Photo by pumpipumpe
スイスで始まった「pumpipumpe」は、自宅のポストにシールを貼って、ご近所同士でのモノの貸し借りを促進するプロジェクト。不要な買い物を減らすだけでなく、「人との交流」という新たな楽しみが生まれる。
岡島真琴|Makoto Okajima
編集者・ライター・キュレーター
ドイツ在住。自分にも環境にも優しい暮らしを実践する友人たちの影響で、サステナブルとは何かを考え始める。編集者・ライター・キュレーターとして活動しつつ、リトルプレスSEA SONS PRE…
知識をもって体験することで地球を変える|ELEMINIST Followersのビーチクリーンレポート
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オンラインショッピングであらゆるものを簡単に購入できる現代。しかし、せっかく買ったのに一度しか使わなかった……というモノはないだろうか。
スイスで始まったプロジェクト「pumpipumpe」は、そんな無駄な買い物を減らし、必要なモノは近所の人から借りられる画期的な仕組みだ。
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システムは至ってシンプル。人に貸し出せるモノがある家は、ポストにpumpipumpeのシールが貼られているので、これを目印に必要なときに借りに行く。自分が人に何かを貸したいときは、同様に自宅のポストにシールを貼っておくだけだ。pumpipumpeのシールは、オンラインで注文できる。
貸し出し対象となるモノは、自転車の空気入れ、バーベキューセット、卓球のラケット、クリスマスの飾り、チーズフォンデュ用の鍋など。シールのイラストは、全部で50種類が用意されていて、自由に書き込めるタイプもある。どれも「頻繁には使わないけれど、たまにあると嬉しいモノ」ばかりだ。
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近年、モノやスキル、場所などを共有するシェアリングエコノミーが人気だ。pumpipumpeのシステムが画期的なのは、このシェアリングエコノミーに「近隣の人々との交流」という要素が組み込まれている点だろう。
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現代ではインターネットで世界中の人々と瞬時につながることができるが、一方でリアルな人間関係が希薄となり、孤独を感じている人も多い。そんなとき、モノの貸し借りを通して身近なネットワークに気軽にアクセスできれば、人とのふれあいが生まれ、私たちの日常をさらに豊かにしてくれるだろう。
大量消費社会に「NO」を突きつけるだけでなく、自分の生活をより楽しく充実させるために、身近な人々と一緒にこうしたアイデアを取り入れてみてはいかがだろうか。
※参考
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