“エシカルうつ”になりそうなとき、どうしたらいい? エシカルなお悩み相談室vol.1

ダミー
エシカルディレクターが一緒に考えます! エシカルなお悩み相談室

エシカルやサステナブルに関する聞くに聞けない素朴な疑問や小さな悩みに対し、ELEMINISTエシカルディレクター中川原圭子が一緒に考える連載コーナー。悩みやモヤモヤは抱え込まずにみんなでシェアして、Enjoy lifestyle ethical and minimal !

監修者: Keiko Nakagawara

ELEMINIST エシカルディレクター

何でも手作りしてくれた母の影響で、自身も2児の母として何事も自分で一度咀嚼し取り入れるライフスタイルを長年実践。「サステナブル・エシカル・SDGs」、難しい横文字を「暮らし」…

堂坂由香

ELEMINISTエディター

慶應義塾大学文学部卒業後、宝島社、世界文化社にて女性誌の雑誌編集者として紙媒体の編集に携わる。制作会社を経て2021年独立。コロナ禍でのライフスタイルの変化により、エシカル、サステナブル…

2022.04.27

—今回は連載1回目ということで、圭子さんってどんな人?エシカルディレクターってどんな仕事? というところから聞いていきたいと思います。まずは圭子さんの簡単なプロフィールから教えてください。

なんでも手づくりして育ててくれた母の影響で、自分自身もおのずと食品添加物の少ないもの、つくり手の顔の見えるものを手にしてきました。本格的にエシカル、サステナブルなライフスタイルに興味を持ったのは15年前。長男を授かり、母親になると意識したときに、“サステナブルなライフスタイルは親が子どもに与えてあげられるものだな”と改めて感じ、これからはしっかりと生活に取り入れていこうと思ったのがきっかけです。

当時住んでいたエリアは駅前にオーガニックスーパーがあったり、農家さんの直売所や無人販売所がお散歩コースに点在していたため、日常の買い物には困りませんでした。子どもが生まれた後、赤ちゃんの肌に触れる自分の顔に塗っているファンデーションに疑問を持つようになり、そこからオーガニックコスメに興味を持って勉強をし始めました。仕事をしながらオーガニックコスメとトリートメントのスクールに通う中で、自然がくれる豊かさが心身ともに心地よいことを実感するようになりました。

そうした中で『はじめてのエシカル』という本に5年前に出会い、そこからこの本の著者であり、エシカル協会理事の末吉里花さんのお話し会へすぐに伺いました。これまでの“体によいもの、自分や家族が心地よいものを選択する”というオーガニックを軸としたライフスタイルに加えて、“よりよい明日のための選択ができる”というもう一つ前向きになれる考え方や暮らし方を知れたことは、私にとって感動的なできごとでした。

その後もパラレルワーカーとしてオーガニックコスメの販売やストアマネージャー等を経験し、2020年9月にELEMINIST SHOPの立ち上げに加わることになりました。その間もオーガニックコットン販売士の資格を取得したり、エシカルコンシェルジュ講座を修了するなど、ずっと勉強をし続けています。

—現在ELEMINIST内ではエシカルディレクターという肩書きでお仕事をされていますが、エシカルディレクターとはどんな仕事なのでしょうか?

ELEMINIST SHOPの仕入れのときの細かいチェックやSNS・記事など、表に出る文章の表現や内容についてチェックをする、“エシカルクオリティチェック”が私の主な業務です。

“チェック”というといい悪いをジャッジすることのように聞こえるかもしれませんが、実はエシカルには明確な定義や答えはないんです。なので○×を付けるのではなく、“ELEMINISTとして発信したいことや大事にしたいことを、誤解なくまっすぐ伝わるように思いを添える役割”と捉えていただけるといいなと思います。私はとにかくエシカル、サステナブルなことが大好きで、そういう情報を日々見ていて生活のなかでもたくさん実践している生活者の一人。何か特別な専門職というわけではないのですが、“この情報を本当にELEMINISTのみなさんにシェアしたいかどうか”を日々考えながらエシカルクオリティチェックをしています。

エシカル、サステナブルの分野には正解がないからこそ、日々いろんな悩みが生まれますよね。そんな中で、ずっとエシカル、サステナブルな暮らしを実践している私がみなさんの悩みを一緒に考えることで、少しでも心が軽くなったり、行動につなげていただけたら嬉しいです。

知れば知るほと問題の大きさに直面し、どんどん暗い気持ちになってしまいます

—それでは早速、今回のお悩みについて聞いていきたいと思います。エシカル、サステナブルな知識や情報が入ってくるうちに、自分の無力さを感じたり、将来に絶望的な気持ちになる人も結構いらっしゃるようです。そんなとき、どうやってポジティブにアクションをしていったらいいですか?

これはみなさん一度は悩むモヤモヤですよね……。「知らなきゃ笑っていられたのに」という状態に陥ることは、必ずみんな通る道だと思います。私もありました。こういった状態のことを“エシカルうつ”と呼んだりもしますが、このモヤモヤの中身には、大きく分けて“無力感”と“孤独感”の二つがあるんじゃないかなと思っています。

無力感と孤独感が絡み合ってモヤモヤになる

本質を知ろうとすればするほど問題が大きいことに直面して、知らないうちに自分が問題に加担していた、そしてそれを知ってしまったのにいますぐ解決できないという無力感と、社会で知らない人もまだ多いし、自分だけが問題を解決しようと動いているのかもしれない、独りよがりなのかもしれないという孤独感。この二つが絡み合ってモヤモヤしてしまうんだと思います。

モヤモヤは自分の興味関心のサイン

ただ、モヤモヤするポイントはみんな違いますよね。例えば動物福祉、児童労働、海洋汚染など、問題がたくさんある中で、とくに気になるな……! と感じていることが、自分が一番解決したいところなんだと思います。SDGsで掲げられている17の目標全部を一人で解決しようとすると悩んでしまいますが、自分の中で一番問題として引っかかったなと思うことに対して、小さくてもアクションしていくということが、“エシカルうつ”解消の近道なのかなと思います。

いますぐできる3つのアクション

モヤモヤするのは問題が大きすぎるからで、自分には何もできることがないとつい思ってしまいがちですが、小さくていいので一歩だけ踏み出して、自分がモヤモヤした問題に対して、自分ができることを一個だけでもいいのでアクションしてみることをおすすめします。周りの人に話したりSNSで発信することは手軽なアクションとよく言われますが、人によっては勇気がいることかもしれません。なので今回は、もっと気軽にできるアクションを3つご紹介したいと思います。

1.企業に声を届けたりリクエストしてみる

企業の取り組みについて疑問点があったり、最寄りのスーパーでエシカルな商品を取り扱ってほしいと感じたときなど、企業は消費者の声をすごく求めているので、ぜひ実践してみてほしいです。企業やお店が自分のリクエストに答えてくれるととても嬉しいもの。無力感というモヤモヤの解消にもつながると思います。

2.環境系のアカウントをフォローしてシェアしてみる

SNSで気になるアカウントのシェアボタンを押すだけでも、世界に対する自分の意思表示になります。見向きもされないかもって思うかもしれませんが、なかには共感してくれる人がいるかもしれません。ちなみに、エシカル、サステナブルな問題のすべてを一人で受け止めることはできないので、フォローアカウントは、あれもこれも! ではなく、まずは自分が共感できるな、と思ったアカウントだけでいいと私は思っています。情報を受け取りすぎて疲れてしまっては本末転倒です。ひとつひとつ、情報をしっかりと受け取って、行動につなげていくことが何より大切だと思います。

3.ELEMINIST SHOPを訪れてワクワク感を感じてみる

家族にもなかなか理解されない、友達とも話が合わないと孤独感を感じてしまいますよね。そんなときはぜひELEMINIST SHOPを覗いてみてください。こんなにマニアックな商品が揃っていて、ワクワクするお店が近くにあったらいいな、 “エシカル”という言葉と出会えてた喜びと、反面、周りとわかり合えない孤独を感じたことがある当時の私に見せてあげたかったな、という私たちの想いが詰まった場所がELEMINIST SHOPです。画面越しではあれど、“これ、本当におすすめだよ”と言っている人がいることがわかるだけでも嬉しくなって、眺めているだけでワクワクしてきちゃうんです。ELEMINIST SHOPには例えばこんなユニークなアイテムが置いてあります。

今日からはじめる ごみ拾い3点セット

「他のオンラインショップにはおそらく置いていないユニークなアイテム。楽しんでごみ拾いにトライしてもらえるんじゃないかなと思います」

ELEMINIST

今日からはじめる ごみ拾い3点セット

5,071円

※2022.04.19現在の価格です。

チラシ不要ステッカー

「これは地味ですがすごくいいアイテム。3枚で1セットにしたのには理由があって、自分以外の誰かに渡してほしいから。押し付けがましくならずに会話が生まれて気づきをシェアできる商品だと思います」

ELEMINIST

エレミニスト チラシ不要ステッカー - 3枚セット

550円

※2022.04.19現在の価格です。

古紙100%再生紙紙ひも

「スズランテープ代わりのほかラッピングにも使えます。古紙100%の再生紙でできていて、買いやすい値段もいいですよね」

ELEMINIST

古紙100%再生紙紙ひも

300円

※2022.04.19現在の価格です。

私がエシカルという言葉に出会った5、6年前はおしゃれ、かわいいというよりは実用的なアイテムが多かったのですが、ここ数年でデザインやファッション、前向きなプロダクトの力で世界を変えていこうというミッションを持ったブランドの製品がどんどん日本にも入って来るようになりました。国内外のそういったプロダクトをみなさんにお届けできるという喜びいっぱいでELEMINIST SHOPをつくっているので、手前味噌ですがぜひのぞいてみてください。

ワクワクした未来をイメージしながら、楽しみながら自分にできることを一歩ずつ実践していくことが、“エシカルうつ”解消の近道じゃないかなと思います。

イラスト/Rino

※掲載している情報は、2022年4月27日時点のものです。

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