シャンパーニュ・メゾン「Ruinart(ルイナール)」は、「ルイナール ブラン・ド・ブラン」と「ルイナール ロゼ」専用のサステナブルパッケージ「セカンドスキン」を発表した。プラスチック不使用で100%再生可能なパッケージを実現し、二酸化炭素排出量の60%削減に成功した。
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1729年の創設以来“シャンパーニュの宝石”と謳われ、創造性と革新性を追求してきた世界最古のシャンパーニュ・メゾン「Ruinart(ルイナール)」。2020年2月に行われた世界最大のワイン・スピリッツ国際博覧会であるVINEXPO パリ展示会で、環境に配慮したサステナブルパッケージ「セカンドスキン」を発表した。
プラスチックを使わず、100%リサイクル可能なパッケージにしたことで、既存のギフトボックスより9倍も軽く、二酸化炭素排出量の60%削減にも成功。2020年冬より西ヨーロッパで徐々に展開を開始し、日本では2021年春からの展開を予定している。なお「ルイナール ブラン・ド・ブラン」「ルイナール ロゼ」専用となる。
「セカンドスキン」の原料は、持続可能な管理がされているヨーロッパの森林を供給源としている。天然木質繊維から丹念につくられた紙を使用し、リサイクル可能なパッケージに仕上げている。
環境への配慮のみならず、こだわりにあふれたデザインも「ルイナール」ならではだ。白亜のようなテクスチャーのディテールは、深く高級感のある繊細なエンボス加工で仕上げられている。
一体成形でボトルの輪郭をぴったりと正確になぞれるまでには、2年以上の歳月がかかり、7回の試作が繰り返された。鋭利さがまったくないパッケージは、精密な高圧ウォータージェットで輪郭をカットする、「ルイナール」専用に特別開発された加工技術によるものだ。
シャンパーニュ セラー 「クレイエル」
シャンパーニュ セラー 「クレイエル」
「ルイナール」が、1729年の創業以来重ねてきた大胆な革新は数え切れない。1764年にはロゼシャンパーニュを最初に市場に送り出した。またメゾンの地下38mにある、ワインの熟成に理想的なローマ時代の白亜質の石切り場跡「クレイエル」を、シャンパーニュ・メゾンとして初めて使用している。
1896年には、アールヌーヴォを代表するアーティストであるアルフォンス・ミュシャにメゾンの広告キャンペーンデザインを依頼。シャンパーニュ・メゾンとしては初となるアーティストとのコラボを実現させる。1769年には、ボトルの運搬に初めて木製ケースを使用した。
メゾン ルイナール社長 フレデリック デュフォー
こうしたパイオニア精神が、時代を超えて「ルイナール」の礎となり、今回のサステナブルパッケージ開発の原動力となっているのだろう。メゾン ルイナール社長のフレデリック デュフォー氏は今回のプロジェクトについて以下のようにコメントを寄せている。
「このセカンドスキンケースは、メゾン ルイナールがシャンパーニュ界における先駆者としての役割、そして社会や環境に対する責任を果たすという強い意志を裏付けるものです。
この画期的なプロジェクトは、ブドウの木の手入れから消費者体験まで、製品開発やマーケティングのすべての段階において、より持続可能なパッケージ開発に向けてメゾンが強固に取り組んでいることを体現するものです」
【セカンドスキンについて】
仕様
・100%サステイナブルデザイン
・100%持続可能な管理がされているヨーロッパの森林を供給源とする紙を使用
・100%リサイクル可能
・プラスチックゼロ ・ルイナール専用に特別開発された加工技術で実現した、ボトルの象徴的な曲線に沿ったパッケージ ・ケースに直接はめ込まれたスナップボタンで開閉
特徴
・研究開発に2年
・7点試作後に完成
・前世代のボックスと比較して9倍軽量
・梱包における二酸化炭素の排出量を60%削減 ※フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)およびエネルギー効率局 (BEE、パッケージの環境アセスメント)の方法論に基づく
問い合わせ先/MHD モエ ヘネシー ディアジオ株式会社
https://www.mhdkk.com/brands/ruinart/
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