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ニューヨーク市は3月20日を、肉を食べない「ミートフリーデー」に制定した。1月に、自身がヴィーガンであるエリック・アダムズ新市長が就任してから、ヴィーガンを推進するさまざまな取り組みが始まっている。
小原 ゆゆ (Yuyu Obara)
ライター / インターン
上智大学総合グローバル学部在学中。 エストニアへの渡航をきっかけに、ヨーロッパの持続可能なライフスタイルに関心を持つ。 趣味は旅行、おかし作り、映画鑑賞。
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アメリカのニューヨーク市は、毎年3月20日を「MeatOut Day(肉を食べない日=ミートフリーデー)」に制定。市独自の休日として、肉を食べないヴィーガンの食事を市民に推進していく。
このミートフリーデーは、肉や乳製品の摂取を控え健康的で栄養価の高い食事を普及させていく活動「MeatOut イニシアチブ」と連携。3月20日から5日間にわたり、イベントなどを開催し、ヴィーガンの食事の普及活動を行う。
「MeatOut イニシアチブ」のインパクトは大きく、現在アメリカ国内で、40以上の州や都市が参加。最近では、コロラド州がミートフリーデーを制定。そして今回、ニューヨーク市もこれに参加する最新の都市となった。
ニューヨーク市のミートフリーデーの制定は、2022年に就任したエリック・アダムズ・ニューヨーク新市長の意向によるものだ。アダムズ市長は、市民にプラントベースの食事を推進することを公約に掲げており、1月の就任からヴィーガンの取り組みが進められている。
アダムズ市長は、自身が糖尿病を患ったことをきっかけに、ヴィーガンに転身。これにより減量に成功し病状を改善させた経験があり、ヴィーガンのレシピ本を出版している。
最近では、ニューヨーク市内のすべての公立校で「ヴィーガン・フライデー」を導入。これは、毎週金曜日に植物由来の栄養価の高い食事を提供する制度だ。若い世代に健康的で環境に配慮した食事を紹介することができると、期待されている。
アダムズ新市長は、環境保全についても公約として掲げていた人物だ。そのため、ヴィーガンだけでなく、環境問題に関するさまざまな対策も行うとみられる。アメリカ最大の都市、ニューヨークの市長がヴィーガンや環境問題への取り組みを率先して行うことは、アメリカ全土にも大きな影響を及ぼしていくだろう。ニューヨーク市の今後の動きに、注目したい。
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