Photo by Beer the First
株式会社Beer the Firstは、災害備蓄品である「アルファ米」と「乾パン」を使ったクラフトビール「White Thumb Rice」と「Brown Thumb Kanpan」の先行販売を8月31日より横浜高島屋の備蓄食品活用フェアで開始した。
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株式会社Beer the Firstが、廃棄間近の災害備蓄品である「アルファ米」と「乾パン」を使ったクラフトビール(麦芽比率の都合上、品目は発泡酒)の先行販売を8月31日より横浜高島屋の備蓄食品活用フェアで開始した。
開発されたクラフトビールは「White Thumb Rice」と「Brown Thumb Kanpan」の2種。親指が緑色になるくらいに植物をいじっているところから「植物を育てるセンスがある」という意味で使用される「Green Thumb」。
その「親指が緑色になる様」は、緑を増やしている象徴。Beer the Firstは、廃棄間近の食材をアップサイクルすることで、緑を増やしていくことを目指し「使用する食材の色+Thumb(親指)」でそれを表現していくことをコンセプトにしている。
Photo by Beer the First
「White Thumb Rice」は本来使用する麦芽の20%をアルファ米で代用し、ドライでキレのある飲み口のコールドIPA(ホップを大量に使用してつくられるビールの名称)。ラガー酵母を使用したことで、ホップのフレーバーをより強く感じることができるIPAに仕上がっている。
Photo by Beer the First
「Brown Thumb Kanpan」は本来使用する麦芽の10%を乾パンで代用。マイルドな飲み飽きない飲みくちのブラウンエールに仕上げられている。ローストした麦芽のコクに副原料の乾パンから来る香ばしさも感じることができる。
いずれも、330mlで715円で販売され、常温で240日保存することができる。9月7日よりオンラインストアにて販売開始予定だ。
東日本大震災以降、地震や台風、豪雨や大雨など災害に備える人が増え、近年では街中でロングライフフードや災害備蓄品を見かける機会も増えた。
家庭だけではなく、自治体や企業も災害備蓄品を備蓄する一方で、災害用備蓄品は一定の期間を過ぎれば更新が必要となるため、廃棄を余儀なくされるケースも少なくない。
廃棄にならないよう、自治体や企業では職員や社員に配布を行うところもあるが、大量に備蓄している団体では、配布しても余ってしまうのが現状だ。
そうした背景から、株式会社Beer the Firstは、廃棄間近の災害備蓄品をクラフトビールへアップサイクルすることを試みた。日本各地の廃棄予定だった食材をクラフトビールへアップサイクルする事業を2021年にスタート。目指すのは「自然とわたしに美味しい一杯」だ。
第一弾として、神奈川県の約40ブランド、500種類以上の品揃えを誇るパンのセレクトショップ、横浜高島屋 地下食料品<Foodies’ Port2>「ベーカリースクエア」の、廃棄間近のパンを原料としたホワイトエールスタイルの「RE:BREAD」を8月18日に横浜高島屋ベーカリースクエアと、和洋酒売場で販売を開始した。
閉店後の食品ロスを削減する環境にやさしい1本となっており、本来使用する麦芽の23%をパンで代用した。現在は「RE:BREAD」の賞味期限ロングライフ化に向け販売を調整している。
また、東京都が掲げる2050年までに食品ロス実質ゼロを目指す「『未来の東京』戦略ビジョン」および「ゼロエミッション東京戦略」において、食品ロスの大幅な削減が期待できる先進技術の社会的実装を図るため、2022年6月に募集した「フードテックを活用した食のアップサイクル促進事業」に、株式会社Beer the Firstの「クラフトビールを活かしたアップサイクル事業」が採択された。
Beer The First
災害備蓄品(カンパン、α米)使用エール 4本セット
2,900円
※2022.09.07現在の価格です。
お問い合わせ先/株式会社Beer the First
https://beerthefirst.com/
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