援を要請したことを受け、認定NPO法人国連WFP協会(横浜市)は、8月30日(火)よりパキスタン洪水緊急支援募金を開始している。
国連WFPは、飢餓をなくすことを使命に活動する、国連唯一の食糧支援機関。災害や紛争時の緊急支援、栄養状態の改善、学校給食の提供などを活動の柱に、120以上の国と地域で活動しており、2020年にはノーベル平和賞を受賞した。
また認定NPO法人 国連WFP協会は、国連WFPを支援する認定NPOで日本における国連WFPの公式支援窓口。募金活動のほか、企業・団体との連携、広報を通じて、日本における支援の輪を広げている。
Photo by WFPBalach Jamali
洪水の被害を受けたバルチスタン州のクエッタ付近のWFP食料配給所の様子
6月以降のモンスーンによる大雨が、パキスタン全土に広範囲の被害をもたらしている。8月29日時点で、死者数はすでに1,000人を超え、いまなお増え続けている。3,300万人もの人々が避難しており、家族や家屋、家畜や農作物が流され、近年の気候関連の被害で最悪の事態。
国連WFPはすでに、パキスタン南西部に位置するバロチスタン州で、洪水の被害を受けた約4万人の人びとに、命をつなぐ食料や現金の支援を届けている。
今後パキスタンでの活動を急速に拡大し、数週間から数ヶ月の間に100万人の人びとへの支援を目指すとしており、支援を拡大するためには、3,428万米ドルが緊急に必要としている。
国連WFP協会事務局長は次のようにメッセージを発信し、支援を呼びかけている。「気候変動の影響か、これまでにない降雨による被害が出ています。報道では国土の3分の1が水没していると言われています。
同国政府は国家非常事態宣言を発出、国際社会に支援を要請しており、日本政府も支援を決定しています。洪水は家を、道を、耕地を流し去り、人々の命と生活が脅威にさらされています。
国連WFP協会は永年アジアの友朋として同国の人々へ支援を続けていますが、いままさに皆様のご協力で一人でも多くの命を救うことができればと願っています。皆様のご支援をお願いいたします」
お問い合わせ先/国連WFP
https://ja.wfp.org/
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